12月の投稿書籍

おいしい関係1悪夢の六号室
子猫がわたしに
くれたもの
夫婦で行く
イスラムの国々
世界でいちばん
優しい音楽1
缶つま デラックスK ケイ無事これ貴人
大きく振りかぶって1世界のお作法ナニワめし暮らし山古志村のマリと 三匹の子犬

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山古志村のマリと三匹の子犬 桑原眞二 大野一興

山古志村のマリと三匹の子犬

豪雪地帯だけれど、美しい自然に恵まれ、
清らかな雪解け水が錦鯉の聖地として、
世界に名を馳せた山古志村で、
豊さんとおじいさんにたくさん愛されて育ったマリ。

2004月10月23日、マリはお母さんになった。
白二匹と茶色の子犬をお腹に抱え、
幸せをかみしめていたその夜、
マグニチュード6.8の地震が山古志村を襲った。
地面には亀裂が入り、
家も犬小屋も壊されてしまったのである。

マリは子犬たちを縁の下に避難させ、
家の中でタンスの下敷きになっているおじいさんのもとを
何度も訪ね、心配そうに頬を舐めて元気づけていた。

10月25日、ヘリコプターで救助されることになったが、
おじいさんの切望もむなしく、
マリたちを同乗させられないまま、
たくさんのペットフードと必ず戻ってくるという言葉を残して
おじいさんは飛び去っていった。

地震の日、仕事で小千谷にいた豊さんは
救助されたおじいさんとともに
避難所生活を余儀なくされて、半月が経とうとしている。
ふたりは毎日マリたちのことが気がかりで、
夜も眠れない日が続いたが、
16日が過ぎてようやく山古志村に行かれることになった。
そしてヘリコプターを降りた豊さんの目に
飛び込んできたのは……

「どうにもならないこと」と「どうにかなること」
そのどうにかなることを全力で貫いたマリ。
母の愛、生命の強さ、
人と犬との絆が描かれた実話であり、感動の物語。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

ナニワめし暮らし おいしてたまらんわぁ はたの さとし

ナニワめし暮らし

第1話「かしみん焼き」にほだされて
東京のはずれで生まれ育ち、美大を卒業して
小さなデザイン会社に就職した茶谷正彦〔26歳)は、
毎日徹夜続きで彼女にはフラれ、体調を崩して入院し、
会社もクビになった。

そんな折り、大学で3つ上の玉村先輩から電話があり、
大阪へ行くことになったが、やたらと人懐こい大阪人と
ギラギラコテコテの街に圧倒される。

久しぶりに会った先輩は相変わらずエネルギッシュで、
病み上がりには胃から活力を入れようと、
鉄板焼屋の暖簾をくぐり、かしみん焼きを頼んでくれた。
かしみん焼きとは、薄く焼いた生地にキャベツ・ネギ・
生姜とかしわに牛脂ミンチを乗せる、お好み焼きの原型。
かしわとミンチだから「かしみん」とのこと。

かしわの食感とジューシーな牛脂にビールもすすみ、
「ぬほほほほ〜」と奇声をあげる正彦に、
隣席のおっちゃんたちとも意気投合。
すっかり大阪が気に入った正彦に、
先輩が東京の部屋と自分が住んでいるシェアハウスを
交換しようと提案してきたのだ。

突然の申し出に逡巡しながらも、
食い道楽大阪の味に魅せられて、
ボロくて狭いシェアハウスの管理人となり、
隠れ名作を食べ尽くす大阪人情グルメコミック。

第2話「セイロンライス」に癒されて
第3話 決意の「肉吸い」
第4話 思い出の「紅しょうがの天ぷら茶漬け」
第5話「たこ焼き」は何でもアリ ⁉︎
第6話 絆の「たまごせんべい」
第7話 復活の「ホルモン中華そば」

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

Merry Christmas !

サンタクロース


サンタクロースの存在を信じていたのは
いつ頃までだったろう?
わたしには姉がいたし、
少しおしゃまだった幼少時代には、
サンタクロースが両親であることは
知っていたような気がする。

でも充分すぎる大人になった現在(いま)、
逆にサンタクロースを信じていたりするのだ。
それはたとえばクリスマスイブでなくても、
たとえば目に見える贈り物でなくても、困ったときに、
あるいは辛いときに助けてくれる何かを
運んできてくれたと思えるできごとが何度かあったから。

きっと今年もどこかにプレゼントが……

ご笑覧くださるみなさまにもきっと……

素敵なクリスマスを!

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

図でわかる! 妹に教えたい世界のお作法 お兄ちゃんと妹 著

妹に教えたい世界のお作法

なにごとにも正しいやり方や手順があり、
冠婚葬祭・ビジネス、日常生活などに
不可欠なのがお作法である。

愛すべき妹がしっかり社会を渡っていけるよう 、
著者であるお兄ちゃんが日本や世界のお作法を
妹に学んでもらうために作ったマナーブック決定版。

あいさつ、敬礼、正装などからはじまり、
拳銃の使い方や手打ち、丑の刻参りや出会い系サイトまで、
日本と世界を対比しながら、
お兄ちゃんと妹のコントをまじえつつお作法を解説する。

引き篭もりでニート、友人ゼロ、社会性もゼロだと
お兄ちゃんを分析する妹が、正しい知識を大前提にして、
アイロニー満載の本書はお兄ちゃんの偏った考え方だから
鵜呑みにしないで、別の情報からも調べてねと語るように、
必須知識から無縁な作法までが網羅された笑えるマナー読本。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

大きく振りかぶって vol.1 ひぐちアサ

大きく振りかぶって1

群馬の三星学園中等部でピッチャーだった三橋廉(みはしれん)は、
学園経営者の孫だからと身内ヒイキで投手に抜擢され、
でも実力がないために3年間勝てなかったと、
部員たちから恨まれていた。

速球もないのに投手の座にいすわっていたことに罪悪感を
覚えていた廉は、三星の高等部には進まず、
埼玉の西浦高校野球部に入部する。

そこにいた面々は実に個性的。
バイト代を野球部の活動費につぎ込み、掌で甘夏を潰す
握力の持ち主、 モモカンこと女性監督の百枝。

「俺が本当のピッチャーにしてやる」と、
廉を励ます キャッチャーの阿部隆也(あべたかや)。

監督が女だから入部を辞めると言い出したものの、
モモカンの垂直に上がるキャッチャーフライに
青ざめる花井梓(はないあずさ)。

数学教師なのに、
やたらと脳内ホルモンに詳しい責任教師の志賀先生。

モモカンと志賀先生が復活させた野球部。
その合宿で廉の母校・三星学園との試合が決まった。

廉のことをめんどくさいヤツだと思いつつ、
今まで自分の力の使い方を知らなかっただけで、
投手として充分魅力的だと廉のことを認める隆也は、
コントロールを身につけるためにひとり努力していた廉を
理解せず、部から追い出した元チームメイトたちに憤る。

そして三星との試合に勝つことで、廉が自信を取り戻し
本当の仲間になれる、そう確信した隆也は
チームメイトに働きかけ、部員たちも廉のオドオド病を治そう、
廉を西浦のエースにしようと真剣に試合に挑む。

呆れられるのが怖くてなにも喋れず、
メソメソ、ウジウジ、すぐムリと諦める廉。
でも廉の9分割のストライクゾーンを操れる才能に
気づいている隆也。
孤独だった三星学園時代とは違う西浦野球部の
チームメイトたちとの、清々しい友情が描かれた
本格高校野球物語。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

無事これ貴人  伊坂 幸太郎

無事これ貴人

☆思い出の人
浅川の遺産をねらって、甥の武雄は
東京から仙台の病院へ面会にやってきた。
慌ただしく病室に入ろうとしたため、
看護師の佐藤あかねとぶつかりそうになる。

開腹手術を終えたものの、残された時間が
そう長くないことに気づいている浅川は、
財産はすべて処分したと武雄に告げ、
武雄が部屋を出てから、清掃担当の女性に
「お母さんの治療費に、使い道のないお金を
受け取ってほしい」と提案する。
その女性の母親は、浅川が昔愛した人だったのである。

そこに看護師の深井麗(うらら)が検温のために入ってきた。

☆守護者の正体
麗には不思議な体験をした過去がある。
危険な場面に遭遇したとき、
必ず助けてくれる守護者が現れるのだ。
今日も病室の帰り道に3人の男に囲まれ、
またしても謎の男に助けられた。

そこにたまたま通りかかったのが倉田則之である。
そして則之の物語☆執念深い組織 がはじまる。

人と人が繋がり、
それぞれの主人公の物語が病院へと巡っていく。

《何事もない、自然体の自分の中にこそ全部が揃っている。
そのことに気づいて、悟りをひらく者こそが貴い人》
それが『無事これ貴人』の意味だという。
ごく普通の平凡な日常に、非凡で
さまざまな人生が描かれた連鎖短編小説。

その昔、友人から何冊か伊坂氏の著書を薦められた。
『陽気なギャングが地球を回す』『重力ピエロ』
『アヒルと鴨のコインロッカー』『魔王』『モダンタイムス』
『オー!ファザー』などなど。
世の矛盾や法の不備、平然と存在する不正やはびこる闇に、
文章で立ち向かっているようなストーリーに惹かれた。
久しぶりに伊坂ワールドに触れ、懐かしさがよみがえる。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

K ケイ 【画】谷口ジロー 【作】遠崎史朗

K ケイ

パキスタンの北、カラコラム山脈の一角に聳える
世界ナンバー2の山 K2(標高8,611m)。
1954年7月31日、アブルッツ南東稜から
イタリア隊により初登頂がなされたものの、
北壁は未踏攀(みとうはん)である。

ヤマニ・ドール石油王の息子で、
世界の三大北壁を登り天才クライマーと呼ばれている
ナワン・ドールが K2 の頂上直下100m付近で滑落した。
神が棲むと恐れられているアッラー・フェイスの岩棚に
引っかかっているらしい。

救助隊が向かってはいるが、
未だかつて誰も登ったことのないアッラー・フェイスに
たどり着くことはないだろう。

悲嘆に暮れる石油王は藁にもすがる思いで、
アスコーレ村の K を訪ね、
大金を積み息子を助けてくれるよう懇願し涙を流す。

大自然の畏れと尊敬の念を内に秘めることで、
山から人の心が読める K が、
父親の心にある深い泉をのぞいたのかもしれない。
彼は死を覚悟し、ナワンを救うために
魔のアッラー・フェイスへ孤高の闘いを挑んだのだ。

5年前に一ノ瀬高史と山本大介が K2 の北壁に挑戦した。
翌年、山本大介の遺体のみ発見された。
K が一ノ瀬高史かどうか定かではないが、
彼はただひたすらのぼり続けていく。
プモ・リ、エベレスト、マカルー、カイラスへとつながる
壮大な自然と勇猛で果敢なアルペン物語。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

銀座の人気バー ロックフィッシュのレシピ! 缶つま デラックス 間口一就

銀座の人気バー ロックフィッシュのレシピ!  

スーパーや食材店の棚に整然と並んでいる缶詰。
いつ開けてもらえるかとじっと待っている姿が
いじらしくてかわいいと語る著者が、魚介・肉・野菜・
果物など、さまざまな缶詰の簡単レシピを紹介する。

実山椒を乗せて焼くだけのオイルサーディン。
白ワインにはホワイトアスパラ&モツァレラチーズ&柚子ジャム。
赤ワインにはそこにベーコン。
ツナと豆腐よう(発酵熟成させた沖縄の豆腐)に山葵漬け。
牡蠣と茗荷(みょうが)にナンプラー。
温めた洋梨。
などの序章にため息が漏れたあと、種類別のレシピへ。

【さかな缶】
・ツナ缶5種 ・オイルサーディン缶3種 ・アンチョビ缶4種
・さば缶5種 ・さけ缶5種
【肉缶】
・やきとり缶4種 ・ランチョンミート4種 ・ウィンナー缶6種
・コンビーフ缶5種 ・大和煮缶6種
【貝・甲殻類缶】
・ほたて缶5種 ・かに缶4種 ・かき燻製缶4種 ・あさり缶3種
【やさい缶】
・コーン缶3種 ・アスパラガス缶4種 ・豆缶3種
【フルーツ缶】
・パイナップル缶1種 ・マスカット缶1種 ・桃缶1種 ・りんご缶1種
【変わり缶】
・手羽元缶2種 ・黒豚角煮缶1種 ・さんま蓮根缶1種 ・うに缶1種
・うずら卵缶1種 ・福神漬缶1種
・マッシュルームのアヒージョ缶1種 ・あんこ缶1種

さらに、コンビーフ缶は密閉時に空気を入れないために台形だとか、
ツナは好きな油に変えてオリジナルにとか、
ハイボールの極意や盛り付けの極意、アレンジ発想の極意や
食材アイテムの極意など、嬉しい情報も載った、グルメに酒好き、
つまみ好き、缶詰好きの方にオススメのレシピ本。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

世界でいちばん優しい音楽1 小沢真理

世界でいちばん優しい音楽1

母(菫子・すみれこ)は18歳でのぞみを妊娠し、
そのことが原因で両親から勘当された父(皓・あきら)は
大学を辞めて働き出したが、
建設現場の事故で亡くなった。

未婚のまま生まれたのぞみの居場所は
保育園や託児所で、母がカフェをはじめてからは
家でひとりぽっちだったような気がしていた。

だからのぞみは、充分赤ちゃんを産んで育てられる状況では
ないときに、欲望のままに行動すべきではないと、
性に関して異常なほど潔癖なのである。

ボーイフレンドのタケシはもちろんそういうことに
興味のあるお年ごろだけど、
そんなのぞみを思いやり大切に思っている。

幼いころ、遠縁のおばさんに言われた
「この子さえできていなければ」
という心ないひとことがトラウマになっていたが、
それはのぞみ自身が自分を責めている言葉でもあった。

毎晩、19歳のまま歳をとらない恋人に話しかけて
キスをしている母を見て、彼女は本当に幸せなんだろうかと
切なく思いつつ、でものぞみは深く刻まれた母の愛情に
包まれていたことを強く感じていた。
愛し合っていた両親の
優しく奏でる音楽のなかから生まれてきたのだと。

ある小説に、安ホテルに泊まった老バンドマンが、
隣室から聞こえてくる若いカップルの愛の音を聴きながら、
それは世界でいちばん優しい音楽だという。

それはまるで永遠に続く春の陽射し。
皓と菫子とそしてのぞみの愛が
心地よいメロディのように語られる優しいラブストーリー。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

夫婦で行くイスラムの国々  清水義範

夫婦で行くイスラムの国々

40歳にして初の海外旅行は、上級者コースのインドだった。
かなり強烈な国らしいが、妻の勧めである。
洋裁学校の先生をしている妻の母が旅行会社の人と
オリジナル・ツアーの企画を立てたのだ。

その旅は、空港では入国審査に約1時間、
新調のスーツケースは角がへこみ、
深夜なのに物乞いの子どもたちに囲まれ、と、
初日から驚きの連続だった。

鋭い目つき、あとをついてくる土産物の売り子、
裸足のテント生活、チップをせがむボーイ、
命令口調のキャビンアテンダント、ホテルや飛行機での
ダブルブッキングと、すべてがいい加減なのに、
権利をまくしたてるインド人。

インドの身分制度であるカーストは、ごく少数の大富豪と、
2〜3割の中流階級、7割の貧民層に分けられるが、
2割ほどの家もないような極貧の人たちも
餓死することはないという。

すべての立場の人間を生かしてくれるインドを理解したとき、
それが必死の生き方であり、文化があるから
自信と誇りが生まれる文明の底力を感じて、
インドが楽しく思えてきたのである。
日本の文化とは異なり、なりふり構わず自己主張するインド人 。

聖なる川、ガンジス河畔のペナレス、
かつてムガール帝国のあった古都・アーグラでは、
イスラム文化の建築物・タージマハルとアーグラ城に息を飲み、
デリーへ戻って初の海外旅行は終わった。

バスの中で妻が言う
「あらゆるストレスから解放されたような顔になった」と。

インドに魅了された著者はその後続けて2度、
インドを訪れることになる。
そしてトルコ、ウズベキスタン、イラン、レバノン、シリア、
ヨルダン、チュニジア、東トルコ、モロッコ、エジプト、
スペイン、イエメンへ。

日本人には馴染みの薄いイスラム文明が
身近に思えてくるイスラム旅行記。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

子猫がわたしにくれたもの 九尾たかこ

子猫がわたしにくれたもの

2か月ほど前、学校の敷地に猫の母子が住みついた。
ところがある日、子猫が1匹だけ置いていかれたようで、
心配になった著者が猫師匠のヒロミちゃんに
手を貸してもらい保護したのである。

とりあえず病院で診てもらうと、
生後2か月ぐらいの男の子だと判明。
家にはすでに2匹の成猫がいる。
夏の大三角形にちなんで付けた、
彼らの名前はアルタイルとベガ。
だから必然的に子猫の名前はデネブ。

家猫になったデネブはヒロミちゃんにも
手伝ってもらいながら、なんとかやんちゃな子猫に
育ちつつあったが、秋雨が降り肌寒い日、
苦しそうに叫び、倒れてはまた苦しそうにしていたのだ。

夜間往診で診てもらうと、尿道閉塞をおこしていて、
もう少し遅ければ生死にかかわっていたかもしれない
とのことだった。
鎮静剤と点滴を打ち、カテーテルで溜まった尿を抜き、
翌日病院に行き詳しく検査すると、背骨が1本足りず、
奇形のペニスに寄り目、足を引きずるなど、
さまざまな問題が明らかになる。

それから始まるトレーニングと排尿介助、
友人と同居の猫たちの協力と励ましに支えられ、
できる限りの愛情をそそぎたい……
しかしその思いは果たして……
そして天使のようなデブネは……

身体は不自由だけど、心は元気で好奇心旺盛、
わがままでキュートな家族であるペットが贈る
奇跡の介護エッセイコミック。

我が家のパピヨン犬は16歳。
ここ数年は朝晩のお散歩だけでは排尿・排便が間に合わず、
部屋に数枚トイレシートを設えてある。
それでもとき折り、とんでもないところに
“かりんとう” が……

茶色い部分の毛は白髪がめだち、
大きな声で呼ばないと振り向いてくれない。
そう、ルルとデブネが重なって……
動物家族の介護を身近に感じる者にとって、
心に沁みる1冊。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

悪夢の六号室 木下半太

悪夢の六号室

4月初めの真夜中、殺し屋の内川一平は、昭和の
忘れ物といった古臭いハートブレイク・モーテルの
駐車場に、プジョーの黄色いオープンカーを停め、
恍惚に浸っていた。
至高のみたらし団子を食べていたのである。

リーゼントに革ジャン姿の森福隆(もりふくたかし)も、
オヤジの誕生日パーティーで、儚げな妖しさのある、
赤いドレスを着たオヤジの愛人・琴音を連れ出して
かけおちし、ハートブレイク・モーテルの5号室に来ていた。

隆は武闘派の森福会組長のひとり息子だったが、
親の七光りだけでなにをやっても成功せず、
難聴で無知だけど莫迦(ばか)じゃない琴音は
そんな隆を賢いと勘違いして慕っている。

隣りの6号室には体重100kg近い町田敬助が手足を
固定され、口にはガムテープを貼られて絶望していた。

全国に支店を持つ和菓子屋・銀座町田屋の
跡取りである敬助は、閉店間際にみたらし団子と
苺大福を買いに来た一平に銃を突きつけられ、
拉致されてこのホテルに監禁されているのだ。

敬助がビニールシートを敷き詰めたベッドで
お漏らししてしまったとき、
タイミング良く一平が部屋に入ってきた。
30代半ばだろうか、なかなか美形の拉致男は
枝切り鋏・チョッキン君を取り出して言う。
「夫のアソコを切って欲しいと、奥さんからの依頼」だと。

5号室では、隆が我慢の限界を越え、
琴音とひとつになろうとしたちょうどそのとき、
激しくノックの音がした。
森福会の若頭・城島幸宏だった。

6号室、一平がチョッキン君でまさにアソコを
ちょん切ろうとしたとき、ドアが激しくノックされた。
立っていたのは目の覚めるような美人、
敬助の妻・鮎子である。

同じホテルの隣室、5号室と6号室で
尋常ならぬ事態が……
ところが、物語には意外な真実が……

「太鼓腹がプッチンプリンのように揺れ」とか
「股間は縮こまり、ピスタチオぐらいのサイズに」
など、いたるところに散りばめられたギャグに
懐かしさがよみがえる。

もう何年前になるだろう、友人に勧められ
木下半太著『悪夢シリーズ』を読みあさった。
奇想天外な発想と想像を超えたエンディング、
熟知した笑いのツボに、ハマってしまったあの頃。
そして再び出逢えた本書、
半太ワールドコメディサスペンス。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

おいしい関係1 槇村さとる

おいしい関係1

一流レストランを借りきって
月にいちど開かれる藤原家の会食。
その日は両親の結婚25周年と、百恵20歳の誕生日。
生の弦楽四重奏に木いちごのシャンパンと
完璧な料理に囲まれて、優しい父が突然他界した。

豪邸を手放し、安いマンションに引っ越した百恵は、
母を守らなければという思いは強いものの、
無力な自分が悲しくなる。
そんなとき
「死にたくなったらレストランに入る。
おいしい料理は心に効く」と言っていた父の言葉を思い出し、
レストランプチ・ラパンのドアを開けた。
そして百恵は、聖華女子短期大学を中退し、
見習いとして雇ってもらうことになったのである。

しかしそこには腕はいいが、
氷のように冷たいシェフ・織田がいた。
織田は以前、すれ違いざま百恵に通り魔的発言した
性差別男だったのだ。

鬼のような師匠にいびられ鍛えられていくうち、
百恵はどこか冷淡な織田のことを知りたい、
彼が本気を出した料理を食べてみたいと思うようになる。

実は織田には幼いころ、
レストランで両親に捨てられた悲痛な過去があった。
そのために料理を憎んでいると知らされた百恵は、
織田に温かい料理を伝えたいと、
コックになることをかたく誓う。

ふだんふわふわボケラーとしているのに、
いざというときには啖呵を切って見栄を張る百恵。
人を寄せ付けない影のある天才料理人織田。
心を幸せにしてくれるおいしい料理の三巴で、
あの槇村さとる氏が贈るグルメコミック。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

大海老に、生きる糧

大海老


鬼瓦のような顔だとか、たらこ唇だとか、
あまり嬉しくない賞賛をいただくことがある。
それでも顔に似合わず、さまざまなアレルギーの持ち主なのだ。
花粉症にアトピー、日光アレルギーにハウスダストなどなど。

なかでも辛いのは蟹アレルギー。
食べたくても食べられない。
結果 “蟹食べたい病” に悩まされ、
人生の半分を損していると、悲劇のヒロイン気分になる。
だから大好きな海老を思う存分満喫する至福の時間を
定期的に設けることにした。

そこは数年前にオープンした、カツを専門とする和食店。
大海老ランチをいただくのはこれで何回めになるだろうか。
注文したあと運ばれてくる小さなすり鉢に入った胡麻を
丹念にすりながら、
香り高い風味を思い切り吸い込みつつ御膳を待つ。

そして自分のテーブルに乗せられた大海老の大きさに恋心 ⁉︎
まずはタルタルソースでひとかじり。
次は香ばしい特製胡麻ソースで。
海老の食感と、あの独特の風味に、
あ〜、生きていて良かった!とさえ思えてくる。

完食したころには、
しばらく海老はいいかなと感じるほど大満足できる。

たとえば宝くじで大当たりしたとか、
素敵なパートナーにめぐり逢えたとか、
そんな大きな喜びでなくても、小さな幸せが心を満たしてくれる。

食は生きること。
これからも食に生きよう!
そう堅く決意したシュリンプ記念日。

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

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プロフィール

Hollyzard

Author:Hollyzard
本が恋人です。
料理は大嫌いですが、でも実は天才なんです(笑)。
外でおいしいお料理に出会うと、勝手にアレンジしてマイレシピにしてしまいます。