4月の投稿書籍

旅する火鉢ひまわり ‼︎ 1ナベちゃんのヨメカラス
飼っちゃいました
おしまいおしまいでは終わらない昔話 ヤンキー君と
メガネちゃん1
夢の罠亜人ちゃんは語りたい1
探偵少女アリサの事件簿GARIYA最後の晩ごはん大使閣下の料理人

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大使閣下の料理人  原作・西村ミツル 漫画・かわすみひろし

大使閣下の料理人

銀座のNKホテルで料理を担当していた
大沢公(おおさわこう・28歳)は、完全分離制の調理で、
作る側の気持ちが食べる側に届かないことに納得できず、
お客さんとの距離が近い料理がしたいとホテルを辞め、
単身で在ベトナム日本大使公邸料理人になった。

「この国の人たちと、皿の上で会話したい」と語る公を
興味深く感じた駐ベトナム大使の
倉木和也(くらきかずや・58歳)から
第1回目のグエン外務大臣のメニューを任される。
倉木大使は言う
「食卓にこそ政治の極致がある。
食卓の上すべてに意味があるのです」と。

その設宴には国連安保理非常任理事国の
一票がかかっているという。
グエン外務大臣に日本のベトナムに対する気持ちを
見てもらいたいと、
思惑を配慮したメニューに思慮を重ねるが……

冷静で温和、外交交渉においては高度なテクニックを持ち、
鋭い味覚を備えた倉木大使、大使公邸料理補助の
ミン・ホア(28歳)、日本大使館員の
古田誠一(ふるたせいいち・26歳)らとともに、
食でベトナムの人々に日本の心を伝えるべく
奔走するベトナムグルメコミック第1巻。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

最後の晩ごはん 旧友と焼きおにぎり 椹野道流

最後の晩ごはん 旧友と焼きおにぎり

毎夜同じ夢を見た。
そこは夢のなかでのみ行くことのできる青一色の世界。
両親にそのことを話すと、翌日病院に連れて行かれ、
それから彼女はそれを口にしない代わりに、
その風景を描くようになった。
クレヨンから色鉛筆、水彩絵の具にパステル、
そして油絵の具へと変化しながら。
青い花が咲き誇る丘には、自分以外誰もいない。
ところがある夜、その夢のなかで声がした
「お話の続きは?」

芦屋で共同生活を営む3人。
元山男で『ばんめし屋』のオーナー・夏神留二。
元芸能人・五十嵐海里。
海里が拾った眼鏡の付喪神(つくもがみ)・ロイド。

夏神は大学の卒業旅行の雪山で、
仲間を救おうと吹雪のなかへ向かい、戻ってきたときには
雪洞で恋人が死亡していた。
後悔と罪悪感から記者会見で「仲間を見捨てて逃げた」と
口走り、信頼や家族などすべてを失ってしまったという
過酷な過去を持ちながらもなんとか立ち直り、
海里やロイドとともに定食屋を切り盛りしている。

そんな夏神をいつも気にかけながら、
楽しく定食屋の手伝いをしている海里とロイドには、
人には見えないものが見える特性を持っていた。

だから海里のもとには不可思議な相談が寄せられる。
今回舞い込んできた依頼は奥地南町に住む
女性版画家からだった。
独り暮らしの家で、夜な夜ななにかの気配を
感じるという彼女は実はその昔、
ミュージカル俳優だった海里の大ファンだった。

相談を持ちかけたのは、長年海里の兄を
思い続けている刑事の仁木涼彦。
仁木に連れられ、海里とロイドは版画家の邸宅を訪れる。
特に異常を感じられない海里だったが、
気にかかったのは彼女が言いかけては口ごもる
「夢」というひとこと。
そして見えてきた常識では定義しきれない、
この世のものとは思えない世界のなかで
魂のこもったドラマが展開される。

孤独と悲哀、心の痛みに、視界が滲みながらも
心温まるミステリーファンタジー。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

GARIYA 世界に君しかいない 東宮千子

GARIYA 世界に君しかいない

リュミは清く美しい人の子で、海(メール)で育った
初めての人族(ひとぞく)だった。

パパとママたち、長耳村のみんなは長い耳と
フカフカの毛、それに美しい心を持つ長耳族だ。

その昔、人族が醜い争いで世界を汚し、
妖精族(ようせいぞく)は人族を拒絶した。

海で生まれ、妖精族の両親に育てられたリュミは、
最高の番(つがい)を見つけて帰ってくると約束し、
人族が住む台地(プラトー)へ向かったのである。

パパやママ、弟や村のみんなに心配され
淋しがられながら、「すぐ戻ってくるから」と言い残して
旅立ったリュミが長耳トンネルを抜けると、
人族のお迎えが立っていた。

長身で容姿端麗、長耳族のコミュニケーションを取る言葉
「ポー」を一瞬で理解する人族のグランレイ(偉大なる王)に、
リュミは「こいつ、いいヤツ!番はこいつでよくないか?」と
感じながら、グランレイに連れられ、妖精界(メール)と
人間界(プラトー)の境界線(ライン)を越え、
王都(おうと)をめざす。

人族は自分の能力をさらに極めるため、
生涯に一度だけ印を結ぶ。
それは死ぬまでパートナーであるということ。
リュミはグランレイと印を結ぶ、番になると心に誓うが……

人族の男の頂点を意味する名を持つグランレイと、
光り輝くような美と、周りを華やかな気持ちにさせるリュミの
壮大なファンタジーが始まる。
リュミは世界の光になれるのだろうか……

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて 東川篤哉

探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて

都心のスーパーに勤めていた橘良太(31歳)は、
オイルサーディン24個を2千個と誤発注してクビになった。
傷心のまま都心のアパートを引き払い、地元である武蔵新城の
寂れた木造アパートの2階に移り住んで、
「なんでも屋タチバナ」を誕生させたのである。

ゴールデンウィークを目前に控えたころ、
魅力的な仕事が舞い込んできた。
3時間で3万円という破格の報酬に笑いを押し殺して快諾。
指定された日、南武線の隣り駅、武蔵溝ノ口駅に降り立ち、
依頼人の篠宮龍也邸を訪れた良太の仕事は、
な、なんとヌードモデル ⁈
屈辱的ではあるが、時給1万円の魅力にはかなわないと
観念しているところへ、龍也から追い打ちの注文が
……赤い薔薇をくわえて、窓辺に立ってくれ……

3時間がようやく過ぎると、
龍也の父のアトリエがある地下室から悲鳴がした。
龍也と上半身裸の良太が慌ててその部屋に向かうと、
龍也の父・篠宮栄作画伯が頭から血を流し
息絶えていたのである。

それから1週間が過ぎ、新たな仕事の依頼が
舞い込んできたが、場所はまたしても溝ノ口だった。
良太は嫌な予感を覚えつつ依頼人宅を訪れると、
それはあの篠宮邸を凌駕するほどの豪邸で、
依頼主は名探偵・綾羅木(あやらぎ)孝三郎と、
『不思議の国のアリス』を彷彿とさせる
ロリータファッションを身に纏った娘の有紗(10歳)だった。

依頼は、名探偵の両親が仕事で不在になる間、
娘・有紗のお守りをして欲しいというものだったが……
そして始まる良太と有紗の探偵物語。

高い報酬を提示されれば、一瞬で態度を翻し、
10歳の女の子に翻弄されるダメダメ青年末期の良太と、
小学生なのに鋭い洞察力とミサイルキックが得意な有紗。

「冒頭から無駄話をするようで〜〜」と始まる本書は、
容赦ないツッコミとギャグの応酬に巻頭から巻末まで、
笑える幸せに包まれるユーモアミステリー。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

亜人(デミ)ちゃんは語りたい1 ペトス

亜人ちゃんは語りたい1

亜人(あじん)とは特別な性質を持つ人間。
今は「デミ」と呼ぶらしい。
かつて迫害されていた時代もあったが、
近年は個性として認められるようになった。

柴崎高等学校で生物教師をしている高橋鉄男は、
生理学を専攻していた学生時代から
デミに興味があったが、
これまで一度としてデミに会うことはなかった。
それが突然、学校内にデミが現れるようになったのである。

サキュバス(淫魔)の数学教師・佐藤早紀江。
デュラハン(顔と胴体が分離した亜人)の1年B組町京子。
雪女の1年A組久坂部雪。
バンパイアの1年B組小鳥遊(たかなし)ひかり。

大学でデミの研究を論文にしようと望んだほど
亜人に焦がれていた鉄男である。
突然の出現に驚きと悦びを隠せず、
それでも教師としての平常心を保ちながら、
デミたちの悩みと真摯に向き合う。

教師のあり方やコミュニケーションの取り方なども
さり気なく綴られる。
天然のタラシだけれど、生徒を心から大切に思う鉄男と、
鉄男にハグしたがるキュートで
心優しいデミたちの学園亜人物語。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

夢の罠 高樹のぶ子

夢の罠

2月のアラスカはマイナス20度前後。
オーロラを観るために、毎夜高揚と期待と失望を
抱きながら、天空が開けた場所に向かう。
山頂のテントでは、干からびた少年のような
日本人男性が迎えてくれた。

この山頂で罠を張って待っていたと話す男は、
狼を鉄砲で射止めるのではなく、
想像力で捕らえるアサバスカ族でノーベル賞級の
ウルフトラッパーなのだと名乗る。
そして言う、マッキンレーに登って遭難した
あの有名な冒険家・植村直己が、
近々氷が溶けて姿を表すと。

それから色彩に溢れた夏のアラスカを訪れた。
気温は30度を超えていた。
真夏でもオーロラは出ているというトラッパーに案内され、
針葉樹林を進み、懐古と未知の恐怖が
混在しているような円い広場に仰臥する。

視界を円く取り囲む緑の樹木を仰ぎながら、
自分も林の一部になっているようだ。
壺の底から空を見上げている心地。
罠にはまってしまったのか。

飛行機雲が交差してできたネットから
白い幕が垂れて、そこから男たちが下りてきた。
そのなかに……

美しい文章が幻想の世界へ導き、
傑出した表現力に意識が研ぎ澄まされる。
秀逸なフィクション、ものものがたり第2弾。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

ヤンキー君とメガネちゃん1 吉河美希

ヤンキー君とメガネちゃん1

「ぜってぇ社会科見学なんか行かねぇ!」
と、トイレに逃げ込んだ学校一の問題児・品川大地。

大地が隠れているトイレのドアをよじ登って
顔を出したのは、メガネがトレードマークのまじめで
おとなしい同級生1年A組学級委員の足立花だった。
クラスの女子に話しかけるのが苦手だからと、
花はなにかにつけ大地を追いかけまわす。

クロールや数学を教えて欲しいと請われたり、
不登校の同級生の家に付き合わされたりと、
不良の大地は花に振りまわされっぱなし。

誰からも信頼され、頼られる学級委員に憧れていたと
話す花は、実は怖ろしく喧嘩が強い元ヤンだった。

ハンバーガーをおごると言って大地を誘い
お店に入ったものの、お財布には70円しかなかったり、
戻ってきたテストは大地が24点、花13点だったり、
水着を買う目的で訪れたデパートの試着室で
試したのは水着ではなくメガネだったりと、
満載のギャグに失笑が止まらない学園コメディ。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

おしまいおしまいでは終わらない昔話 小林丸々

おしまいおしまいでは終わらない昔話

【なぜ浦島太郎は玉手箱を渡されたのか?】
誰しもご存知のおとぎ話『浦島太郎』の話は、
子どもたちにいじめられていた海亀を助けた浦島太郎が、
そのお礼にと竜宮城へ連れていってもらい、
パラダイスのような楽しい時間を過ごしたあと、
帰ってきてお土産の玉手箱を開けた途端、
お爺さんになってしまうところで終わる。
しかし実はそこには怖しい復讐劇が潜んでいたのだ。

ほか
【眠り姫に二度目のキスを】
【花咲か爺さんは忙しい】
【どうして王様は裸なの?】
【どんぶらこ、どんぶらこ】
【アリとキリギリスと子アリと母アリ】
【赤ずきんちゃんの疑問は尽きることがない】
の、7話収録。

日本で、世界で、語り継がれている童話や伝説に、
もしその続きがあったら?と、無料スマホアプリの制作
を手がけている著者がおくる、本当は怖い昔話、
ショートショート短編集。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

カラス飼っちゃいました 犬養ヒロ

カラス飼っちゃいました

幼少のころから生き物に魅せられて、
昆虫や動物を観察するのが好きだった。
お小遣いをもらうとザリガニなどを買ってしまい、
家には金魚、亀、蛙などが溢れて、
よく母に叱られたものである。

はじめて飼った鳥はセキセイインコで、
その子はよく懐いて言葉をしゃべり、とにかくかわいくて、
そのときから鳥が大好きになった。

そしてそれは7年前のこと、愛犬たちのお散歩中、
草の茂みに翼が傷ついたハシボソガラスの雛が
うずくまっていた。
鳥専門の動物病院に連れていき診てもらうと、
傷は神経まで達し、脚も肝臓も悪いので、
一生野生には戻れないという。

「とんでもないもん拾っちまった」と後悔しつつも、
肝臓の薬を与え糞の始末に追われる、
“かあ子りん ” との生活が始まったのである。

ハムスターのトンキーには寛大なのに
犬のジャックには厳しく、カラス臭が強烈で
目ざといかあ子りん。
犬の鳴き真似したり、猫のニコやグリといっしょに
日光浴したりと、犬養家の動物たちの生活が
コミカルに描かれる。

ゴミを漁り、昆虫でも鳥でも死骸はなんでも
食べてしまうので、世間から
忌み嫌われることの多いカラスだけど……

「カラスだけは拾うな!」と、著者は語気を強めながらも、
黒くてつぶらな瞳がキュートなかあ子りんへの
溢れる愛情が綴られたコミックエッセイ。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

ナベちゃんのヨメ 辻村 深月

ナベちゃんのヨメ

大学を卒業して7年経つ佐和(さわ)は、この数か月残業続きで、
帰宅は深夜になることが多い。
その日も遅くに帰った佐和に真緒(まお)から電話があった。
話は色白で細く華奢なコーラス部で同期だったナベちゃん
(渡辺佳哉・わたなべよしや)のことだった。

女友だちみたいな男友だちのナベちゃんは物理学科を卒業後、
有名な時計メーカーの研究職に就いた。
最近、結婚するという報告のあと、彼女を紹介したいが、
“気にする人” だから女子たちは自分に直接連絡しないで欲しいと
コーラス部のみんなに一斉メールが届いていたのだ。

数日後、久しぶりにコーラス部のメンバーが集まり、
ナベちゃんから同じ物理学科だったという彼女を紹介された。
そこで彼女が口にした頼みごとにみんなは呆気にとられる。
結婚式でここにいる女子は彼女の友人ということにして欲しい。
さらに自分たちのために替え歌を作って欲しいと言ってきたのである。

そういうことは、やる方が自発的に考えるのでは?と
違和感を覚えるメンバーたちの顔色を微塵も気にすることなく、
彼女の図々しく失礼な要望と発言は止まらない。

それから数日後、真緒から彼女が学生時代、
研究室の担当教授にストーカー行為で大学を
退学処分になったと聞かされる。
ナベちゃんはそのことを知っていたはずなのになぜ?
メンバーたちは人のいいナベちゃんを心配し、
疑念を抱き、憤怒するが……

異性として意識できない、優しく親切な男友だちを
友だちだからと軽んじていた。
けれど女友だちのような男友だちの中身はちゃんと男性で、
自分だけを頼ってくれる存在が欲しかったのだろう。
そんな本心に心の片隅で気づいていながら……
きっと誰しも胸がチクッと痛む物語。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

ひまわり ‼︎ 1 愛本みずほ

ひまわり ‼︎ 1

母のことを理解してくれる人、自分が知的障害者の
子どもだということを受け入れてくれる人に
巡り会うことはないかもしれない。

だからしっかりした仕事に就こうと、講談福祉大学で
社会福祉士と特別支援学校の教員免許を取得した
福原ひまわりだったが、少し障害から離れたいと、
福祉とは関係ないスポーツクラブに就職した。

ひまわりは大学進学と同時に一人暮らしを始め、
母は5年付き合っていた矢野と結婚して、知的障害者を
支援しているピザハウス「たんぽぽ」で働いている。

ひまわりが新入社員として3か月が過ぎたころ、
なにかと気にかけフォローしてくれる新井コーチから
障害者スポーツセンターのボランティアを
手伝って欲しいと声をかけられる。

誠実で障害者の気持ちを理解しようとする新井に
心惹かれつつあるひまわり。
スポーツセンターで障害者の男性に
気に入られてしまったひまわりにヤキモキする新井。
心から娘を愛している母とひまわりの絆。

家族に障害者がいるというだけで、福祉関係の仕事に
就くのが当たり前だと思われるプレッシャー。
知的障害者と、その家族の気持ちを理解する難しさ。
周囲から特別な目で見られることへの反感と
うしろめたさを覚えつつ、
常に前向きなひまわりの恋、仕事、未来は……

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

おにぎり

おにぎり


幼いころ、お母さんっ子だった。
母がすべてだと思えるほどに。

よく思い出すのは、幼稚園や小学校の遠足に持参したお弁当。
おにぎりには常に山ごぼうの味噌漬けが入っていた。
それがわたしにとって母の味。

山ごぼうは直径0.5cmほどの細長い根菜。
それがほどよく漬かり、薄く小口にスライスされて、
おにぎりの具になる。
銀紙を開くと、少し湿った海苔がほのかに磯の香りを醸し、
天辺からかじって山ごぼうに到達すると土の香りと融合する。
そして歯ごたえのある満足感が、
リアルに悦びをもたらしてくれるのだ。

先日、友人へのお土産にと、
その山ごぼうが売られているお店を訪ねた。
あの頃と変わらない素朴な形姿に遠い昔がよみがえる。

気候は春爛漫。
ピクニック日よりである。
週末には久しぶりに山ごぼうのおにぎりを
リュックに忍ばせて、お花見兼ハイキングかなぁ!

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

旅する火鉢 高樹のぶ子

旅する火鉢

ときを超え、被写体の顔や服装が変わっても、
旧い家族写真のかたすみには
必ず火鉢が写っていた。
それは人間とは別の生命を受けた、
不老不死の存在のようだ。
この火鉢はいったいいつ我が家に来たのだろうか。

有田焼と思われる火鉢は、祖父が放浪教師となって
九州を旅していたときに入手したと考えれば、
100年以上生き続けてきたことになる。

祖父は東京物理学校を卒業した際、
何日もかけて徒歩で戻ってきたらしい。
出兵して大陸から戻り結婚して放浪教師となって
出会ったであろう火鉢には、典雅な孔雀と
江戸時代の旅人たちの絵が施されていた。
その絵からは旅の楽しさと面白さが溢れている。

祖父はかなりこの絵に影響を受けたのかもしれない。
火鉢を見ると、旅をしている祖父が浮かんでくる。
きっと火鉢は時代を超越して旅を続けるのだろう。

ページをめくりながら、いつしか読者は
悠久の時を意識し、神秘の世界に引きこまれる。
芥川賞作家が描く
幻想エッセイ風ものものがたり第1巻。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

Diary

日記


あれは……そう、20歳の誕生日。
毎日日記をつけているという友人の姿に感化され
思い立った。
わたしも日々の気持ちを綴ろう、と。

感情豊かだったあの頃、
1日の想いを1ページにおさめられるか?
そんな気持ちから、日付のない自由日記帳を買った。
ときにはその日の感情の流れが3~4ページに及ぶこともあったが、
いつしかそれが3年日記帳にかわり、
今では5年日記帳となって、
Diary というより生活記録として、1日が数行で終わる。
それでも5年日記のおもしろいところは、
昨年あるいは数年前の同じ日、
なにがあったか懐古できるところだろう。

たまたま最近読んだ本のなかで、日記が大活躍している
物語があった。
女性版画家が引っ越してきた家で、
急逝した元住人が創ったと思われる人形が
毎夜「お話の続きは?」と問いかけてくる。
その人形の願いを叶えようと、
元住人が遺した日記を辿るというファンタジーミステリー。

その小説に没頭しながら頭の片隅で、
もしわたしにもしもしのことがあれば、
5年日記もいつか役に立つことが
あるかもという想いがよぎる。

しかし、である。
待てよ!
だとしたら恥ずかしいことは書けないではないか!

ん?
恥ずかしいことを綴れるような色気ある毎日か ?!

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

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プロフィール

Hollyzard

Author:Hollyzard
本が恋人です。
料理は大嫌いですが、でも実は天才なんです(笑)。
外でおいしいお料理に出会うと、勝手にアレンジしてマイレシピにしてしまいます。