ルルと神さま

ルルjpg


「7月6日で18歳になりました」
「何歳 ?」と聞かれると、そう答える。
我が家のパピヨン犬ルルのことである。

黒や茶色の模様部分には白髪が目立ち、
大きな声で呼ばないと聞こえない。
目は白濁して、時々サッシにぶつかるし、
立ち上がろうとするとコケる。

でも食欲は旺盛で、大好きな缶詰のドッグフードを
もらえるのを心待ちにしているように、
わたしの足にまとわりつく。
それが唯一の救いだった。

ところがある日、彼女がハウスであるクッションに
寝そべっていたところ、細かい痙攣とともに
よだれを垂らし、苦しそうにもがいていた。

慌てて抱きかかえ、背中をトントンして
「大丈夫だから」と囁き続けた。

2年前に乳腺腫瘍の手術で悪性と宣告されて以来、
覚悟はしていた。
でも現実が目の前に迫ってくると、
うまく呼吸ができなくなった。

なぜかその時、最近缶詰のドッグフードを
ケチって与えていたことを後悔し、
掌に乗せて彼女の口元に差し出した。
苦痛のなか気を遣ってくれたのか、
ひと舐めだけはしてくれたものの、
次の瞬間にはまた息苦しそうにしている。

それからどれくらい経ったのか、
わたしの腕から降りようとしているので、
そっとカーペーットに降ろすと、
よろめきながらも歩を進めたのである。

まるで死に顔のような目から光が戻り、
おぼつかない足取りではあるものの、
しっかりと生を表現しているように見えた。

きっと生死の境から戻ってきてくれたに違いない。
あ〜、神さま、ありがとうございます。
大きな存在に感謝します。

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

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プロフィール

Hollyzard

Author:Hollyzard
本が恋人です。
料理は大嫌いですが、でも実は天才なんです(笑)。
外でおいしいお料理に出会うと、勝手にアレンジしてマイレシピにしてしまいます。