10月の投稿書籍

3×3EYESサザンアイズ1
ジェットコースター
にもほどがある
センセイの鞄1ミャンマーの柳生一族
青龍ブルードラゴン1幽 霊 塔 昭和元禄落語心中1宇和島の鯛めしは
生卵入りだった
西遊妖猿伝1笑点 大研究軽井沢シンドローム1犬にきいてみろ

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犬にきいてみろ 池井戸 潤

犬にきいてみろ

赤坂、高級ホテルのラウンジ。
花咲舞は振袖姿で、
人生初のお見合いに挑んでいた。
相手は痩せた身体に七三の髪、
生真面目そうな青年だ。
名前は平井勇磨。

実は勇磨は町工場の二代目社長で、
経営がうまくいかずに悩んでいたのである。
そこで舞が銀行員ということもあり、
お見合いそっちのけで、
工場経営の相談を受けていた。

気後れする舞だったが、偶然にも披露宴に
出席するためホテルに居合わせた、
東京第一銀行で臨店班を組んでいる
相馬健が声をかけてきた。
舞をからかおうとしていた相馬は、
逆に舞に大歓迎だとにやつかれ、
嫌な予感を覚えるのだった。

そして数日後、舞と相馬は
平井エンジニアリングを訪れた。

過去3期分の決算書には
製造コストが経営の癌であることは明白で、
そのことを問いつめると、大口の取引先から迎えた
助川幹夫が工場長になって、経営者であるのに
勇磨はワンマンの 助川に何も言えないということだった。
しかも助川が不正をしているらしい
内部告発の封書が届いたという。

膨大な財務諸表などの書類を調べても
埒があかないと判断したふたりは、
経理の前任だった菊池一男に話を聞きに行くが、
彼が放った言葉は「犬にきいてみろ」だった。
菊池はなにを訴えようとしたのか……

なにごとにも動じず、冷静で肝のすわった舞。
そんな無鉄砲で怖いもの知らずの舞をなだめる相馬。
はたしてふたりは、狡猾でふてぶてしく
傲慢な助川の不正を暴くことができるのか……
テレビドラマでお馴染み
『花咲舞が黙ってない』シリーズ最新作。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

軽井沢シンドローム ① たがみ よしひさ

軽井沢シンドローム1

家を飛び出し、姉に学費を出してもらって通った大学は、
いい女がいないと言って中退し、就職した広告会社も
モデルをコマす暇がないと辞めてから、
姉を頼って軽井沢にやってきたイラストレーターで
22歳の松沼純生(まつぬますみお)。

純生と大学も会社も同じだったフリーカメラマンで
23歳の相沢耕平(あいざわこうへい)も
いっしょに軽井沢に来て、純生の姉の家に居候するが、
モテない純生とは対照的になぜかモテるのである。

25歳で純生の姉・薫や、解散した横浜の暴走族「蟻」の
元頭目だった過去を持つ22歳の久遠寺紀子、
紀子の連れで不思議少女22歳の
木下久美子も耕平にゾッコンなのだ。

喫茶店「ら・くか」のマスターで27歳の
蓑輪貴成(みのわたかなり)は薫を想い、彼の妹・みるくは
暴走族「DEEP」の二代目総長・恩田二郎とつき合いがあり、
薫の友人で民芸屋「うっでぃ」のひとり娘で21歳の
津野田絵里は純生から惚れられ、
しかも純生は久美子にも気があるという複雑に
絡み合う感情が渦巻く80年代。

「DEEP」の構成員に輪姦され自殺した久美子の姉・
美和子の仇を討つため軽井沢に来た紀子は、
ひとり敵地に乗り込んで、逆に危機に瀕し、
それを救ったのは自称すけこましの耕平だった。
実は耕平は 「DEEP」の初代総長だったのだ。

いざという時にはスーパーマンのように登場する耕平。
祥月命日には美和子が入水した海に花を手向ける二郎。

無邪気でエロい若者たちの青春が描かれるなか、
堀辰雄著『風立ちぬ』、万葉集・防人の歌、
有島武郎の遺書、室生犀星、中山道六十九次など
軽井沢の文学や歴史、 戸隠伝説、神話、
歴代天皇などにも触れることのできる
青春群像コミック第1巻。

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テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

50周年記念 完全保存版 「笑点」大研究

笑点 大研究

人気テレビ番組「笑点」が50周年の節目を迎えた。
その年、司会の桂歌丸が勇退し、
代わりに春風亭昇太就任、
二代目林家三平が新レギュラーに。

ちょうどタイミングよく?、六代目三遊亭円楽の不倫騒動も
話題に拍車をかけ、平均年齢62歳という
世代を重ねた面々の番組は意気軒昂。

とはいえ国民的人気を得るまでには、苦難の歴史があった。
創始者・立川談志、中興の祖・三波伸介、五代目円楽まで、
悲喜こもごも、知られざる「笑点」ヒストリーが語られる。

目次
座布団五十枚! 「笑点」50周年50の秘話
前口上
立川談志「座布団十枚で園まりと一晩」事件 毒蝮三太夫
ついに「笑点」大ヒット! でも三波伸介 本音は「辞めたい」 滝大作
三波伸介急死! 奥さんは「またいつもの悪戯かと……」 伊東四朗
“楽屋では別の顔” 先代円楽の小言と鉄拳 桂才賀
笑点 “50の秘話” 年表
コラム 野末陳平
コラム ヨネスケ
コラム ケーシー高峰
コラム マギー司郎

「笑点」あの人は今
さらば伝説の座布団運び 松崎真が家族に漏らした
「立ち小便ができない!」
円楽借金伝説 寄席「若竹」はフィットネスジムに
ラーメン党解散でも木久蔵ラーメンが食べられる場所
「チャラーン!」こん平 リハビリよりも「三平が心配」

今日は笑点びより 伊藤理佐
阿川佐和子のこの人に会いたい 桂歌丸

「笑点」というネーミングは、
わたしが敬愛する三浦綾子著『氷点』をもじって
付けられたのだという。
インフルエンザウィルスや癌細胞もやっつけてくれる
お笑いの世界と、思考を豊かにしてくれる本の世界が、
こんなところでつながっていたとは!

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

西遊妖猿伝 SAIYU-YOENDEN 大唐篇① 諸星 大二郎

西遊妖猿伝 SAIYU-YOENDEN1

隋の煬帝(ようだい)が暴政を強い、
民衆は反乱を起こした。
多くの民が命を落とし、隋の運命は落日のごとし。

河南地方の小さな村に住む孫該(そんがい)も戦死し、
彼の妻は玃猿(かくえん)にさらわれた。
それから1年ほど経ったころ、その妻と思われる、
ざんばら髪の野女が麓へ赤ちゃんを置いて
山へ戻ったという。

大乱や圧政が行われると、民は家を捨てさすらう。
山中に逃げ込んで獣のような生活を送っているうちに、
言葉も忘れ、容姿も猿のようになってしまうのだ。

その子は花果山の麓で育ち、
妖猿・無支奇(むしき)から斉天大聖の称号と
額の金環を授かる。
彼の名は孫悟空。
戦乱の渦に投げ出された悟空は、
やがて同じ金環をつけた謎の美女、
斉天玄女・竜児女に出逢い、己の運命を知らされる。

虐げられている民衆に力を与え、
民とともに戦う神・斉天大聖から
称号を与えられた悟空が呪われた運命に
翻弄されながら天竺を目指す諸星版西遊記第1巻。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

集英社e文庫 ニッポンぶらり旅 宇和島の鯛めしは生卵入りだった 太田和彦

宇和島の鯛めしは生卵入りだった

鯛めしといえば、炊きたての味ご飯に焼いた鯛を乗せて
蒸してから身をほぐし、味ご飯と混ぜたものが一般的だが、
宇和島の鯛めしは甘辛いたれに浸した鯛のお刺身に
生卵を重ね、白いご飯に乗せて食べる。
と説明するのは、本書の著者である旅の達人・太田和彦氏。

特に目的も持たずに日本全国をぶらり旅する著者が
最初に訪れたのは、天然の良港で有名な宇和島。
名物の揚げたてじゃこ天、客が並ぶというそば屋の菊屋、
水揚げの魚や産直の野菜、
ぼんやりくつろぐ料理屋ほづみ亭、
かまどで作る早朝のうどん屋やまこうどんなどが、
地理や歴史と土地柄、
著名人や文学などとともに紹介される。

それらの地は宇和島、大分、会津、喜多方、静岡、
倉敷、盛岡、高知、富山、金沢、尾道、高松などなど。

実際に行ったことのある街であれば、
懐かしい思い出に包まれたり、
行ったことのないところなら、知らない観光地を
旅した気分になったり、また目次に従って辿っても、
興味のある街を抜粋して読んでも、
さまざまに楽しめるご当地グルメ&酒場紀行。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

昭和元禄 落語心中 ① 与太郎放浪篇 雲田はる子

昭和元禄 落語心中1

刺青を入れている途中で、
あまりに痛かったため筋彫りで中断し、
刑務所に入ることでヤクザから足を洗った強次は、
服役中に慰問で訪れた八雲師匠の高座のトリコになった。

強次は模範囚だったが、引受人がいなかったので
満期で出所してから寄席に向かい、
無謀にも八雲師匠に弟子入りを懇願する。

弟子など取らないことで有名な八雲は、
「あんたに惚れた」と抱きつく強次に、
監獄帰りなのに楽しげだと呆れながら、
帰るところのない強次を拾ってしまう。

実は八雲は強次に、今は亡き親友で、
希代の天才と謳われた名人・有楽亭助六を
感じていたのである。

しかし八雲から与太郎と呼ばれ、
新しく人生をやり直そうとしていた強次の前に、
ヤクザ時代のアニキが現れ、
そいつが強次を前の世界に連れ戻そうと企むのだが……

ダメな奴にも優しく、
バカでもちゃんと受け入れてくれる温かい寄席。
客席を見えない網で引っ張るような間に
強次の心はもっと奥へと惹き込まれいく。

深い落語の世界に魅了され、
観客を心から笑わせることのできる
ほんものの噺家になりたいと、大勢のために、
人とともに歩む落語の世界で奮闘する
元ヤクザの与太郎放浪物語。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

幽霊塔 江戸川乱歩

幽霊塔

大正4年4月2日
長崎県の山裾、人気もない寒村に、
その時計屋敷は聳えていた。
3階建ての土蔵造りで、
屋根には芝居小屋の櫓みたいな時計塔。
そして白い文字盤が
ひとつ目の巨人のように睨んでいた。

土地が先祖の持ち物だったという理由から、
叔父・退職判事児玉丈太郎が買い取ったのだ。
そこを住まいにするからと、北川光雄は
丈太郎の命で改築の下検分にやってきたのである。

この屋敷は徳川時代末期に、大富豪の渡海屋市郎兵衛が
金銀財宝を隠すために建てた別荘だが、密室の設計が
あまりに精緻だったために、自分自身が出られなくなり、
市郎兵衛は餓死してしまった。
それ以来、深夜市郎兵衛の怨霊が悲しそうにさまよい、
この時計塔の名が幽霊塔と変わったのである。

6年前には、そのときの持ち主であったお鉄婆さんが殺され、
その幽霊も出るという噂もあったが、
光雄は意を決して3階まで上った。
しかしそこにいたのは幽霊ではなく、
整いすぎて恐ろしいほどの美女・野末秋子だった。

彼女は長いあいだ錆びついていた時計を巻いたり、
老婆を惨殺した和田ぎん子の墓を拝んだりと、
近づけば近づくほど謎が深まる秋子に
光雄の心は囚われていく。

ピアノも銃の腕も一流、
神々しいまでに気高い秋子への想いは募るばかりだが、
同時に疑惑も膨らんでいく光雄。
美しすぎる秋子の正体とは……
たびたび秋子が口にする
どうしても果たさなければならぬ使命とは……

美しい女の幽霊、淋しい山中に聳えるひとつ目の巨人の
ような古い時計塔、クモがウジャウジャ蠢めく虫屋敷、
震災前の東京に存在した誰も知らない地下室。

不気味で奇々怪界、薄気味悪い乱歩独特の世界に
入り込んでしまった読者が、徐々に
明かされていく真実に翻弄される傑作サスペンスホラー。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

青龍 ブルードラゴン ① 作/木内一雅 画/八坂考訓

青龍 ブルードラゴン1

1924年(大正13年)中華民国・北京 紫禁城
18歳の清朝第12代皇帝 宣統帝(ラストエンペラー)
愛新覚羅 薄儀(アイシンチュエルオ ブーイー)は
紫禁城を追われる。
神事の詩文によると、満州で再び皇帝として
返り咲くとあるが、その天空に1匹の青龍が
縦横無尽に駆け巡るという。

1930年(昭和5年)1月 日本・東京市
女グセが悪く、背中に龍の刺青がある海江田組の
青柳龍兵に召集令状が届いた。
組にはお祓いを依頼している易者がいるが、
その権田先生が
「海江田組に近々満州で世界の歴史を変えるようなことを
しでかす者がいる」と予言したと、意味ありげに組長は言う。
その夜、龍兵は騎乗した男が、広野を駆けていく夢を見た。

同年 東京市・麻布
第三歩兵連隊から関東軍・奉天独立守備隊へ編入となり、
満州へ渡った龍兵は、奉天で仲良くなった王兄妹が
濡れ衣を着せられ処刑されるのを救うため上官を銃殺し、
軍と祖国を捨てて馬賊となるが……

1911年の辛亥革命で清王朝が倒され、
山賊や流賊が跳梁跋扈する中華民国は乱れて疲弊し、
さらに列強各国、特に日本の関東軍から
虎視眈眈と狙われていた。

中国に紀元前から伝わる道教という宗教には、
「国が乱れ庶民が苦しむとき、青龍が現れてこの地を救う」
という伝説があり、人の姿をした青龍には、
龍兵と同じように背中に刺青があるという。
しかしその伝説には、青龍は死神だとも伝えられていた。

果たして龍兵は伝説の龍騎兵なのか?
満州を舞台に、陽気でユーモラス、
美女にはめっぽう弱いが悪党にはめっぽう強い龍兵が活躍する
ロマンあふれるSFアクションコミック。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

ミャンマーの柳生一族 高野秀行

ミャンマーの柳生一族

徳川幕府の黎明期に暗躍した柳生一族。
裏で幕府を動かしていたとか……
その彼らが今、ミャンマーを牛耳っている?

資金さえあればどこでも行くことのできる現代にあって、
ミャンマーのゲリラ支配区は
外国人の出入りが厳しく制限されているエリアだ。

そこはライフラインや社会保障もなく、
この世の矛盾が凝縮され、しかもアジアの文化や
伝統が残されている貴重な地域だった。

軍事独裁政権であるミャンマーは
江戸時代の徳川幕府に酷似し、
軍情報部はミャンマー幕府において、
お目付役だった柳生一族なのである。

早稲田大学探検部の先輩である船戸与一に誘われ、
高野秀行はミャンマーへ取材旅行にでかけた。
現地でワンボックスカーに同乗しているのは、
運転手と護衛役にガイド兼通訳と謎の男。
彼らは監視役であり、ミャンマー柳生なのである。
民主化運動や共産主義者、
少数民族の反乱と外国人を監視するのが仕事だ。

日本の柳生一族を彷彿とさせる軍情報部の
ミャンマー柳生が同行する旅が続くが、
しかし彼らは人なつこくてドジで危機感も希薄で
口も軽く、徳川幕府で暗躍した柳生とは……

いまだに鎖国さながら、
老いも若きもロンジー(ビルマ式腰巻き)姿の
異国で繰り出す取材旅行。
むこうみずで豪快な船戸与一の語り口調と、
著者である高野秀行とのせめぎあいに失笑噴飯。

アウン・サン・スー・チーに千姫、
家康に秀忠なども登場し、逼迫した政治情勢や
非常識なワンダーランドが滑稽に語られる
エンターテイメント辺境珍道中記。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

神秘な縁(えにし)

蔵久


飽食時代のいま、スィーツの種類もはかり知れない。
でも昔ながらの伝統菓子も健在だ。

10年ほど前だったろうか、かりんとうひとすじ、
長い歴史を持つ老舗の製菓会社が、
安曇野にお店を開いた。
屋敷林のなかにたたずむお屋敷は、
元々造り酒屋で、有形文化財に指定された
落ち着いた古民家風建物。

信州蕎麦をいただける和座敷で、
学生時代の友人と向き合った。
福岡在住の彼女は北陸に所用でやってきたらしいが、
その帰り途、わざわざ信州まで
足を伸ばしてくれたのである。

実は福岡と安曇野は不思議な縁で結ばれていた。
安曇野にはお船祭りという、
大きなお船を里曳きするお祭りがある。

なぜ海のない信州にお船?
不思議に思い、宮司さんにお訊きしてみた。

その昔、福岡に住んでいた安曇族が信州に移住して、
地名が安曇野になり、お船祭りが行われるようになったという。

信州人と九州人、神秘な歴史と新蕎麦に話も盛り上がる。
「お蕎麦うまかね〜、ばってん
今度、うちが博多に行くけんね〜!」

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

センセイの鞄① 原作・川上弘美 作画・谷口ジロー

センセイの鞄1

「大町ツキコさんですね」
カウンターに隣り合わせたご老体が、そう話しかけてきた。

ちらっとのぞいた机上、肴の趣味が合うことに感心しながら
彼の顔を見ても、記憶を取り出すことはできなかったが、
少し話して高校の恩師だと気づいた。
けれど名前が思い出せず、センセイと呼ぶことにする。

センセイこと松本春綱先生とツキコは、
肴の好みのみならず、人との間のとりかたも
似ているからか、その日をきっかけに往来が続いた。

ある夜、4軒めにセンセイの自宅にあがりこみ、
ふたりで日本酒を飲んでいると、
センセイは箪笥から時代ものの汽車土瓶や
使用済みの乾電池を取り出して言う。
捨てられないのだと。
それまで一所懸命働いてくれたのに、
死んだ途端に捨てることはできないと。

特に約束するでもなく、夜、隣り合わせで酒を飲む
ふたりだったが、やがて昼間、八日市を訪ねたり、
巨人の話が原因で冷戦が続くと無性に会いたくなったり、
かけがえのない心のよりどころとなっていく。

きのこ狩りに行って笑いたくなったり泣きたくなったり、
生きていることが心細くなるとばったり行きあう
というのは、多生の縁……前世で恋人だったのだろうか……

高校時代、国語の成績はさっぱりだが、
今、酒に関してはできのいいツキコと、
15年前に妻に逃げられ、気軽に “歳” を
もて遊ぶ年齢でも質(たち)でもないセンセイ。

センセイとの距離、どこにも誰にも届かない寂寥感が、
淡々と日々を送るツキコから伝わる切なさとは相反し、
ふたりの未来にどこか温かさを感じる大人のラブロマンス。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

ジェットコースターにもほどがある 宮田珠己

ジェットコースターにもほどがある

スポーツや釣り、ギャンブルや映画にドライブなど、
趣味は人それぞれ多々あるが、なぜなのか、
いつからなのか判然としないけれど、
ジェットコースターが好きなのである。

いったいどこに魅了されるのか、あえていうなら、
4拍子でタクトを振るようななめらかな流れを
体感できるところだろうか。

強烈なジェットコースター、珍しいマシン、
つまらないものでも、西へ東へ訪ねてはとにかく
乗りまくると語る著者が、ジェットコースターの魅力を
解剖考察する、思索と行動の記録。

海外での現地リポート、遊園地でのよもやま話、
国内お勧めリスト、豆知識などで構成される、
ジェットコースターをこよなく愛している
著者が綴る絶叫マシンエッセイ。

目次
第1部 アメリカ2000
 ロサンゼルスの世界最強遊園地
 サンフランシスコ2大心配コースター
 どうしても乗ってしまうオーランド
 クリープランドは知られざる絶叫の町
第2部 つれづれ編
第3部 アメリカ2001
 へこたれるワシントン
 ウエストコーストの能天気な歌
 ロサンゼルス同化中
第4部 日本のおすすめジェットコースター
第5部 北米2007
 誘惑の東海岸
 ジェットコースターの旅はまだまだ続く
マニアック座談会2011

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

その味は……

あんず2


つ、ついに完成!
3か月前、今日この日を夢見ながら仕込んだ杏酒だ。

甘いのはちょっと苦手。
だからレシピに書かれた角砂糖の量を半分にし、
杏の実に焼酎を注いだ。
蜃気楼のようにかすかに揺らめく
透明な液体にうっとりしつつも、その刹那、
はたと現実に引き戻される。
この大瓶、どこで保管しよう?
家の造りを思い浮かべ、ふとひらめいたのは……

我が家には秘密の童話空間がある。
そこはあまり他人(ひと)には知られたくない
おとぎの小部屋。

窓からの陽光は階段で遮られているため、
昼間でも薄暗い。
でもドアなど隔てるものがないので、
廊下を通るたびに必ず目に入る空間だ。
オレンジのグラデーションに彩られた大瓶が、
3か月のあいだおとぎの部屋の住人になった。

そしてとうとう解禁日。

カクテルグラスの代わりにワイングラスを引っ張り出し、
柄杓ですくってグラスに落とす。
せっかくなので、杏の実も入れてみる。

そしてひとしきり、その色と香りを楽しんでから
グラスに口をつける。
凝縮された甘味と酸味が融合した
魅惑色のリキュールに頬も杏色?

でも待てよ!
味は上々だけど、視覚的には……
上品とはかけ離れた杏の大きさに独りツッコむ。
ドライマティーニのオリーブかっ ⁉︎
大きすぎるやろ ‼︎

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

3×3 EYES サザンアイズ① 高田裕三

3×3 EYES サザンアイズ1

1987年東京新宿
高校生の藤井八雲がバイクでバイト先に向かっている途中、
きったない格好をした少女が
引ったくりにあっている場面に遭遇。

八雲はとっさに引ったくりからバッグを奪い返すが、
杖は取り返せず、男の行方は分からずじまい。

とりあえずパイと名乗る少女とともに
バイト先のゲイバーに行った八雲は、
そこでパイが自分に宛てた父親からの手紙を持っていることに
仰天する。

八雲が幼いころ母親が家出し、4年前、父親がチベットで遭難した。

そのとき父を助けてくれたのがパイだというが、
手紙には彼女は不老不死の術を使う幻の民・
三只眼迦羅(さんじやんうんから)の生き残りで、
人間になりたがっているが、自分はこの世を去ることに
なりそうだから、代わりに香港の妖撃社の亜栗(あぐり)を訪ねて、
パイの願いを叶えてほしいと書かれていた。

ちょうどそのとき、ニュースで新宿の空を怪鳥が飛んでいる映像が流れ、
それを観たパイは、あれは引ったくられた杖に入っていた
トモダチのタクヒだという。

ふたりは慌ててタクヒを連れ戻そうとバーを飛び出すが、
興奮したタクヒは激しく攻撃し、八雲は血だらけになって息絶えた。

と、思われたが、いつの間にか血のあとも傷も消えていた。
おでこに3つめの眼が現れたパイと八雲が同化したのだ。
そして八雲にもおでこに旡(うー)の文字が現れ、
不老不死の力を得る。

八雲はパイに
「君を必ず人間にする」と約束し、ふたりは香港へ旅立つ。

300年もの長いときを生きながら人間になりたいと願うパイと、
妖力を持ってしまった八雲の伝奇ミステリーアクションコミック第1巻。保存

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

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プロフィール

Hollyzard

Author:Hollyzard
本が恋人です。
料理は大嫌いですが、でも実は天才なんです(笑)。
外でおいしいお料理に出会うと、勝手にアレンジしてマイレシピにしてしまいます。