泣かせてしまいました

カルボナーラ

イタリアにお嫁に行った友人が来日した。
1年ぶりの再会である。
当然ムコ殿も一緒のラブラブ帰国のもよう。

初日は手作り和食で歓迎したが、翌日は
イタリア人ムコ殿がカルボナーラを作ってくれるという。

パスタは私のイタリア語の先生が経営している
イタリア雑貨店で譲っていただいたキッターラを提供し、
あとは地元のスーパーへ買い出しに行った。

けれど田舎のスーパーでは欲しいチーズも
ままならないらしく、とりあえず不本意のまま
陳列されているなかから購入したようだった。

ムコ殿は不満足の様相だったが、 
できあがったカルボナーラはとても美味だった。
ひと口食べ、ふた口食べ、み口食べて、
本場のカルボナーラを満喫した。

そして激辛通の欲求が喉元から
飛び出したわたしは、ついついタバスコを
パラパラ、ドッドッドッと振りかけてしまった。

それを見ていたムコ殿の瞳が
一瞬翳ったかに見えた刹那、
両手でハートを作りひと言放った。
「ココロ、ポキッ」
「それはすでにカルボナーラではない」と。

ごめんなさい、イタリア人を泣かせてしまいました。

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テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

モーレツ!イタリア家族 ヤマザキ マリ

モーレツ

一般にイメージしがちなイタリア人とは
ほど遠いタイプの、物静かでジェントルな
ベッピーノにプロポーズされたマリは、
すべてがバラ色で幸せの絶頂に達していた。

しかし嫁いだ先は
モーレツイタリア家族だったのである。

主婦で姑のマルゲリータ、フリーのエンジニアで
舅のアントニオ、美大生で小姑のローザ、
マルゲリータの母で95歳のアンナ、
アントニオの母で90歳のエリザベッタ、
息子で11歳のデルス、それにペッピーノとマリ。

伝えたい気持ちははっきり言葉にするイタリア人と、
「ノー」と言えない日本人。
古い農家を25年かけて改築した、
200haの土地を持つ北イタリアで、
猫4、犬3、ニワトリ50、アヒル10を含めた大家族に
「アモーレ……愛」のセリフが氾濫する。

日本観光を計画すれば、いつの間にか
参加人数が倍以上に膨らんでいたり、
食卓にはいつも家族以外の人物が紛れていたり、
ポジティブな国民性に翻弄されつつも、
賑やかで愛情深いイタリア事情に
触れることのできるアモーレ物語。

テーマ : アニメ・コミック
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11月24日

和食

明日は11月24日、いい(11)日本食(24)、
つまり和食の日らしい。

イタリアへお嫁に行った友人は、
義父からよく自慢されるらしい。
「イタリア料理は世界一だろ」と。

私もイタリア料理は大好き。
でも和食も負けずに世界一だと思う。

島国だからこそ海の幸・山の幸が豊富で、
厳しい環境で育つ山海食物に
世界的ブームの発酵食品、
日本人気質の創作が奏でる繊細なビジュアルと
細やかな風味は芸術の完成品。

でも、和食に誇りを持っているのに、
友人とのランチやディナーは
ついついイタリア料理が多いこのごろ。

反省も込めて、
11月24日は和食と日本酒で乾杯!

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

蘆屋家の崩壊 津原泰水

あしや

30過ぎて無職の猿渡が怪奇小説作家の
ドラキュラ伯爵と知り合ったきっかけは、
危うく伯爵を轢き殺しかけたことだった。

その事故未遂状況はかなり奇怪な
できごとではあったが、お互い豆腐好きが高じて
懇意になり、旨い豆腐があると聞けば、
ふたりで全国どこでも遠征する仲となった。

今もだが冴えない学生時代、
猿渡は学部一美しい秦遊離子(はたゆりこ)と、
3か月間親密な仲になった。
しかし「狐が憑いたら困る」と拒絶され、
ついに一線を越えることはなかった。

ふたりは岐阜白川郷の石割り豆腐、
京の名店湯豆腐、宇治の豆腐羹などを貪って、
遊離子のいる福井の小浜に向かった。

10年ぶりに会う遊離子は変わらず美しかったが、
彼女の母や叔父夫婦、兄・三千崇や
祖母も全員同じ顔をしていることにゾッとする。

蘆屋道満の末裔であるという秦家。
険のある目つきで睨む三千崇。
なぜか狐を畏れる遊離子。

やがて訪れる怖ろしい展開にふたりは……
行く先々で起こるこの世のものとは思えぬ畏景。
奇々怪界な旅はまだ序の口だった。

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ジャンル : 小説・文学

こうふく画報 長田佳奈

画報

曜日ごとに着る着物が決まっている。
整然と並んでいないと、
他人のものでも直そうとする。
異常なほど戸締りを確認する。
と、あまりに神経質な和菓子屋栄泉堂の
主人・有平(あるへい)に、
店を手伝っているかの子は苛立ち気味。

こだわりが強過ぎて、
お店に出す和菓子作りも数をこなせず、
ショーウインドはいつも品薄、経営も火の車。

しかし人柄がそのまま味に出るような
甘い大福を口にすると、かの子の
カリカリした心も絆されてしまうのである。

大正時代の懐かしくほのぼのとした
幸せな日常がよみがえる短編コミック。

テーマ : アニメ・コミック
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明日死ぬかもしれないから今お伝えします サトウヒロシ 作・絵

明日

突然死神が現れた。そして
「あなたの命、頂戴します。でも手紙を書けば、
気が変わるかもしれない」と言う。
妻に宛てて手紙を書くことにした。

命を奪われないために書いていた手紙は、
いつしか彼女への想いへと変わっていった。
深い愛と感謝で涙があふれる。
幸せだったことに気づく。

もう十数年前になるだろうか。
腹腔鏡で手術した。
術後は痛みのなかでのみ、
自分が生きていることを確認した。

その痛みのなかで悟ったのだ。
普通に暮らしていることが、
どれだけ幸せだったか。
その幸せに気づかなかった自分が、
どれだけ愚かだったか。

隠れている幸福と、
愚かな心を気づかせてくれる絵本。

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ジャンル : 小説・文学

スペクトラルウィザード    模造クリスタル

スペクトラル

飾り気のない散らかった古ぼけた部屋。
なんだか空虚だ。同居人が欲しい。
ぬいぐるみがいたら糧になるかも。
と思ったスペクトラルウィザードは、
魂の伴侶を見つけようとデパートに赴いた。

大勢並ぶぬいぐるみのなかから選んだのは
水色のズールーラビ。
目が合い、運命の出会いだと感じたのだ。

実はスペクトラルウィザードは、
物質を通り抜け、あらゆる攻撃も
すり抜けてしまうゴースト化能力を持つ
魔術師だった。

危険な魔導書を多数有した魔術師ギルドは
テロと認定され、多くの魔術師たちも
逮捕・処刑された。

反対勢力として結成された騎士団の
顧問となったスペクトラルウィザード。

騎士団のサーバーに保管されている
呪われた暗黒の魔導書を巡るSFシリーズ。

テーマ : アニメ・コミック
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Diventano i gatti giapponesi.(日本の猫になる)その3

悪戯っ子

Due gatti italiani (2匹のイタリア猫)が、
我が家の家族になるための手続きを
してくれている友人からメールが届いた。

日本への輸入検疫条件はマイクロチップ埋め込み、
2回の狂犬予防接種ののち抗体価検査などだが、
ワクチンが強いために健康を考慮し
2回目の予防接種が保留になっているとのこと。

直通でも飛行機で17時間かかる
遠いイタリアから連れてくるのだから
簡単でないことは覚悟していた。
でも気持ちはすでに家族になっている。

そんな人間たちの憂慮など、どこ吹く風で、
イタズラ全開の仔猫ちゃん。
そのヤンチャぶりで、検疫を蹴散らして!

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ジャンル : 日記

土井善晴の懐かしごはん

土井

五つ星に高級レストランの極上メニュー。
世の中には「美味い」と言われるものが
溢れている。

でも、ひとにとって一番大切な味は
台所の匂いと音、そう、家庭の味である。
大切な人のために、
大事な人に喜んでもらいたい、
そういう思いからできる料理が
いちばん美味しくて懐かしい、忘れ得ぬ味となり、
それがそのひとの起源だと語る料理人の土井氏が
春夏秋冬のレシピを紹介する。

フワフワ卵サンドをはじめとする春のレシピ、
お母さんカレーにナポリタンや
オムライスの夏レシピ、クリームシチューや
グラタンにお赤飯の秋レシピ、
チューリップ唐揚げや煮豚に粕汁などの冬レシピ。

季節の悦び、昔の家族のあり方、
料理を載せる器の奥深さ、
物質的には貧しかったけれど精神的に
満たされていた昭和を思い起こさせる
秀逸のグルメストーリー。

幼いころ、ときどき自家中毒に罹ったわたしは、
母が漕ぐ自転車の荷台に乗って、
近くの診療所に連れて行かれた。
お医者さんに診てもらうまでは
嘔吐を繰り返していたが、ゲンキンなもので
注射を打ってもらうとケロっと元気になるのだ。

すると空腹を覚え、その帰り道、必ず母は
途中にある昔ながらの食堂に寄ってくれた。
そして注文するのは決まって昔ながらの
薄焼き卵に巻かれたオムライス。
その懐かしい味がよみがえる。

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ジャンル : 小説・文学

お鍋と熱燗と木枯らし1号

木枯らし

今夏は台風の影響か暑い日が長く続いたが、
気がつけば朝晩は暖房が恋しい季節になっていた。
そろそろ木枯らし1号の声が聞こえてくるかもしれない。

木枯らし1号とは、晩秋から初冬にかけて
初めて吹く強い北風のこと。

観測史上、最も早かった日は1998年10月13日で、
最も遅かった日は1969年と1981年の11月28日らしい。
ちなみに昨年は1979年以来39年ぶりに
木枯らし1号は発生しなかったとか。

信州の厳しい冬がやってきて
ぴゅー!と寒々しい風が鳴いたら
もう絶対お鍋ですよね。
もちろん、鼻をくすぐる熱燗は必須です!

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プロフィール

Hollyzard

Author:Hollyzard
本が恋人です。
料理は大嫌いですが、でも実は天才なんです(笑)。
外でおいしいお料理に出会うと、勝手にアレンジしてマイレシピにしてしまいます。