大晦日、今年もお世話になりました

本と山雅


毎年1年の反省と来年の抱負を考える大晦日。

今年、いつもの年と違ったことは
スポーツ観戦を楽しめたこと。
残念ながらサッカーJ2松本山雅は、
J1に昇格できなかったけれど、
来年も応援と観戦を楽しみたい。
また、初めてプロバスケの試合を観ることもできた。

本はといえば、感動した書籍との出逢いは多すぎて
語りきれないけれど、身近な友人が本に夢中になったと
聞いたことが、今年いちばん嬉しかったなぁ。

来年も本とスポーツをこよなく愛する年でありたい。

1年間、お世話になりました。
みなさまにとりまして、願いが叶う素敵な年でありますよう!

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

親愛なるiPhone、心よりごめんなさい

ごめんね


寝ぼけていた。
眠りについて2~3時間で目が覚めてしまう早朝。
脳が覚醒しないまま、キッチンで食べるものを物色し、
カレーを温めながら寝入ってしまってお鍋を焦がしたり、
水が入っていないヤカンをコンロにかけたり……
失敗を繰り返しては学習しない老化した脳。
すでに認知症を発症しているのかと情けなくなる。

その日は肉味噌を温めてご飯にかけるつもりだった。
電子レンジのチーンという音を聞いて中を開くと、
なんとそこにあったのはiPhoneだった。
半分睡眠中の脳は、真っ青な色とともに覚醒した。

恐るおそる手帳型のケースを開ける。
トレードマークのりんごが浮かんでは消え、
また浮かんでは消えを繰り返すのみで、
ホームボタンを押しても電源を切っても変化なし。

アップルショップの開店時間と同時にドアを叩き、
気がついたらこうなっていたとだけ伝えて診断を待つ。

「かなりの圧がかかったようですが心当たりは?」
「さ、さぁ、特に記憶は……」と、言葉を濁す。
iPhoneをチンしてしまったなどとは、
恥ずかしくて言えない。

「内部がショートしているようですが、
暖房器の上に置いたりしませんでしたか?」

なんとか隠そうとするわたしの思いを射るように、
容赦ない質問が覚醒した脳に襲いかかる。

初期化も不可能のため、結局交換になったが、
あ〜、大きな穴があったら、
そのなかに身を隠して冬眠したい!

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

とんかつDJアゲ太郎 1 原案:イーピャオ 漫画:小山ゆうじろう

とんかつ

渋谷の片隅にある1軒のとんかつ屋・しぶかつ。
その店は、2代目で父の勝又揚作(かつまたあげさく)、
3代目・息子の揚太郎(あげたろう)と
妹のころもに母のかつ代で切り盛りしていた。

ある夜、注文の電話が入り、
揚太郎は出前に担ぎ出される。
渋々ロースかつ弁当を配達した揚太郎だったが、
そこは以前から気になっていたCLUBだった。

人生初の渋谷ナイトクラビング、
不夜城の迫力に感動した揚太郎は、
その日を境にお店をサボり、CLUBカルチャーに
浸かりはじめる。

そんなある日、アメリカから来日した伝説のDJ・
ピッグマスターフライが登場し、揚太郎に
とんかつもDJも同じグルーヴなのだと言う。
豚をアゲるか、客をアゲるか、
どちらもグルーヴを感じることだと。

そしてビッグマスターの、
おまえならイカしたとんかつ屋兼DJになれる
という言葉で、揚太郎は決心する。
とんかつもフロアもアゲられる男を目指し、
とんかつDJアゲ太郎が誕生する。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

もしも夏だったら

イルミネーション


この季節、盛り上がるイベントはやっぱりイルミネーション。
県下最大の敷地面積とか、全国一の電球数とか、
目をひく情報を耳にするたび “光りのページェント” に
包まれながらさまよいたいと心が騒ぐ。

騒いだ心に導かれ、訪れたのは
国営アルプスあづみの公園(大町・松川地区)。

太陽が西の山に沈もうとする夕暮れどき、
園に足を運ぶと、薄闇に煌めく光りが
幻想の空間を創りだしていた。

徐々に夕闇が濃くなっていくのと対照的に、
色とりどりの電球がハートや雪だるま、
ツリーや木々などさまざまに形を変え、
別世界が姿をあらわす。

光の宝石が散りばめられた回廊を渡り、
輝く空間に身をゆだねながら、幻想の世界に迷い込む。

し、しかし寒い!
標高900m近いこの地の12月は寒さも半端ではない。

あ〜、もしこれが夏だったら、開放感に満ちながら、
幻想の世界に浸れるのに……って、ちょっと贅沢?

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

クリスマスを探偵と   伊坂 幸太郎

クリスマス

童話の世界を彷彿するローテンブルクで、
カールは男のあとを追っていた。

その男は、高級住宅街のなかでもひと際大きな
家の前に立ち、家の住人を呼び出しているようだ。
出てきたのは、金や美術品、絵画などを扱う
有名な投資家の女性だった。

カールは、君主気取りで浮気性の父親に嫌気がさし、
15歳で家を出て、今は皮肉にも夫の浮気や妻の不貞、
婚約者の身元調査など、
げんなりするような探偵業をしている。

その日はクリスマスイブだった。
川沿いの公園で投資家の家を見張っている間、
ベンチに腰掛けた若い男と気が合い、
ドイツ統一やワールドカップなどの話にふけっていた。

そのうち話題はクリスマスへと移り、15歳まで
サンタクロースの存在を信じていたとカールは話す。
けれどその年のクリスマスの朝、
カールが欲しがっていた自転車は届いたが、
母が大切にしていた指輪を父が売ってしまったことを
知り、サンタクロースは両親だったと確信した。

そして尾行していた男の話に戻り、カールは打ち明ける。
母から依頼され、父の浮気調査をしているのだと。

しかし若い男がたてた、こじつけという
解釈の仮説は意外なものだった。

カールの父はなにをしようとしていたのか……
サンタクロースは本当に実在するのか……

サンタクロースは現実に存在すると思いますか?
クリスマスイプに夢のある物語はいかがでしょうか。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

太陽復活の日

冬至


明日は冬至。
1年のなかで昼の時間が最も短いとされる日。

ちなみに今年の昼間の長さは、
夏至が14時間40分、冬至は9時間30分とのこと。

ヨーロッパでは「太陽復活の日」
あるいは「太陽誕生の日」と言われ、
クリスマスの由来になったとか。

しんしんと寒さが増す冬至の前夜。
バスタブを磨いて、明日のために、
柚子湯の準備だぁ!

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

坂道のアポロン1 小玉ユキ

坂道のアポロン

横須賀から転入してきた西見薫(にしみかおる)は、
小学校のときから転校を繰り返し、
そのストレスで嘔吐癖がついてしまった。
新転地で異端として見られる多くの視線と
ざわめきにより、呼吸困難に陥ってしまうのだ。

過去の経験から、屋上に行けば治るはずだったが、
そこにはクラスの暴れん坊・川渕千太郎が
ドアを塞いでいた。

しかし理由は違うが、教室が嫌いなふたりは
表面的には反発しながら、惹かれあう。

ふたりの仲をとりもつ学級委員の
迎律子(むかえりつこ)。
彼女の笑顔のためなら……と、
次第につのる薫の恋心。

その一方で幼なじみの律子と千太郎の仲を
訝るが、千太郎にも新しい展開が……

家を出ていった母と、海の上での生活が長い
船乗りの父、という薫の家庭環境から、
伯父の家で過ごす淋しい日々は、千太郎と律子に
出逢ったことで日常も心のよりどころも一変する。

これから何がはじまり、どこに向かっていくのか、
薫と千太郎、律子の青春白書が幕を開ける。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

七十歳死亡法案、可決 垣谷美雨

70歳

日本の少子高齢化が急速に進み、年金制度や
医療費に介護保険制度などの財源がたちゆかなくなった。

そのため七十歳死亡法案が可決され、
国民は七十歳の誕生日から三十日以内に
死ななければならなくなったのである。
財政の逼迫と、家族の負担を余儀なくした
長寿がもたらしたものは?
施行は2年後である。

桜の季節。
宝田東洋子(たからだとよこ)は、もう何年も義母の
介護に追われてお花見どころかささやかな息抜きさえ
できない不自由な毎日を送っていた。
しかしあの法律が施行される二年後を想像すると、
心は開放感でいっぱいになる。

宝田家の家族構成は、
家事も介護も妻任せの自分勝手な夫。
一流大学、一流銀行に就職するも、
ニートになって三年の月日を費やしている長男。
祖母の介護から逃げ、ひとり暮らししている長女。
遺産は欲しいが、
実母の世話はいっさいしない義姉妹たち。

毎日法案について討議されるワイドショーでの
冒頭の台詞は「あなたの人生、残り何年ですか?」

介護が深刻な社会問題となっている現代、
先の見えない、要介護家族の悲惨な状況。
介護する側とされる側の相容れない感情。
老後の不安。
死にたくないと願う思いと、死ねることで安心を
得る思い、賛否両論ある “七十歳死亡法案” は、
老人大国である日本国民になにをもたらすのか……

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

秒速5センチメートル 1  原作 新海 誠 漫画 清家雪子

秒速

桜の花びらが落ちるスピードは秒速5cm。
雨は秒速5m。
浮いているように見えるが、じつは落ちて
雨や雪になる雲は秒速1cmだといわれている。

静岡から東京の小学校に転校して来た篠原明里
(しのはらあかり)のお気に入りは、
読みたい本がたくさん揃っている図書室と、
満開に咲き誇る立派な桜の木の下。

その図書室で明里が借りようとする本の裏には、
いつも同じクラスの遠野貴樹(とおのたかき)の
名前があった。

お互い本が好きなふたりはすぐに仲よくなったが、
明里はまた引っ越すことになり、卒業式を最後に
貴樹は西中へ、明里は栃木の岩舟へと
離ればなれになってしまう。

そして貴樹もまた鹿児島へ転校することになったが、
さらに遠く離れてしまう前に、明里の住む駅で
逢おうと、貴樹は電車を乗り継ぎ岩舟へ向かう。

雪のため何時間も遅れて着いた駅の待合室。
諦めかけた貴樹だったが、そこには愛おしい明里の姿が。

「来年もいっしょに桜の花を見られるといいね」
そんなささやかな願いは叶わず、別々の道を
歩まざるをえなくなったふたりの心はいつも孤独だった。

遠く離れた地で時間に追われて、
それでも明里を忘れずにいられるのは……
また再開できるには、どうすればいいのだろう?

いつだってお互いを求めているのに、
ふたりの気持ちを分つ距離と空間。
いつかそれを埋めてひとつになることは
できるのだろうか……

『君の名は』で知られる新海誠氏の
長編アニメがコミカライズされた切なく淡い恋物語。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

ときどき旅に出るカフェ 近藤史恵

ときどき

『第一話 苺のスープ』
37歳独身、中古マンションで一人暮らし、子どもも
恋人もいない瑛子(えいこ)がいちばん好きな場所、
それは30万円ほどで買ったソファだ。

休日にはそのソファでゆっくり読書したり
DVD鑑賞したりして、幸福に満たされる。
けれどそこには常に憂鬱のベールもかかっていた。

あれは6年前だった。
リスによく似た後輩から昼食に誘われ、
「カフェのような自分のお店を持ちたいから、
退職したい」と相談を受けた。

瑛子は「そんな簡単なものじゃないから、
やめたほうがいい」と、つい口走ってしまった。
決していじわるな気持ちから出た言葉ではなかったが、
あのときの彼女の悲しそうな顔を
何度も思い出して後悔の念にかられる。

晴天の土曜日、運動を兼ねて自転車で買い物に出た。
いつもと違う道を走っていると、1軒の店が目にとまった。
カフェ・ルーズと書かれている。

こじんまりとした小さなカフェ。
メニューには、ミント水、ざくろ水、ハーブレモネード、
ストロープワッフルなど、見たことのない名前が並んでいた。
よく分からない。
説明を受けようとしたとき、
店長らしき女性に名前を呼ばれた。
そこにはリスによく似た顔が……

見たことのない世界各国の “美味しい” との
出逢いのなかで、さまざまな人生が紡がれる
カフェ・ルーズ物語。

『第二話 ロシア風チーズケーキ』
『第三話 月はどこに消えた?』
『第四話 幾層にもなった心』
『第五話 おがくずのスィーツ』
『第六話 鴛鴦茶のように
『第七話 ホイップクリームの決意』
『第八話 食いしん坊のコーヒー』
『第九話 思い出のパクラヴァ』
『最終話』

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

働く女のオキテ。給湯室はOLの戦場  又野尚

働く女

社内で大声をあげて笑える若手OL。
笑えないアラフォーOL。

社内恋愛、バレない秘訣は結婚までの早さ。
フリーを満喫するフリマン。

新人研修では4割がカップル誕生。
しかし結婚にいたる確率は4%。

就職氷河期ゆえ、就活に燃え尽きたやる気のない新人。
「気持ち悪い」が口癖の “困ったさん” 。

体力のない新人、いじわるなお局(つぼね)さま。
プライドの高い美人お局と、あっさりしている不美人お局。

中古マンションを購入し、中古旦那も欲しいと願う40歳OL。
中堅からお局へと移行していく恐怖の真空地帯。

派遣に正社員、仕事に飲み会、悪口に噂話、
羨望や嫉妬に自慢、恋愛、結婚などなど、
社内の秘めたる裏情報が網羅。
会社勤めをした人なら誰しも思いいたるだろう、
苦笑しながら頷ける辛口OLコミックエッセイ。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

イン・ザ・プール ドクター伊良部  奥田英朗

インザプール

「こんな医師(せんせい)がいたら、受診してみたいな」
強度の会食恐怖症だと診断された友人が言った。
最近、人といっしょに食事ができなくなって、
心療内科に通っていた彼女に教えてもらったのが
本書だった。

即、Amazonで購入し、電車のなかでiPhoneを開いた。
いやいや、これは電車のなかや周りに人がいるところで
読むべきではない。
おかしくて笑いを堪えるのが苦しい。
きっと “ちょっと変な人” に見えてしまう……

主人公は出版社に勤める大森和雄・38歳。
突然夜中に呼吸困難に陥り、そのあと下痢が続いて、
出勤途中でパンツを汚したという和雄に、
妻は介護用オムツを買ってきた。
3日間、妻と口を利かなかった。

意を決して、和雄は伊良部総合病院神経科の
ドアをノックした。
診断結果は不定愁訴。
およそ神経科の医師とは思えぬ風貌の伊良部一郎に
運動が効果あると勧められた和雄は、
その日から毎日区民プールに通うようになる。

長距離を泳ぐことでエンドルフィンが分泌され、
スイミング依存症のように泳ぎに魅了された和雄に、
いつしか伊良部もトドのような身体に
蛍光イエローのトランクスを穿き、
診察そっちのけで泳ぎに夢中になっていく。

やがてもっと長く泳ぎたいという願望に支配されるふたり。
伊良部に夜の区民プールに
忍び込もうとそそのかされるが……

さて、次の主人公(心を病む患者)は……
名医なのか天然なのか、
ハチャメチャに思える精神科医の伊良部が
患者に寄り添い、彼らの心の病を治していく連作短編集。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

塾生☆碇石くん ① 荒木 光

塾生

元ヤンの碇石(いかりいし)くんは高校受験の際、
志望校である難関の桜並高校が
A判定だったにもかかわらず、試験当日
危機に遭っていた親友を救うべく
受験を蹴ってしまった。

おかげで超おバカでヤンキーだらけの
益垣高等学校に通うことになったが、
宇宙飛行士になる夢に向かって
つくしの学習塾に通っていた。

そこの塾生で、高校生なのに
小学生の問題集からはじめるほど勉強が苦手な
対馬比呂奈(つしまひろな)の
面倒をみるようになった碇石くんは、
彼女が抱えるコンプレックスと
心の問題に真剣に向き合うが……

偏差値も高く腕っぷしも強いのに無口のため、
クマのブライアンを使って腹話術のように
しゃべるシャイな碇石くんと、
美人だけど自己嫌悪に悩む比呂奈の、
夢と愛が初々しい青春物語。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

ひとさじで料亭の味! 魔法の糀レシピ  浅利妙峰

糀

日本の発酵調味料の根幹であるといえる糀。
塩麹や甘糀は食材に調和し、旨味を引き出してくれる
魔法の調味料であるとともに、和食だけでなく、
洋食・イタリアン・アジア料理など、各国料理とも相性がよい。

米・大麦・大豆などに糀菌という微生物(カビの一種)を
繁殖させた糀の主な栄養素は、ブドウ糖・
天然型吸収ビタミン群・パントテン酸・ビオチン・糀酸などで、
これらは高血圧や肥満の防止、疲労回復、免疫力強化、
腸内環境の整備、アレルギー予防、抗酸化作用、
皮膚の新陳代謝や細胞を活性化させてくれる。
いわば健康を維持する自然食品である。

広く知られている糀の使用方法は下味や調味料から、
ドレッシングやスィーツ、それにピザ生地に練り込むなど、
使い方も様々。
そして特筆すべきは、知られざる裏ワザレシピの数々。

最近日本の発酵食品が世界的に注目を集めているという
情報は聞いていたが、「えっ、そんな使い方が?」
と思わせる、まさに珠玉のレシピが満載。

健康を気遣う方、料理が好きな方に嬉しい、
塩麹・甘糀・甘酒をはじめ、だし糀・糀納豆などの
オリジナル調味料を使った料理や使い方などを、
糀屋本店のこうじ屋ウーマン・浅利妙峰女史が紹介する、
美味・美肌&健康を維持できる糀解説本。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

フランス人は10着しか服を持たない LESSONS from MADAME CHIC  ジェニファー・L・スコット=原作 村田順子=画

フランス人

気楽で快適なロサンゼルスに住んでいたジェニファーは、
南カリフォルニア大学の交換留学生として半年間、
フランスの家庭にホームスティすることになった。

パリ、そこは世界でいちばんロマンティックな街であり、
人生を大きく変えることになる冒険でもあった。

多少の不安はあったものの、着いてみると
素晴らしい邸宅に拡張高いアンティークの調度品、
おしゃれで豪華なディナーで迎えてくれたホストファミリー。

彼らは家族の伝統や習慣を大切にする
アールド・ブィーブル(暮らしの芸術)の達人、
貴族の末裔だった。

母であり妻であり、コンサバティブな服装と
ブルネットの髪のパリジェンヌであるマダム・シックの
影響を受け、フランスでもっとも人気の高い
ランジェリーショップで正式なナイトウエアを買った。
すると快適で素敵な気分になり、自分のことを
大切に思えるようになったことに気づく。

上質な物を普段使いにする、
それがマダム・シック家のポリシーだった。
素晴らしい家具に囲まれ、最高級の食器を使った
食事の毎日は、自然と姿勢や装い、
話し方などに気を配るようになる。

そして彼らは、上質だけど10着くらいの
ワードローブしか持っていなかった。
フランスではどこの家庭にも大きなクローゼットはない。

パリで暮らしているうちに、
少ないワードローブを着回すのも悪くないと思えてきた。
そうすることで、自分自身や自分のスタイルについて
いろいろ見えてきたのだ。
ポイントは似合わない服やほとんど着ない服は捨て、
自分らしさを表現してくれる大好きな服のみにすること。
最終的にはクローゼットに好きな服を
ゆったり収納できるようにする。

本書を拝読しながら、服たちが「窮屈!」と
悲鳴をあげている我が家のクローゼットが脳裏をよぎる。
90%は着ない服ばかりだ。
今度の休日には贅沢な引き算をして、
服がくつろげるスペースを作ろうか、な……

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

そして、ありがとう…… ー犬とわたしの12の涙ー わぐり めぐみ 著

ありがとう

4月ーゆず(チワワ)♀
桜と虹としっぽのさようなら

12年前の冬、夫と義母とで出かけたホームセンターで、
ゆずと運命の出逢いをした。
ふたりの反対を押し切り、その日からゆずは娘になった。

愛くるしいゆずは私の人生のすべてになったが、
義母だけの肩を持つ夫の気持ちはさらに離れていった。
私の存在そのものを厭う義母との同居は苦しかったが、
ゆずがいてくれるだけで心が和む。

それから5年めの夏、ようやくふたりから解放された私は
小さなマンションでゆずとの生活をはじめ、
夢のような日々を過ごした。

でも12歳の秋、末期の肝臓ガンだと診断され、
お散歩もごはんも興味を示さなくなったゆず。
少しでもいっしょにいたくて、
余暇はゆずとの時間を大切にした。

しかし桜が香るころ、そのときが……

ほか5月から3月まで、11編収録。
女性愛犬家と犬との絆と感動が紡がれた愛と涙の短編集。

我が家のパピヨン犬・ルルは今年17歳。
ちょうど2年前に乳腺腫瘍がみつかり、悪性と診断された。
それからは、
やがて訪れるであろうその日に怯える生活がはじまった。
だからゆずちゃんとルルがオーバーラップしてしまう。
永遠に来てほしくないその日が訪れたとき、
きっとわたしは血眼になって本書を探してしまうだろう。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

Hollyzard

Author:Hollyzard
本が恋人です。
料理は大嫌いですが、でも実は天才なんです(笑)。
外でおいしいお料理に出会うと、勝手にアレンジしてマイレシピにしてしまいます。