7月の投稿書籍

パステル1産霊山秘録池袋
ウエストゲートパーク
あなたの話はなぜ「通じない」のか
時計仕掛けのりんごゲゲゲの女房うらら1
作りおきの
野菜おかず205
雑巾と宝石電力自由化入門星上くんは
どうかしている
知的幸福の技術

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知的幸福の技術 自由な人生のための40の物語   橘 玲

知的幸福の技術

【Introduction 運転免許試験場のポスター】
労働力を会社に投資し、毎月給料が支払われて、
満期になれば退職金という
元金が払い戻されるサラリーマンは定期預金に似ている。

それに対し、ハイリスク・ハイリターンの人生である
自営業などは株式投資だろうか。

バブル崩壊後、終身雇用制も崩壊し、
年金も国の信用が不安視されている現在、
高度成長期の安心は大きく揺らぎ、
日本人は人生設計の再構築を迫られている。

だからといって悲観する必要もなく、
時代の大きな変化は新たな可能性を与えてくれるものであり、
少しの努力と工夫、人生設計の基礎的な知識と
技術があれば、ささやかな幸福を実現できる。

20年ほど前に見た、東京・府中市の
運転免許試験場に貼られていた「警察官募集」のポスター。
当時、友人と小さな会社を始め、
休みなく1日20時間働いて、年収120万円。

あの頃の貧しい生活は素晴らしい思い出であるが、
そのポスターを見たとき、不意に生まれたばかりの子どもと
親子3人の暮らしに、強烈な不安が襲ってきたのである。

あのポスターに魅入られてから、
ずっとそのことを考えていたと語る著者の、
幸福な人生設計を構築する方法が凝縮された
『雨の降る日曜は幸福について考えよう』が文庫化された
《複数の選択肢から自分の人生を選ぶ自由を手放さない》
……そうありたいと思う1書。

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テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

星上くんはどうかしている①     アサダ ニッキ

星上くんはどうかしている

高校1年の三毛野(みけの)いさりは、
周りからは誰とでも仲良くなれると思われているが、
それはハブにされないよう、
恨みを買わないよう計算して立ち回っていたのだ。
誰も信じないことがクラスメイトと
うまくやっていける秘訣だと思っている。

星が煌めくように目と心を潤してくれる星上求
(ほしがみもとむ)の兄・望(のぞむ)は、
双子なのに求とは対照的、挙動不審で
孤独なダメ上と呼ばれていた。

そんな望といさりが風紀委員に選任され、
いさりに好感を持つ望は勇気を出して、
どうすれば友だちを作れるのか、
いさりに訊いてみる。

実は望と求は両親が離婚していて、
10年間別々に暮らしていたのである。
望は中学まで山奥の分校に通っていたために、
それまでほとんど同年代の友人と
話したことがなかった。

「とりあえず挨拶からはじめること。
八方美人の基本は常に笑顔」などと
アドバイスしているうちに、いさりは望と求は
顔の素材が同じことに気づくが、望から
「君は悪意を利用して深める友情の虚しさを
知っている」と、本心を見抜かれたことに苛立ち、
つい意地悪してしまう。

望はそれを真に受け、さらにクラスの笑い者になるが、
いさりはクラスメイトより望を選び、ハブにされることに。

偽りの情報で望を萎縮させ、わざとぽっちにさせるよう
仕組んだり、望に近づかないよういさりを脅したり、
好感度な外見とは裏腹なとんでもない求。

なんでも好意的に受けとる、お人好しで悪意のない望。

いじめられても脅されてもめげることなく、
冷静に策を練ることのできる精神的強さを持ついさり。

誰もが真の友情など期待しない高校生活で、
3人が育んでいくものが描かれた青春ラブコメディ。

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テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

1時間でわかる かんたん解説 ‼︎ 電力自由化入門  江田健二

電力自由化入門

2016年4月から始まった電力自由化。
それまで10社の電力会社以外買うことができなかった電力を、
今後は消費者が自由に選べるようになった。

日本には1880年ごろから電力会社が存在していたが、
当時は規模の小さな会社が個々に電線をつないで、
企業や商店などに電力を売っていた。

それが第二次大戦後、GHQ主導のもと
日本を各エリアに分けて、地域独占で一連の流れを
電力会社が一貫して行うようになったのが
最近までの電力事業だった。

それは安定供給を目標にし、競争というものがなかったため、
価格も妥当な水準で推移し、
日本の経済発展を支えてきたといえる。

1995年から自由化は段階的に行われてきたが、
最終的な小売全面まで、個人を含めた消費者すべてが
対象となり、消費者側も選択の自由を得られるに
いたったのが、2016年4月から始まった電力自由化である。

グローバル化が進み、革新的な技術やサービスの必要性、
技術向上による分散型の発電システムへの期待などが
高まるなか始まったこの制度に、大企業から中小企業まで
多数の会社が電力販売に登録するようになった。

自由化のメリットとデメリット、さまざまな付加価値サービス、
電気料金の行方、今後の対応、各プランの形態、
電気との関わり方、スマートメーターと I T 、
電気自動車との関係、デジタル化の問題点、
変貌して行く企業と海外進出などが
図解とともに説明されている。

一般家庭のみならず、企業や自治体、
転職希望者や学生にも分かりやすく解説された
電力自由化入門書。

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テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

雑巾と宝石 手塚治虫

雑巾と宝石

『雑巾と宝石』
体型が象そっくりで、
ファッション雑誌「フル・ファッション」社に勤める
象野(ぞうの)キン子は、
恋人の土雷栗仁(どらいくりにんぐ)が
ほかの女性とイチャイチャしているのを目撃したうえ、
経理部長に横領の濡れ衣を着せられたことを
悲観して厭世自殺を図ろうとしていた。

そこに異常な人気で彼女との逢瀬もままならず、
美形に生まれた運命を恨んでいた大東映画の
売れっ子スター宝石之(たからいしゆき)が
自棄になって愛用のポルシェを飛ばし、
キン子とぶつかったのである。

ところがふたりとも怪我もなく、壊れたのはポルシェで、
キン子はヴィーナスのような美女に変わり、
石之はブ男になってしまった。

その後ふたりは車にぶつかると美女に変身したり、
ブ男になったりと奇妙な現象に悩まされる。
美しくなるとチヤホヤされ、
醜くなると見向きもされない代わりに自由を得られる。

人の美しさとはいったいなんなのか?
綺麗な宝石と汚れた雑巾、どちらに価値があるのだろう?

戦後民主化の風俗を舞台にした
中編ラブストーリーを皮切りに紡がれていく短編集。

目次
『雑巾と宝石』
『第三帝国の崩壊』
『昆虫少女の放浪記』
『スター・ダスト』
『日付健忘線』
『アポロはなぜ酔っ払ったか』
『われ泣きぬれて島と』
『やぶれかぶれ』
『怪談雪隠館(せっちんかん)』

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

かんたん!ラクチン!作りおきの野菜おかず205 食のスタジオ編

作りおきの野菜おかず205

1日に必要な野菜摂取量は350gと言われている。
野菜は肉料理や魚料理より調理時間も短く、
メニューによっては保存期間も長い。

その料理方法は大きく分けて、サラダ・マリネ、
煮物、和え物、炒め物、漬け物、揚げ物などがある。

本書の特徴として
メニューはすべて、スーパーなどで
売られている1袋の分量を目安にしているので、
使い切りができ材料が残らない。
どこにでもある材料を選択しているため、
手軽にトライできる。
作りやすい分量で、アレンジ方法も紹介。
色と食感をバランスよく選択。
保存方法別容器や、
おいしい解凍方法など親切な解説。
楽に作れる調理法や、
材料を無駄にしないもう1品メニューの紹介。
調理時間や保存期間、
食材データ(選び方や栄養素など)の記載。
調理の早ワザ、調味料使い回し、
保存の名人アドバイス、材料チェンジなど付記。

『もくじ』
1 5つの定番 作りおきおかず
2 たっぷり食べられる野菜デリ
3 材料別 野菜の作りおきおかず

たとえば定番のポテトサラダを作り、
翌日はコチュジャンを加えて韓国風サラダにしたり、
翌々日はチーズを足してグラタンにしたり、
コールスローは食パンに乗せてトーストしたり、
ケチャップを加えるだけでトマト風味になったりと、
ひとつのメニューもアイデアによって、
さまざまな味に変身する。

さらにそれぞれの野菜がすぐたべられるような
ストック方法や、多種類のドレッシングレシピも嬉しい。

そして人参のガレットやかぼちゃ餅、
ズッキーニのオイル漬けやもやしのふりかけなどの
珍しいレシピ、キャベツや白菜の冷凍保存など、
今まで知らなかった情報に驚嘆する。

忙しい現代人。
会社の就業時間後、急いでスーパーに寄り、
慌てて夕飯を作らなければならない状況の方には
便利で役立つ1書。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

うらら①    ひうらさとる

うらら1

結婚がゴールだと思っていたわけじゃない。
でも気がつけば、夫で自称アーティストの櫻井ケンジは
結婚9か月めに仕事場の女の子・エリカと浮気し、
しかも彼女を妊娠させていた。

傷心の園田美音(そのだみね)は勤務先の
W・GIRL編集部を休職し、
シングルマザーの親友・夏の故郷である、
本土からジェット船で20分の小さな島・羽卵白砂島
(うらんしらすじま)通称うらら島に渡ったのである。

美音は奥玉美で同級だった夏が切り盛りする
オーベルジュ・うららキッチンに滞在させてもらい、
夏の長男・葉(よう)5歳児に慰められ、
料理にしか興味がなく無愛想だけど仕事のできる
シェフの浜崎や、美音や夏と同い年なのに、
女の子のようにかわいい美少年・久保鮎人(くぼあゆと)らと
かかわり合いながら、島での生活に馴染んでいく。

食材の調達が難しい島であるのに、
完璧な味のクアトロフォルマッジ、ゼッポリーネ、
カポナータに感動し、うらら島30年ぶりの結婚式を
執り行うため、ウエディングプロジェクトに夢中で取り組む。

藻塩でティアラを作ったり、ネットではなくチラシ文化に
新鮮な衝撃を覚えたり、盛り上がりも半端でない
じいちゃんばあちゃんたちに癒される日々。

都会での生活とは対照的な時間を過ごしながら、
29年間、主役だったことがあっただろうかと、
人生を振り返る美音が自分の物語の中心を
歩いていこうと人生をリセットする、
温暖で穏やかな島物語。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

ゲゲゲの女房  武良布枝

ゲゲゲの女房

湖と山々に囲まれた町、島根県安来市。
その美しい町と古くから行き来のあった鳥取県境港市。
水木しげると布枝との出会いは、
そこで生まれた人間ドラマのひとつだった。

昭和7年(1932年)1月、布枝は名峰・大山の
美しい姿が望める小さな町・大塚で生まれ、
生活のすべてがそろっているその町で29歳まで過ごした。

祖母と両親、子ども6人、総勢9人の大所帯だったが、
祖母は寝る前に必ず怖い話や神話を語ってくれた。
水木と同じように布枝もそんな話が大好きだったのである。

祖母の十八番は『屁こき爺さん』の話で、結婚してから、
水木も生き生きと屁の話に夢中になったものである。

母の実家は布部の宇波というところで、
たたら製鉄で栄えた土地であり、
「もののけ姫」の舞台でもあった。

質実剛健そのものの実家での生活も、
やがて太平洋戦争のころには、暮らしが厳しくなったが、
四季折々の行事を楽しみ、そんな日々を経験したから、
人間は決して飢え死にすることはない
という信念ができあがり、それが水木との
生活の支えになっていた。

終戦を迎え、女学校を4年で卒業すると、
祖母の面倒をみながら家業の酒屋を手伝う生活が
続いたが、祖母が亡くなり家業の人手も足りるようになって、
兄夫婦に子どもが生まれると、
いつの間にか29歳になった布枝に見合い話がもちあがった。

相手の名前は武良茂(むらしげる)、水木しげるだった。
そしてお見合いの5日後に結婚式を挙げ、
生まれ育った美しい町・安来を離れて、
東京で水木との新生活が始まる。

しかし聞いていた話は意に反し、みすぼらしい住居のうえ、
水木にはまったくお金がなかったのだ。

激動の半世紀、引っ込み思案で歌が好きな著書の人生が、
貧乏でも飄々とし、
生への強い意志を持った水木への想いとともに綴られる。
朝の連続テレビ小説でドラマ化された、
水木しげる夫人の自伝的初エッセイ。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

時計仕掛けのりんご 手塚治虫

時計仕掛けのりんご

信州南アルプスの東、天竜川の中流にある、
人口4万人の小都市・稲武市(いなたけし)は、
キャンベラ時計がこの地に新工場を建てたことで、
ここ十年間、急速に地方文化都市へと
のし上がってきた。

主人公はその時計工場に勤める経理マン・
白川雄作(しらかわゆうさく)33歳。

ある朝、彼はその町の異変に気づく。
新聞は朝日新聞しか届かず、電車は止まり、
テレビやラジオも受診できずに、
道路は閑散としていて1台の車ともすれ違わない。

工場に着くとスピーカーから、天竜川下流の鉄橋が
倒壊し自衛隊が架橋工事を行っているため、
交通規制がしかれていると社内放送が流れてきた。

昼食時には、食堂でカレーライスを食べていた女子社員が
突然倒れたり、ある男性社員から道路工事中の
看板が立っている先で自衛隊の新鋭戦車を見たという話を
聞いたりと不可解な出来事が続き、
不審に思った雄作は問題の鉄橋を確かめに行く。

すると倒壊したと言われていた鉄橋は
傷ひとつなく存在していたのである。

そして雄作が食堂からこっそり持ち帰ったご飯を
薬剤師に調べてもらったところ
ビューロマイシンが混入していたのだ。

ビューロマイシンは大量に摂取すると
脳がおかしくなる劇薬であることから、
薬剤師は翌日保健所に駆け込んだが、
彼はそのまま蒸発してしまい、戻ってはこなかった。

天竜川に架けられた橋が倒壊したと
デマの記事を流して稲武市を外部から閉鎖させ、
市民の懐疑心に口を封じるために
お米に毒を盛られたことに危機感を覚えた雄作は
妻の幸子とともに、得体の知れない敵を相手に
立ち向かっていくが……

ほかに
『処刑は3時におわった』
『聖女懐妊』
『バイパスの夜』
『嚢(ふくろ)』
『イエロー・ダスト』
『悪魔の開幕』
『帰還者』
などが収録されたミステリー短編集。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

あなたの話はなぜ「通じない」のか 山田ズーニー

あなたの話はなぜ「通じない」のか

人は好きな人の話には耳を傾け、
嫌いな人の話はできれば聞きたくないと思う。

信頼できる人と不信感を持たれる人とでは、
同じ内容の話でも印象が違ってしまう。
つまり相手に自分の話が通じるようにするためには、
高い信頼性が必要なのである。

しかし初対面の人やあまり懇意にしていない人と
話す場合は、工夫した自己紹介や多めの説得材料を
用意したり、あるいは相手が信頼を置く人に
助言してもらうという方法もある。

通じる話をするための基礎は信頼と共感を高め、
メディア(媒体)力を上げることと語る著者が、
どうすれば相手に話を伝えられるか、
その技術を説いていく。

目次
『プロローグ 想いが通じる5つの基礎』

『第1章 コミュニケーションのゴールとは?』
1 通じ合えない痛み
2 自分のメディア力を高める
3 信頼の絆をつくる

『第2章 人を「説得』する技術』
1 論理で通じ合う大原則とは?
2 考える方法を習ったことがありますか?
3 いい「問い」をどうやって見つけるか
4 どうやって「問い」の視野を広げるか
5 筋道立てて話し・聞き・人とつながる技術
6 説得の筋道をつくる

『第3章 正論を言うとなぜ孤立するのか?』
1 関係の中で変わる意味
2 正論はなぜ人を動かさないのか?
3 等身大のメディア力をまとうために

『第4章 共感の方法』
1 情勢は配列が命
2 共感を入り口にする
3 何を言うかより、どんな目線で言うか

『第5章 信頼の条件』
1 言葉が通じなくなるとき
2 はじめての人に自分をどう説明するか?
3 信頼される自己証明の条件
4 短いやりとりで、なぜあの人は信頼されるのか?
5 信頼の危機にどう対処するか?

『エピローグ 通じ合う歓び』
『自由を勝ち取るための戦いの記録
……文庫版のためのあとがき』

通じるものには理由があり、根拠がある。
心にある想いを育てて表現方法を磨き、
想いが通じたとき、それこそが自由と言えるのだ。

本書はコミュニケーション術を高め、
信頼関係を築く方法を説きながら、
通じる歓びにいざなってくれる1書。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

池袋ウエストゲートパーク 画 きたがわ翔 作 石田衣良

池袋ウエストゲートパーク きたがわ翔

[PRIDEープライド]
池袋のトラブルシューターと呼ばれているマコト(真島誠)は、
母の果物店を手伝いながら、『月刊BUKURO』に載せる
コラムのネタがひらめかずに喘いでいた。

そんなとき、テレビ画面から「池袋の自立支援施設HOPは〜」
というアナウンサーの声が流れ、
それを記事にしようと思い立ち、取材に出かける。

とりあえずストリートギャング「Gボーイズ」のキング・タカシに
電話し、HOP(ハウス・オブ・プライド)のことを訊いてみると、
ガキのホームレスや失業者の自立を
助けているらしい団体だが、あの施設には悪い噂があるという。

そこへ、3年前大学3年生だったとき新体操の練習の帰りに
ワンボックスカーに連れ込まれレイプされたという
畑中リンがマコトを訪ねてきた。

いっしょに犯人を追うのを手伝ってほしいというリンを連れて
HOPに行き、マコトが目にしたのはやけに体格がよく
目つきの悪いボランティアたちと、
炊き出しには不似合いな洒落たメニューだった。

リンはHOPの代表・小森文彦の話を聞いて、
まるでブラック企業のようだと感じたことと、
支援を求めて集まった若者たちの暗い表情が
気になっていた。

そしてリンはスタッフたちの視線に吐き気を感じるほどの
嫌悪感を覚えたのである。

HOPの取材を終え、リンと別れたマコトは
池袋署生活安全部少年課の平刑事・吉岡に電話し、
リンをレイプした広域指名手配犯B13号について
情報を求め、誓う
「待ってろよリン、カタキはとってやるからな!」と。

池袋を舞台に、トラブルシューターのマコトが
Gボーイズや刑事の吉岡、ハッカーのゼロワンたちの
助けを借りて難事件を解決していく石田衣良の
痛快小説『池袋ウエストゲートパーク』シリーズのコミック版。
ほかに[北口アイドル・アンダーグラウンド]収録。保存

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

20160628082159.jpg

よく女性は果物が好き、と言われるが……
わたしはわざわざ買ってまで
食べたいと思うことがあまりない。
なのにいちじくと杏にはなぜか
果物が持つ魅力以上の親しみを感じていた。

燐家との境界が壁1枚で隔てられているような
狭い生家には庭もなく、
当然家庭菜園や果樹を育てることはできなかった。
でも道路を挟んで向かいのお宅2軒に、
それぞれイチジクと杏が植えられていたのだ。
初夏から秋にかけて少しずつ大きくなり
色づいていく実を観察するのが好きだった。

それから何年かのち、拝読した向田邦子さんの
エッセイに紹介されていたイチジクのウィスキー煮
(あるいはワイン煮)酢味噌がけのレシピに
衝撃を受け、晩夏になるとイチジクを求めて
スーパーへ向かうようになった。

米どころ、蕎麦どころ、果物どころの信州には、
杏が有名な産地もある。
そこで今年は杏狩りに挑戦。

ご長老の愛車ワゴンRに乗り込む。
あまり無理させてはいけないと、
制限速度+9km/h を死守しつつハイウェイで
更埴に向かう。

一般道に降りると、両脇の街路樹には
たわわに実ったオレンジ色の実。
さすがあんずの里と謳っている町。
甘酸っぱい香りが漂ってきそう。

農園に着くとレジ袋を渡される。
何種類かある品種のうち、
どれでも好みに合ったものを1kg 摘んでよいとのこと。
ポピュラーなオレンジ色の実、若いネクタリンのように
ピンクがかった実など、色も大きさもさまざまな杏を
ひと通り賞味するが、結局杏酒と杏ジャムに合う品種を
スタッフの方に選んでいただいた。

さらに、帰りに寄った県立歴史館でも
「よかったらお持ちください」と、
敷地内で育てたという杏をいただき、
合わせて2kgもの生杏に、
車中は爽やかな香りに包まれる。

帰宅したら、はりきって杏酒と杏ジャム作り。
杏酒は3か月おけば飲み頃になるという。
でも……
杏酒の肴は杏ジャム ⁈
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テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

産霊山秘録(むすびのやまひろく) 半村 良

産霊山秘録

内蔵頭(くらのかみ)や
御厨子所別当(みずしどころべっとう)を
世襲している山科家は、すべての公式文書の
埒外にあるヒの司も受け継いでいた。

ヒは遥か遠い御代から皇室の危機を
何度も救ったことがあるらしい。
一朝皇統の命運がかかるときには、どこからか現れ、
その存続に尽力するという。
元徳・元弘のころは
日野家の管理下にあったと言われるが、
その後山科家へ移管されたと伝えられている。

洛南(らくなん)、醍醐三宝院(だいごさんぽういん)から、
門跡の義演(ぎえん)僧正が
公家の山科言継(ことつぐ)を送り出し、ふと思い及ぶ。
瞬時に千里を駆け抜け、神々の力を受け継いでいると
言われるヒを、言継卿が動かそうとしているのであれば、
太平の朝も近いに違いない。

武家の乱妨(らんぼう)により、
危険にさらされている御所の塀を護る最後の手段が、
帝の忍びだったヒの妖力だった。
ヒを用いて織田をたてる。
永禄11年の夏、平和を願いながら、
義演僧正は一日中合掌していた。

高皇産霊神(たかみむすびのかみ)の直径であるヒ一族は、
天皇家の危難を救うことに甘んじつつも、
この200年は絶えていたが、戦乱の世に神が呼び戻したのか、
隠れ里に散らばったヒの長たちに呼びかけるため、
僧形のヒは神鏡(みかがみ)依玉(よりたま)
伊吹(いぶき)の神器を使って姿を消した。
ヒは念力移動する古代の神の末裔だったのである。
同じ夜、叡山から東へ白光の軌跡が描かれた。

不思議なことにヒ族に女は存在せず、
母のない彼らの養育地はひえだった。
そこで教育を受けた飛稚(とびわか)は
織田につけられた。
織田の天下を招来するために。

生あるものが持つ明日への祈りが凝ったとき、
白銀の矢となり、神の御許(みもと)に至る。
それが産霊山であり、
その聖地は諸国いたるところにあった。

戦国時代から太平洋戦争まで太平の世を願い、
ヒ一族が暗躍する壮大な伝奇SF歴史ロマン。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

パステル①  小林俊彦

パステル1

尾道の高校1年生只野麦(ただのむぎ)は、
彼女だったひな子が東京に転向してしまい落ち込んでいた。
それを見かねた親友で同級生の
三宮一機(さんみやかずき)が、彼のおばが経営している
民宿&海の家のアルバイトを紹介してくれたのである。

傷心の麦だったが、アルバイト中、偶然木の下で
水着に着替えている女の子を見かけ、一目惚れしてしまう。

海の家を閉める時間になったころ、
一機がこれからデートすると言って、
民宿に泊まっているユミを連れてきた。
そして麦にはその友だちをと
現れたのが、一目惚れした彼女だった。

自分ひとりで何を話せばいいのか不安な麦は、
一機の従弟で生意気なませガキの億人(おくと)を
同行させるが、自己紹介の折り、億人は麦のことを
「タダの麦、ひょろひょろの麦」だとバカにする。

ところが彼女は「麦は空に向かってまっすぐに伸びて、
踏まれても負けないという願いを込めて付けたと思う」
と言ってから、自分は月咲(つきさき)ゆうだと名乗る。

その夜、ちょっとした誤解から気まずい雰囲気のまま、
翌日の早朝ゆうは帰ってしまった。

もう二度と諦めたくないと、ゆうを探し出す決心をして、
民宿から自宅に戻った麦に、奇跡の贈り物が待っていた。

不在がちな父親とふたり暮らしのため、
料理上手で所帯じみた高校生麦と、
突然父を亡くし妹とふたりきりになってしまったゆう。
ゆうの白い肌と豊かな胸に翻弄されながら、
麦はゆうを守ろうと心に決める。
尾道の雄大な海を背景に、瑞々しいお色気と、
純なドキドキが伝わるラブコメディ。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

ジューンブライド

 2016062000264653bのコピー

ジューンブライド、中学生のころ憧れたなぁ。

たぶん結婚そのものではなく、
現実離れした煌びやかな衣装と、
シンデレラのようなひとときのヒロイン、6月の花嫁に。

先日、久しぶりにゲストとして結婚式に出席した。
入梅したものの、ギラギラ照りつける真夏の太陽が、
ふたりの愛をものがたっているような暑い日、
まさにジューンブライド。

これまでの人生で何度か披露宴に
お呼ばれしたことはあっても、結婚式に出たことはなく、
その厳かで神聖な雰囲気に、
自分自身の穢れまで流されていくようだった。

若い新婦はウエディングドレスに負けないくらいの
輝きを放ち、それが幸せを象徴しているようで、
微笑ましくもあり、羨ましくもあった。

ご両人の幸せは言わずもがななので、とりあえず今日、
自分の幸せを満喫しようと食べることに専念。

まず驚いたのは、最近は受付が済むと、
ウエルカムドリンク&ディッシュを
ふるまってくれるということ。
えっ、そんな嬉しいサービスがあるんだぁと、
わたしはそそくさとコロナビールと
伊勢エビのパテをいただいて、
式が始まるころにはいい気持ちでほろ酔い気分。

披露宴でのディナーも、ピタサンドとグリンピースの
クリーム仕立てから、帆立のグレープフルーツソース、
南瓜の冷製スープに真鯛のほうれん草クリームと
信州牛のバルサミコ酢グリルなどなど。

お料理に合うからと勧められたワインも身体に沁みていく。
至福の時間を過ごし、さらに驚いたのは、
ガーデンで行われたウエディングケーキ入刀のあとの
スィーツ&フルーツブッフェ。

もうこれ以上は無理!
と、お腹は悲鳴をあげているのに、
隙間なくお皿を飾ってしまったスィーツの数々。
それでも再び幸せ〜!と、頬が緩む。
やっぱり花より団子で、節操のない
食い意地が勝ってしまうわたしだけど……

でもね、小さいころから知っているあなたの幸せを
心から願っています。
おめでとう ‼︎
ずっとずっといつまでも……
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テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

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Hollyzard

Author:Hollyzard
本が恋人です。
料理は大嫌いですが、でも実は天才なんです(笑)。
外でおいしいお料理に出会うと、勝手にアレンジしてマイレシピにしてしまいます。