玉妖綺譚(ぎょくようきたん)  真園めぐみ

玉妖綺譚

玉妖とは、異界と現実世界との間(はざま)で産する、
妖力を持つ竜卵石(りゅうらんせき)の精霊である。
なかでも伝説的な存在とされるのが
難波コレクションの7つの玉妖たちだ。

難波俊之が育てた7つの玉妖たちは今、
主(あるじ)の手を離れようとしていた。

父親に続き母親まで病で失った姉妹を主とするのは、
7つの玉妖のほむらとくろがねだった。

くろがねの主となった修行中の驅妖師(くようし)・
高崎彩音(あやね)は幼いころからほかの人には
見えない妖(あやかし)が見える妖力があった。
くろがねは中心が墨のように黒くしずく形をした石で、
呼びかけると浅黒く全身黒づくめの長身で
若い男が現れる。

原因不明の病に臥せっている姉の高崎百合乃
(ゆりの)を主とするほむろは、
彼岸花のような赤い髪と金茶色の大きな瞳を持つ
凛々しく若い男。
透き通る周囲の中心は髪と同じ色の濃い紅で
しずく形をした石の精霊である。

ほむらに恋した百合乃はそばに彼がいても
触れることのできない関係を嘆き、
玉妖が石の中に思い描いた世界を作ることのできる
郷(きょう)へ、ほむらとともに去った。
郷では玉妖と触れ合うことができるのだ。
そうして百合乃は眠り続けた。

姉を呼び戻し、眠りから目覚めさせるために、
彩音はくろがねにほむらの郷に
連れていくよう命じるが……

皇国大和の首都・櫂都を舞台に、主の意を受け、
思い通りに姿を変える玉妖たちが、異界で、はざまで、
郷で、愛するがゆえの痛みと哀しみに翻弄されながら、
妖との、ときには玉妖どうしの闘いが描かれた、
第1回創元ファンタジィ新人賞優秀賞受賞作。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

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Hollyzard

Author:Hollyzard
本が恋人です。
料理は大嫌いですが、でも実は天才なんです(笑)。
外でおいしいお料理に出会うと、勝手にアレンジしてマイレシピにしてしまいます。