珈琲いかがでしょう① コナリ ミサト

コーヒー

雑貨卸の会社に勤める垣根志麻は
丁寧で誠実、義理と人情を大切にしている。
そのため取引先への礼状も手書きにこだわっていた。

しかしそれがあだとなり、
社内では要領が悪くて仕事ができないと
レッテルを貼られ、社員の輪に溶け込めない。

その日もぼっちランチ中だった。
すると突然タコが現れたのである。
それは移動カフェのトレードマーク。

8種類のブレンドコーヒーを用意していることから、
タコ足にかけて、椅子もポットも
タコ型のカフェ・たこ珈琲だった。

店主の青山一が淹れる珈琲は、
焙煎したての豆を手動で挽き、
ゆっくりお湯をまわして注ぎ入れる、香り高い逸品。
丁寧な仕事と最高の珈琲に、
すっかり常連になっていた志麻だったが、
ある日事件は起きた。

志麻が大切に手書き礼状を出し続けていた
取引先の社長が激怒しているという。
原因は同僚のメール誤送信だったが、
志麻が謝罪に行くことになってしまった。

しかしなぜかそこには青山がいたのである。

同じ場所には長くいられず、
いろいろな場所で幸せな香りをかもす移動カフェの
心に沁みる珈琲物語。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

ガツンと一発 トンガラシ !

トンガラシ

またやってしまった。
「激辛」とか「唐辛子」とか「やみつき」
とかいうフレーズにすぐ食いついてしまう。

しかも今回はずっと気になっていた商品。
少し値段が高かったので購入を躊躇していたが……

それがある日、大好きな割引シールが貼られていた。
通常価格の3割引きである。
そりゃあ、“買い” でしょ !

というわけで、ようやく手に入れた念願のひと袋。
なにはともあれ、本能のままとにかく試食してみる。

「美味しい」
そう、「辛い」ではなく「美味しい」だった。
味覚障害のわたしを「辛い」と言わしめる品は、
たぶん世間的に需要がないから、
商品としての存在価値はない。
だからわたしを満足させてくれる「辛い」は
きっと皆無。

でも、このピリッと脳を覚醒させてくれる辛味と、
深いコク、適度な塩分。
昼間なのにアルコールを欲する味だ。
あ〜、虜になりそう。

あれっ、ちょっと軌道がずれてしまった?
もしかしたらわたしが求めているのは
「辛い」ものではなく、アルコールのあて ⁉︎

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

辛い飴 永見緋太郎の事件簿   田中啓文

飴

『苦い水』
唐島英治クインテッドのテナーサックス奏者・
永見緋太郎は音楽にしか興味がない。
だからときどき外に連れ出す。

今日も二人で動物園を訪れ、その帰り道、
ヤクザにからまれていた安来衛(やすきまもる)に
出会った。
彼はかつて日本を代表するトロンボーン奏者だった。
しかし酒とクスリと博打に溺れ、
ストリートパフォーマンスに堕ちてしまったのだ。

それがひょんなことから、若手スーパースターたちで
結成されたYMCAビッグバンドに入って
東京武道館で演奏することになった。

ツアーに参加したものの、朝から呑んだくれ、
よれよれでまともに吹けないボントロ奏者。
が、突然「安来節」と呼ばれた懐かしい音が響きだし……

観察力と洞察力に優れ、
舌をまくほど耳の良い永見が謎を解き明かす。
人情味あふれ、シャープな切れ味のサウンドが
聴こえてきそうなジャズミステリー短編集。
全8編収録。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

食べる血液 ⁉︎

ビーツ


3か月ほど前、
はるばるイタリアからやってきたビーツのタネを植えた。
栽培方法のサイトには60日〜80日で収穫できると
書かれていたので、さすがにそろそろかなと抜いてみる。

しかし、怪しい……
こんなに小さい実(カブ)でいいのだろうか……
不安な気持ちを押し殺し、小さなカブに包丁を入れる。

すると……お〜、やっぱりビーツ !
「食べる血液」という呼び名そのもの、真紅が鮮やか。

調理はなんといってもボルシチが著名だけれど、
狭いレパートリーから脱出したく、ググってみた。

すると……お〜、サラダとは。
薄くスライスするか千切りにして、
お酢・オリーブオイル・塩でマリネするとのこと。
早速トライしてみる。

緑に紫の葉脈が走る葉と茎、
それに小ぶりのカブを切り、和える。
そしてクリスタルの器に盛れば、
ピンクに染まったオリーブオイルが、
いかにも「健康にいいよ」と語っているようだ。

スーパーなどではなかなか手に入らないビーツ。
秋もまた植えどきとのこと。
今後、我が家のビーツは自給自足、
そして健康長寿まっしぐら!……だといいなぁ。

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

深夜食堂① 安倍夜郎

食堂

その食堂の営業時間は深夜0時から朝7時まで。
だから深夜食堂と呼ばれている。
メニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎のみだが、
リクエストがあれば可能な限り応える。

常連客は種々様々だが、席が隣り合うと、
なぜか意気投合して
百年の知己となってしまうのである。

お互い注文した好物をシェアするゲイバーのママと
強面の組長。
売れない演歌歌手と作詞家。
醤油派とソース派に分かれるのに、
手口がそっくりな空き巣の常習犯。
美人のニューハーフと、
彼女に一目惚れのまじめなイケメン。

お弁当の定番、赤いタコウィンナーや卵焼き。
熱々の炊きたてご飯にかけた、
ひと晩寝かせた冷えたカレー。
牛すじと大根にゆで卵のおでん。

美味しい料理があれば、
時間も場所も関係なく自然と人が集まり、
そこにそれぞれの人生が語られる。
そう、そんな街のかたすみに佇む、癒しの食堂物語。

テーマ : アニメ・コミック
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鮮やかな山雅カラーに

山雅

ここは諏訪湖畔でも長岡でも隅田川でもない、
松本平広域公園総合競技場内にある
スタジアム・アルウィン。

J2第29節 F.C.町田ゼルビア vs 松本山雅F.C. 戦。
前半戦を終え、お互い得点なし。
拮抗したゲームのハーフタイム。
そして今日は花火大会なのである。

サッカーのことはチンプンカンプン。
ゴールにボールが入れば点が入る。
そんな当たり前の知識しかない三流ファンだけれど、
地元チームを応援する郷土愛は一流……
だと思っている。

夜空を華やかに染める、この花火のように、
信州の空を幸せな山雅カラーに染めてもらえますよう!
そう、まだまだ死闘は続く。


テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

サバを読む

鯖

そんなに長く生きていたいとは思っていない。
自分のことであるのに、やがて訪れるその日が
いつなのか知らされることはない。

もしかしたら明日には別の世界を
さまよっているかもしれないし、
憎まれっ子世をはばかっているかもしれない。

長いか短いか予測もできないのであれば、
健康長寿をまっとうしたいと願っている。

だから「◯◯が△△に効果がある」などと聞くと、
すぐに手を出してしまう、
わたしは根っからの日本人なのだ。

最近、鯖が身体に良いという情報は、
誰もが知る周知の事実だろう。
何気なく観ていた番組でも取り上げられていた。
DHAやEPAが多く含まれているため、
血行を良くし血管を若返らせてくれるらしい。
すなわちアンチエイジング食品であり、
肌の老化や白髪を改善させるとか。

翌日には我が家のダイニングボードには
鯖缶が並んでいた。
そして今夜のメニューは鯖カレーだ。

お鍋に鯖を投入しながらふと記憶が蘇る。
そういえば昔読んだ本に「鯖を読む」は
諸説あるが、傷みやすく数も多い鯖は、
早口でいい加減に数えたことが語源だとか。

ん? でも、鯖がアンチエイジング食品なら、
歳をごまかせるから「鯖を読む」なのでは ⁈

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

おいしい中東オリエントグルメ旅 サラーム海上

中東

カラフルな小皿が並ぶ表紙に目を奪われ、
誘われるようにKindleで購入ボタンを押してしまった。

ページをめくると、次々と現れる中東料理の数々。
エキゾチックな建造物や風景。
グルメを前に幸せそうな笑顔。
日本では目にすることのない食材。

サラームアリクム!で始まる本書。
「貴方の上に神の平安がありますように」
というアラビア語の挨拶とのこと。
写真の料理を見ているだけで幸せな気持ちになる
『オリエントグルメ旅』にはぴったりの冒頭。

学生時代にはじめて訪れたモロッコで
クスクスに出会ったと語る著者が、
羊料理のケフタ、土鍋料理のタジン、
前菜のケミアやメゼ、アニス酒のラクなど、
トルコ、レバノン、モロッコ、エジプト、イエメン、
イスラエルの料理やお店、
レシピなどを紹介するおいしいグルメエッセイ。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

スイカ と あ・た・し

スイカ

わたしが通う職場で、警備の仕事をしている
優しいおじさんからスイカをいただいた。
それは彼が住む土地の地場産でズシリと重く、
存在感はなにものにも引けを取らない立派な逸材だ。

信州には下原(しもっぱら)というスイカのブランドがある。
650mを超える標高、肥沃な火山灰土壌、
昼夜の寒暖差などがブランドを誇るスイカを育む所以である。

土地柄からか、スイカをいただくことは時々ある。
その大きさと同じくらい喜びは大きく、
そしてほんの少し困ったりもする。
それは大きなスイカを丸ごと食べきるのは至難の技だから。

とりあえず半分は貰い手を探して、
残りの半分はさまざまな形に切って楽しんだり、
ゼリーやアイスを作るために絞ったり……etc。

ビッグでグレイトなスイカと格闘してから
少し外出して戻ってみると、
玄関を開けるなりスイカの香りに満たされる。

あ〜、信州は偉い。
お米に日本酒、わさびにレタス、そしてりんごにスイカ。
誇るものにこと欠かない我が故郷で、
信州産の自分自身も名産にしなくては……ですよね ?

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

File02 異人館村殺人事件 金田一少年の事件簿  〔原作〕天樹征丸/金成陽三郎 〔漫画〕さとう ふみや

金田一

不動山市(ふどうさんし)の雑木林で
推定25〜30歳の白骨死体が発見された。
死因は頭部殴殺(おうさつ)、
1年以上経過しているようである。
そもそもこの事件が発端だった。

時田若葉(ときたわかば)は教師の小田切進
(おだぎりすすむ)との仲を公開されたことで、
故郷に帰ることを余儀なくされた。

若葉と同級生の金田一一(きんだいちはじめ)と
七瀬美雪(ななせみゆき)は彼女の結婚パーティに
招待され、小田切とともに青森県六角村、
通称異人館村を訪れたのである。

しかし時田邸の隠し扉の地下室には
首のないミイラが横たわり、若葉は
ウェディングドレスを着たまま首を切断され殺害された。
裾には「花嫁の首は7人目のミイラがもらい受けた」
との血文字。

そして口火を切ったように、金田一少年たちは
残忍な連続殺人の渦に飲み込まれていくのだが……

古代イスラエル人の王・ダビデの紋章と同じ
六角を象った青森県の六角村で
矢継ぎ早に起こる謎多き惨殺事件。

教会を囲んで建っている塔の館、ツタの館、
鎧の館、ステンドグラスの館、風見鶏の館、時計の館。
それぞれ三角形が1つずつ欠けたエンブレム。

あの名台詞
「名探偵と言われた俺のジッチャン・金田一耕助の
名にかけて ! 」と明言して活躍する、
ご存知はじめちゃんの探偵物語。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

コンビニにワクワク!


贈り物は難しい。
相手のことを真に分かっていないと、
自己満足になってしまう。
ましてお国が違えば文化も違い、
好みや習慣も想像すら難しい。
なので、ダイレクトに訊くことにした。

そしてイタリアへ持参するお土産の
リクエストリストが届いた。
メールにはコンビニのプレミアム
つまみにんにくが欲しいと書かれていた。

イタリア料理の魅力はにんにくの香り。
と、独断と偏見で思い込んでいるからか、
妙に納得してしまうそのリクエストを取得しようと
コンビニのドアをくぐった。
店内を物色していたが、その逸材を発見する前に、
看過できないものが視界に飛び込んできた。

友人へのお土産用につまみにんにく5袋と、
自分へのお土産用に「炎上 燃えよ唐辛子」を
購入した。

帰宅し、さっそく味見する。
コクのある衣のなかから、唐辛子の食感が
姿を現したあと、辛味が口中を満たす。
味覚障害のわたしにとっては、
ちょい辛くらいだけど……

小さいころ、母に連れられ訪れたデパートは
遊園地のようなワクワク感を覚える場所だった。
少しコンパクトだけれど、
今、それがコンビニになった。
常に新しい発見があるコンビニは楽しい!

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ジャンル : 日記

万能鑑定士Qの短編集 I 松岡圭祐



『第1話 凛田莉子登場』
代官山で人気を博す質店
J.O.A(ジャック・オブ・オールトレーダーズ)。
豊富な品揃えと買い取り方針、
それにクールでおとなしく、親切で生真面目な従業員の
駒澤直哉・23歳が人気の理由だった。

セイウチのような巨漢の店長で経営者の香河崎慧
(かがわざきさとし)・72歳は駒澤の叔父で、
従業員も10人余りと、それなりの規模を持つ
J.O.A に、ひとりの鑑定家が出向してきた。

名前は凛田莉子(りんだりこ)23歳。期間は1か月。
真贋の鑑定や価値の査定には、
専門家の知識が必要不可欠なのである。

しかし疑り深く頑固な香河崎が
探偵事務所に依頼した莉子の調査結果は
惨憺たる内容だった。
報告書を確認し、すぐにお引き取り願おうとしていた
香河崎だったが、現れた莉子の豊富な知識と
正確で緻密な鑑定が、香河崎を黙らせてしまったのだ。

ほか『第2話 水晶に秘めし詭計』
『第3話 バスケットの長い旅』
『第4話 絵画泥棒と添乗員』
『第5話 長いお別れ』

感受性が強すぎて注意が散漫になってしまうため、
学校の成績も劣悪だったが、その強すぎる感受性を
逆手に取り、記憶力に昇華させた天才鑑定士莉子が
真贋を見極め、J.O.Aを脅かす厄介ごとを解決する
爽快事件簿シリーズ第1巻。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

ジャックと豆苗

豆苗


健康に関するテレビ番組を観ると、すぐに飛びついてしまう。

今のところ特に血液検査で悪い数値が出たわけではないけれど、
「攻撃は最大の防御」が正論なら、予防は攻撃に匹敵するかな
という独断的な発想から、翌日にはそれを実践している。

先日も悪玉コレステロールを下げる効果があるというレシピが
紹介されていたのを見て、我が家のキッチンで再現してみた。

フライパンにオリーブオイルをひき、みじん切りのニンニクと
鷹の爪を熱してそこに鯖の水煮缶を入れ、さらにニラや
ミョウガなどの香味野菜を加えて炒める。
お皿に生の豆苗を並べ、そこに炒めたニラ鯖をかける。

うん、お味はなかなか。ニンニクや鷹の爪で
鯖は臭みが和らぎ、ニラと豆苗の食感が絶妙。

でも、食した後もしっかりちゃっかりなのである。
切り取った豆苗の、根が張ったスポンジを水耕栽培すれば、
二期作三期作が可能なのだ。
だから100円で買った野菜が200円300円の価値となる。

タッパーに水を張り、丸い種の残ったスポンジを入れる。
1日目、2日目、特に変わりなし。
3日目、2~3cmほど伸びていた。

そしてその後は1日ごとに倍々と伸びてゆく。
『ジャックと豆の木』を思い起こさせる成長ぶりに
エールを送る。
天まで届け〜!

でも……あれっ?収穫は ⁇



テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

レディ・ヴィクトリアン① もと なおこ

レディ

ときは1870年代、ヴィクトリア朝時代の大英帝国。
16歳のブルーベル・エヴァローズは、
女性が唯一許された職業ガヴァネス(女家庭教師)を
するため、大都会・ロンドンへやってきた。

上品な紳士のお宅であることを願いつつ
向かったラム家は、
「成金」「ワルガキ」「イジワルババア」と、
三拍子揃った期待はずれの上流家庭だった。

それでも気落ちすることなく、家庭教師と雑用を
かいがいしくこなすベルを襲ったのは、
殺人容疑で逮捕という身に覚えのな無実の罪。

そこに現れたメサイアは、まるで銀細工の
女神のようなレスターベリー公爵令嬢の
レディ・エセル・コンスタンシアと、
青空を彷彿とする爽やかなブルーアイを持ち、
愛読書レディズマガジンの発行者である
ノエル・スコットだった。

美と知性にあふれたふたりに
窮地を救ってもらうが、優雅で最高のレディだと
憧れていたエセルが実は……

19世紀末の英国を舞台に、華やかで
美しい画に魅せられるロマンたっぷりの
ファンタジーコミック。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

漆黒の羽と恩返し?

カラス

闇に覆われたウッドデッキに漆黒の羽が浮いていた。
ドキッとした。

どうやって羽が入り込んだのか?
そこは屋根があるので、鳥が上空を飛んでいるときに
舞い落ちてきたとは考えにくい。
だとしたら、人間のいない隙に、黒い羽を持つ鳥が
ここに舞い降りて遊んでいったのだろうか。

ウッドデッキの床に佇む1枚の羽。
機(はた)を織る鶴の姿が浮かぶ。
それはおとぎ話のプロローグ?

翌朝ウッドデッキでくつろいでいると、上空から
「あ〜、あ〜」という鳴き声が聞こえてきた。

見ると、庭の端から伸びる電柱のてっぺんに
1羽のカラスがとまっていた。
そしてわたしを見て(いるように見えた)、
また「あ〜、あ〜」と鳴いている。

カラスの恩返し?
だとしたら、かなりメルヘンティックな物語が描けそう。

でも……と、我にかえる。
待てよ、わたしカラスから感謝されるようなこと、
なにかしたっけ?

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

運命の恋をかなえるスタンダール 水野敬也

スタンダール

表紙を開いた途端、本に飲み込まれてしまった。
心が共鳴する。

《薬を飲んで不安がおさまったとしても、
決して心が快晴になることはない》

《背表紙のタイトルを眺めているだけで、胸が高鳴る。
それは、どんな世界にも旅立つことができる
魔法の扉だった》

《文学とは決して、現実からの逃避場所ではないのだ!》

《人生でどれだけつらいことがあっても、
本はいつも同じ場所でずっと待っていてくれる》

《絶望は幸福への伏線である》

まるで自分の心を写しているかのような文言。

罪があるわけではないのに心を病んで
広場恐怖症に苦しんできた数十年。
シリアスな現実と主人公が背負ってきた孤独な世界に
痛みを分かちつつ、なのに冴えたボケとツッコミで
一気に昇天する。
おかしくて人前であるのに、緩む頬が怪しい顔に……

『恋愛論』から飛び出したスタンダールが、
著書を引用して、万平聡子に恋の奥義を教示していく本書。
本の魅力に取り憑かれている人、心を病んでいる人、
今がどんな状況であろうと未来が希望ある場所だと
信じている人に、現実の夢を持たらし、
素晴らしい世界がひらくことを教えてくれるファンタジー。


テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

Hollyzard

Author:Hollyzard
本が恋人です。
料理は大嫌いですが、でも実は天才なんです(笑)。
外でおいしいお料理に出会うと、勝手にアレンジしてマイレシピにしてしまいます。