探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて 東川篤哉

探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて

都心のスーパーに勤めていた橘良太(31歳)は、
オイルサーディン24個を2千個と誤発注してクビになった。
傷心のまま都心のアパートを引き払い、地元である武蔵新城の
寂れた木造アパートの2階に移り住んで、
「なんでも屋タチバナ」を誕生させたのである。

ゴールデンウィークを目前に控えたころ、
魅力的な仕事が舞い込んできた。
3時間で3万円という破格の報酬に笑いを押し殺して快諾。
指定された日、南武線の隣り駅、武蔵溝ノ口駅に降り立ち、
依頼人の篠宮龍也邸を訪れた良太の仕事は、
な、なんとヌードモデル ⁈
屈辱的ではあるが、時給1万円の魅力にはかなわないと
観念しているところへ、龍也から追い打ちの注文が
……赤い薔薇をくわえて、窓辺に立ってくれ……

3時間がようやく過ぎると、
龍也の父のアトリエがある地下室から悲鳴がした。
龍也と上半身裸の良太が慌ててその部屋に向かうと、
龍也の父・篠宮栄作画伯が頭から血を流し
息絶えていたのである。

それから1週間が過ぎ、新たな仕事の依頼が
舞い込んできたが、場所はまたしても溝ノ口だった。
良太は嫌な予感を覚えつつ依頼人宅を訪れると、
それはあの篠宮邸を凌駕するほどの豪邸で、
依頼主は名探偵・綾羅木(あやらぎ)孝三郎と、
『不思議の国のアリス』を彷彿とさせる
ロリータファッションを身に纏った娘の有紗(10歳)だった。

依頼は、名探偵の両親が仕事で不在になる間、
娘・有紗のお守りをして欲しいというものだったが……
そして始まる良太と有紗の探偵物語。

高い報酬を提示されれば、一瞬で態度を翻し、
10歳の女の子に翻弄されるダメダメ青年末期の良太と、
小学生なのに鋭い洞察力とミサイルキックが得意な有紗。

「冒頭から無駄話をするようで〜〜」と始まる本書は、
容赦ないツッコミとギャグの応酬に巻頭から巻末まで、
笑える幸せに包まれるユーモアミステリー。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

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Hollyzard

Author:Hollyzard
本が恋人です。
料理は大嫌いですが、でも実は天才なんです(笑)。
外でおいしいお料理に出会うと、勝手にアレンジしてマイレシピにしてしまいます。