オリーブオイルに願いを

オリーブオイル


小高い山が墓石でうめられた霊園がある。
お彼岸やお盆には、そこで眠っている父の好物を持参して訪ねる。

先日も老いた母とふたり、供花と天ぷらを持って霊園に足を向けた。
その帰りに近くのスーパーに寄った際、突然声をかけられる。

「珍しいところにいるんですね、◯◯さんですよね?」
……えっ、誰だっけ?なんとなく見覚えはあるものの、思い出せない……
などと思案に暮れながら、とっさに出た言葉は
「お久しぶりです。よく分かりましたね」
脳内の思いとウラハラにその場を取り繕っている自分自身に呆れていた。

小学生らしきお嬢さんを連れていた彼女は
「この子が気づいて教えてくれたんです」と言う。
わたしは名前を思い出せないまま、
当たり障りのない話をしてその場を去った。

早くそのスーパーを出たい、
とにかく逃げ出したいという気持ちでレジに向かう。
すると “広告の品” と書かれたポップとともに
高く積まれたオリーブオイルを発見。

オリーブオイルといえば地中海料理。
地中海料理といえば認知症予防に効果大。
思わずレギュラーサイズよりかなり大きめの
“広告の品” をカゴに入れた。

我が脳の不甲斐なさに少し自棄になっていた。
帰ったら、オリーブオイルの一気飲みだぁ!

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

コメントの投稿

非公開コメント

カウンタ
Kindle 電子書籍の購入
電子書籍リーダー
honto 電子書籍の購入
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新トラックバック
検索フォーム
カテゴリ
リンク
おすすめ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
プロフィール

Hollyzard

Author:Hollyzard
本が恋人です。
料理は大嫌いですが、でも実は天才なんです(笑)。
外でおいしいお料理に出会うと、勝手にアレンジしてマイレシピにしてしまいます。