4月の投稿書籍

おとなの教養ピアノの森26そこが知りたい雑談のコツ神 童 1
ネイティブはこう使う!動詞ツレがうつになりまして幻獣ムベンベを追え涙の乙女
食通知ったかぶり三つ目がとおるコーチングのプロが教えるオーバーペイント

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オーバーペイント Over Paint Re:PAINT 猪原賽[原作] 横島一[漫画]

オーバーペイント Over Paint RePAINT

上層部の内紛が続き、
組長と組員のケイイチだけになってしまった邪馬淵組では、
町内のために毎年開いていた餅つき大会も、
今年はふたりでひっそり行うことにした。

広い屋敷の壁にはクソガキどもが落書きのし放題。
言葉(ことのは)は言霊(ことだま)。
壁に書かれた悪口が四方八方から発せられた言霊となり、
屋敷は淀み、組長は鬼と化した。

そこに現れたストリートの退魔師・阿倍野ヌリコが
護符吹雪(ステッカーポム)で組長を救い、
屋敷に向けられた悪意をヌリコのタグで瘴気霧散する。

そして壁一面に描かれた最悪の言霊を
上描き(オーバーペイント)して、悪い気を追い祓う。

餅をテーマに描かれた原作者と漫画家のコラボ新作コミック。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

コーチングのプロが教える「ほめる」技術 鈴木義幸

コーチングのプロが教えるほめる技術

「どうすれば人は動くのか?」
コーチングでは、質問に対する回答によって、
相手が自分を説得して行動するようサポートすることを
自己説得を引き起こすという。
これは自分で決めた方が、
周りに従うより目的地に早く到達するという考え方であるが、
目的地にたどり着くためにはエネルギー供給が必要で、
それを「アクノレッジメント」という。
そのひとつがほめることである。

1997年にプロフェッショナル・コーチ養成会社
コーチ・トゥエンティワンを立ち上げ、
2001年に法人事業部の分社化と、企業のマネジメントを
サポートする会社コーチ・エィを設立した著者が、
人を動かすためにエネルギーを供給し続ける
アクノレッジメントのさまざまな手法を解説する。

ほめる、その人の貢献を明確にあらわす、
1人ひとりに関心を持ち贈り物をする心配りや
日々の挨拶にいたるまで、相手の存在を
認めていることを伝える行為や言葉が承認であり
アクノレッジメントという。

根性論が通用した “巨人の星” 時代とは企業環境が変化し、
業績に関係なくリストラの危惧を抱えた現在、
承認され任されることがエネルギーになるが、
ただほめるのではなく、相手をよく見て、
相手がどんなことを言ってもらいたいのか、
真に喜ぶ言葉を選ぶことが重要。

誰かに認められたい、
自分の存在を知っていてほしいと願うのは、
人間が生まれながらに持つ切望なのだろう。

「人を大切にするカルチャー」
「贈り物をされて嬉しいのは、
わざわざ自分のために時間と体とお金を使ってくれた」など、
ドキッとしたり、共鳴してしまうフレーズに、人と人との関係、
人間社会の基本を再認識させてもらえるコーチングの基本図書。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

三つ目がとおる  手塚治虫

三つ目がとおる

M県N郡O村にある、高さ200mほどの
小さな三角山が突然燃えだした。
山火事の原因はガソリンによる放火のようだが、
そこで後頭部に深い刺し傷のある3人の焼死体を発見。

捜査学の学聖と自称する雲名警部は、
これは残忍な猟奇的殺人だと事件解決に奔走するなか、
東京の住宅街に位置する犬持医院で
第2の殺人が行われようとしていた。
一命は取り留めたものの、
メッタ刺しにされた犬持医師の傷跡が
三角山の焼死体の傷と酷似していたのである。
凶器は南方の島にいる元首狩り族が
祈祷に使っていた呪い杖らしい。

病院で犬持医師の看病をしていた息子の写楽が、
お腹を空かせた猿のような小人にパンを渡すと、
その小人は犬持と写楽は殺されるから
逃げろと教えてくれる。

そして病院が大勢の小人たちに襲われ、
犬持医院に向かっていた雲名警部たちも
何者かに襲撃され、写楽と雲名警部は
“ さまよえるオランダ人” と名乗る男に
囚われてしまう。

実は犬持医師は、
アイヌの伝説に出てくる30cmの人間、
コロボックルという小人を診察していた。
その小人を手当てしていたのが、
三角山で惨殺された3人だったのである。

そして “さまよえるオランダ人” は言う。
「写楽は三つ目人の子孫で天才なのだ」と。

写楽の出自とは……
“ さまよえるオランダ人” とは何者なのか……
小人たちの正体は……

額の絆創膏をはがすと三つ目があらわれ、
超能力を発揮する写楽が
さまざまな謎を解く伝奇SFコミック第1巻。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

食通知ったかぶり  丸谷才一

食通知ったかぶり

16章に分けられ、
日本のさまざまな地域の美味が紹介される本書は、
神戸からその幕が開かれる。

『神戸の街で和漢洋食』
世界料理大系の街といわれる神戸。
美食家の著者が神戸の美味を饒舌に語りながら紹介する。

日本料理の基本ないし原型がどの系統に属するかという
文明論的疑問は歴史書には載っていないが、
それが広東料理にほかならないことに、
広東料理店・別館牡丹園で食事をしていて、はたと気づいた。

広東料理の四珍である、鮑魚、海参、魚翅、貝柱は
すべて日本からの輸出であるらしく、
広東料理は見た目も美しく味はあっさりと上品で風流なのだ。

神戸ではほかに、活け造りの活魚料理店・魚亭うをじま、
ささやかな店がまえが一流の料理屋という風情を醸し出す
ビーフステーキ専門店・麤皮(あらがわ)などで出される
料理の数々が、まるで芸術を思わせるような口調で語られる。

『長崎になほ存す幕末の味』
『信濃にはソバとサクラと』
『ヨコハマ 朝がゆ ホテルの洋食』
『岡山に西国一の鮨やあり』
『岐阜では鮎はオカズである』
『八十翁の京料理』
『伊賀と伊勢とは牛肉の国』
『利根の川風ウナギの匂ひ』
『九谷づくしで加賀料理』
『由緒正しい食ひ倒れ』
『神君以来の天ぷらの味』
『四国遍路はウドンで終る』
『裏日本随一のフランス料理』
『雪見としやれて長浜の鴨』
『春の築地の焼鳥丼』

と、全国各地のグルメが、単にお店の紹介にとどまらす、
郷土が生んだ作家、その土地の自然や風土、
お国自慢や愛郷心とともに、
歴史とからめ文学的に語られる珠玉の日本至味紀行。

追記、わが故郷『信濃にはソバとサクラと』の章では、
伊那谷の馬さし「越後屋本店」、
信州そば松本の「女鳥羽そば」、
同じく松本のフランス料理「鯛万」を紹介。

「鯛万」といえば、松本市民で知らない人がいないという
著名な高級フレンチレストランだ。

それは前職の話である。
一度は足を運んでみたいという願望が同僚と共鳴し、
わたしたちは給料日に積立てる目標貯金を約束した。

それから1年数ヶ月、満期になった貯蓄をおろし、
敷居の高い「鯛万」の門をくぐったのである。

予約した15,000円のコースにどきどきしながら
テーブルに着くと、飲み物の希望を訊かれ、
ワインの知識など皆無の私たちは、
というか、高級レストランの知識がまったくない私たちは
分からないまま「お任せします」と言ってしまった。

貧乏人の私たちにとって
それがどんな結果を招いたか……

帰り際、私たちが声をそろえて口をついたのは
「明日のランチは、ワンコインで、分相応にしよう!」



テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

涙の乙女(アクリャ) 大西巷一

涙の乙女

『涙の乙女〜或るインカ皇女の悲劇』
1532年11月16日、スペイン人傭兵隊長である
フランシス・ピサロがインカ帝国を奇襲した。
7,000人以上のインカ兵は、
200人足らずのスペイン兵に虐殺され、
皇帝のアタワルパは捕虜となった。
身代金として莫大な財産を奪われたアタワルパは、
妹の皇女(ニュスペ)キスペ・シサも差し出して
命乞いをしたのである。

インカ帝国はスペインの植民地となり、
皇女であるキスペ・シサは醜く野蛮なピサロに
穢されてしまう。
悲嘆にくれるキスペに、母のコンタルワチョは、
征服された国の支配者の娘を乙女(アクリャ)として
差し出すのがこの国の掟で、
自分もかつてインカ帝国に献上されたのだと言う。

そして、奴隷ではなく、運命の主人になるために、
心と身体を虜にして男の力を我がものとしなさい
という母の言葉に、キスペは生まれ変わることを誓う。
キリスト教に改宗し、名をイネスと改め、
スペイン語を覚え、スペインの服を着て、
ピサロを支配していく。

不条理な女性の地位と数奇な運命を背負いながら、
気高く闘う復讐劇。
悲哀と残虐に満ちた歴史物語短編コミック。
ほかに『男装の殺人鬼 マネット・ボヌール』
『ブルターニュの雌獅子〜復讐のジャンヌ』『豚王』収録。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

幻獣ムベンベを追え          高野秀行

幻獣ムベンベを追え

体長10〜15m、長い首と尾、太い胴にゾウのような四肢。
通称コンゴ・ドラゴン、
本名モケーレ・ムベンベ(現地語で水の流れを
せき止めるものという意)。
怪獣・ムベンベはアフリカコンゴ人民共和国の
熱帯ジャングルにあるテレ湖に
太古の昔より棲息しているという。

そのモケーレ・ムベンベ探検を目的に1987年、
早稲田大学探検部2年生の高野秀行と、
いつも笑顔で誰からも好かれ、山登りに
熱中している高橋洋祐(たかはしようすけ)、
努力や根性が似合わない金子拓哉、
数学を専攻している変わり種で、
現代版太宰治のような村上東志樹(むらかみとしき)で、
コンゴ・ドラゴン・プロジェクトが発足し、
2月には高野が幹事会の幹事長に、
高橋が副幹事長になり、向井徹と
船越通暁(ふなこしみちあき)も参加を表明。

こうして探検部の活動が始まったが、
産業も資源もない人口200万人足らずの小国で、
社会主義に軍事独裁政権という
コンゴの情報収集は困難を極めた。

4月、新年度に入り、田村修・森山憲一の新人が加わり、
ついに8月10日、高野と向井が第1次遠征隊として
日本を発ち2週間かけてコンゴに到着。

第1次遠征はジャングルを歩き回り怪獣の目撃談などの
情報を集めるだけで終わったが、翌年2月高野、高橋、
戸部大(とべはじめ)、向井、金子、村上、田村、森山、
船越、未知動物研究家の高林、駒大探検部の野々山、
カメラマンの鈴木邦弘で構成された
第2次遠征隊が成田を発った。

ひとり40kg以上の荷物・資料や調査機材に
野外装備を抱え、マラリヤの特効薬などを準備して出発。

リンガラ語が飛び交う密生林の村。
コンロで自炊するキャンプ生活。
国家の力が充分に及ばないため、
地元の論理に支配されるアフリカ社会。
巨大な樹樹、密生するヤブ、ピグミーのキャンプ、
スコールの来襲、果てしない泥沼地獄。

計画を立ててから2年、日本を発って40日、
ジャングルのすき間から忽然と現れた巨大湖テレ湖。
未知の熱帯雨林にベースキャンプを張り、
24時間体制の完全監視が始まる。

果たして勇猛果敢な探検部11人は
ムベンベを発見できるのか……
厳しい現状と夢が交錯しながら、幻の怪獣に想いを馳せた、
ジャングルサバイバルノンフィクション物語。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

ツレがうつになりまして        細川貂々

ツレがうつになりまして  

ハードウェアのサポート係をしていたツレ。
ある日、30人いた社員が5人に減らされ、
ツレの仕事は激増した。
その状況が半年続き、ツレは仕事が嫌になり
ミスも多くなって眠れなくなった。
そして病院を受診し、うつ病と診断されたのである。

うつ病はストレスが原因で、脳内の神経伝達物質の
働きが悪くなって発症するという。
通勤途中、ホームに立って
「オマエはゴミでクズで最低の人間だから、
死んだほうがいい」という声が聞こえた日、
ツレは会社に退職届を提出した。

もともと几帳面なツレは、スーパーサラリーマンだったころ、
曜日ごとに入浴剤・お弁当のおかず・ネクタイなどの
ローテーションを決めて、
必ずそれを守らないと気がすまない性格なのだった。

真面目すぎてダラダラすることのできないツレに、
妻であるテンはダラダラの先生になって
お昼寝を教えたり、家事を担当させたりした。
ツレは薬が効いて、良くなったり悪くなったりを繰り返し、
ゆううつの波が酷くなると泣き出してしまう。
そんなときは褒めると一応泣き止むのだ。

「ガンバッテ」と言われるのが一番辛い。
愚痴っぽい話も、暗いニュースも、テレビの音も、
本も新聞も、ただ辛くなるばかりで、
大好きだったクラシックさえ聴くことができなくなる。
会社を辞めて療養しても、ちっとも病気が
良くならないことを申し訳ないとまた泣き出す。
そして自殺しようとする。

回復してきたと思って喜んでいると、
突然日常生活が困難になって落ち込むツレ。
そう状態になると危なっかしくて
目が離せないと心配するテン。

そんなふたり、うつで苦しむツレと、
ツレを支えるテンとの1年半の闘病生活が、
まんがとツレのエッセイで綴られる。

真剣にツレを心配し寄り添っているものの、
ときおりうつ病を宇宙カゼだと言ってツレの症状を
楽しむテンの天真爛漫なところに、
ツレも救われていたのかもしれない。
ふとそんな気にさせてもらえる、ただ暗いだけではなく、
妻であるテンのユーモアや生きる力に励まされる。
きっと誰でも突然罹るかもしれない心の病は、
そこになんらかの意味を知ることができる、
静かな感動に包まれた1書。

あれは何年前だっただろう、
映画『ツレがうつになりまして』が公開されるや、
上田アリオのシネコンまで、
逸る気持ちをなだめつつ車を飛ばした。

本が先か、映画が先か?
よく話題になる質問であるが、
今回は随分前に観た映画の原作が
たまたまkindleの日替わりセールに載っていた。
そしてやっぱりすぐに飛びつき、逸る気持ちを抑えつつ、
じっくり対峙した本書は、映画の感動を再び蘇らせてくれ、
新たに生きる意味のヒントももらえたように感じる。

おまけですが、うつ病は神経伝達物質セロトニンの減少が
原因なので、アミノ酸のトリプトファンを摂るとよいらしく、
食品では、卵白、大豆製品、蜂蜜、バナナなどに
その成分が含まれているとのこと。
うつキャリアのわたしも明日から、目玉焼きと納豆、
蜂蜜バナナを朝食の献立に!

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

ネイティブはこう使う! マンガでわかる動詞   デイビッド・セイン

ネイティブはこう使う! 動詞

英語の使い方で、日本人とネイティブとの大きな違いは、
日本人は必要以上に難しい表現を多用することである。

ネイティブ英語をマスターする近道は
基本英単語を使いこなすこと。
特に日本人が苦手の動詞の使い分けを
ネイティブ流に覚えることが重要と語る著者が、
4章に分けて、動詞の学習を進めていく。

PART1では基本動詞の使い分けを、
PART2と3では身近な動詞を、
PART4では助動詞の使い分けを、
実家暮らしでサラリーマンの翔太と、
翔太の家にホームステイ中のマイケル(マイク)、
翔太の妹でアメリカ留学を目指している大学生の
葵を中心に、愉快で軽妙なストーリー展開で
楽しく英語を学ぶことができるイングリッシュガイド。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

神童1    さそうあきら

神童1

菊名和音(かずお)は12歳のとき不純な動機で
ピアノを始めたが、浪人中の今、予備校の教師からは
志望校の栄光音大は無理だと言われている。

いつも気分が落ち込むと、夜のボートに乗って、
虫や鳥、魚の声を聞いて気持ちを落ち着かせていた。

ポチャン、それが成瀬うたとの出会いの音だった。
指が長く変化球も自由自在のエースピッチャーで、
町田原小学校5年生の成瀬うたが、
ボールを川に落とした音。

ある日、和音の家までついてきたうたが弾いた
ピアノの音色を聴いて、和音は愕然とする。
羽毛のようなタッチで奏でられた魚の曲からは、
まるでしなやかに泳ぐ魚たちの姿が
部屋を満たすようで、和音はうたの音は
世界を変えると感じたのだ。
実はうたは6歳でリサイタルを開いた
天才少女だったのである。

ピアノのレッスンに励むうたは、
野球がいつかできなくなることがわかっていた。
だからチームメイトにも自分にも厳しく真剣なのだ。

ピアノのレッスンに専念させたいうたの母は、
野球の試合出場を許可する代わりに、
YMCコンクールでの優勝という交換条件を出すが、
コンクールと試合の日が重なり、
うたはドレスを着て試合会場に向かう。

うたたちのチームは全国大会出場実績のある
強豪チームイーグルスに勝つことができるのか……
そしてピアノコンクールには間に合うのか……

スィングや打球の音で、体調や飛球位置まで分かる耳を持つ
神童と呼ばれるピアノの天才少女うたと、
絶対音感を持つがピアノにあまり自信のない音大浪人の和音。

絵が音色となり心に迫る手塚治虫文化賞マンガ優秀賞受賞作。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

そこが知りたい雑談のコツ! わかる・話せる「つかみ」の15秒法則 中谷彰宏

そこが知りたい雑談のコツ!

仕事を成功させたい人、恋人と親密になりたい人、
アイデアを出したい人のために書かれたという本書には、
雑談の達人になれるコツがさまざまな場面で、
そのときどきの状況に応じた、
人の心をつかむ手法が仔細に紹介されている。

目次
プロローグ
1章 「できない、モテない、オヤジ」の
   雑談パターンにはまっていないか?
2章 モテる人は、口説き文句を言わずに、
   雑談で口説く。
3章 できる人は、プレゼンをせずに、
   仕事を勝ちとり、人を動かす。
4章 誰も教えてくれない、雑談の達人に変わるコツ。
5章 日常生活でできる雑談トレーニング。
エピローグ

クイズには15秒ルールというものがあり、
質問から答えまで、15秒でひとつの話を完結する。

雑談の達人は15秒を無限に引っ張る
推理小説にしてしまう能力があり、
15秒で終わる話がもっと聞きたい話だと
思わせることができるのである。
つまり雑談で大切なのは短いリズムなのだ。

雑談とは舞台やライブ、偶然性を誘発するジャズ、
それから連想ゲームやサッカーと同じように
生き物であり、聞き手は話の流れを止めずに、
前の人の話をつなげることが重要で、
ストンと落としたオチは、次のジャンプ台になる
リレーゾーンとなる。

雑談で大切なことは、素早いレスポンスとトーンを
読み取りながら表情を聞き、不要な部分は切り捨て
ポイントを中心でとらえて、話しながら考え、
相手といっしょに作り上げることなのである。

雑談の目的は雑談で、とりとめもない流れこそが肝要。
相手のキャラを知り、興味を探ることで信頼が生まれる。

その場所、自分とその周辺の身近な話や
体験談などをネタに雑談から入り、
そのままリラックスした雰囲気で本題に進めば、
会議もプレゼンも恋人や友人との関係性もうまくいく。

常にアンテナを張り、観察力を培っている人、
相手のリズムや興味を慮ることができる人は
話題が豊富で柔軟性があり、
雑談上手といえると語る著者が、
人とつながるスタートラインである雑談の
達人になるためのノウハウが語られる雑談教本。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

Spring has come !

桜


昨日のニュースでは、
松本城の桜は7~8分咲きだと言っていた。
今日も気温が上がってきたので、
そろそろ満開になるだろう。

週末まで休みはないし、今年は松本城の桜を見ることは
叶わないかもしれない。
と思っていると、優しい警備員さんが両手に桜の花を抱え、
差し出してくれた。
駐車場に咲いている桜の枝を切ってきてくれたのである。

小さなバケツに水を張り、数本の枝を刺す。
淡いピンクの花びらに鼻を近づければ、
ほんのり高貴な香り。
殺風景で冷んやりした事務所に春が来た。

ひと冬に何度かマイナス二桁になる信州の厳しい冬のあいだ、
遠目に少しずつ桜の枝にも赤みを感じながら、
待ち侘びた春が、事務所を満たしている。

あ〜、ここに冷酒があったら、今年の春は完璧 ⁈

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

ピアノの森(26) 一色 まこと

ピアノの森26

ふぅ〜〜〜
深く深く、静かに長く、息を吐き出した。

最終シーンを長いこと見つめ、そっと本を閉じる。
前巻までより少し厚みのある『ピアノの森』26巻。
ホワイト基調の表紙に、
淡く描かれたカイと阿字野の装丁。
愛と信頼で結ばれた18年が幕を閉じた。

交通事故で左手の自由を奪われた、
かつての天才ピアニスト阿字野が、
“森の端の住人” である幼いカイと
出逢ったことから始まった本書。

十数年前、友人に初巻から数冊を貸してもらってからは、
本屋さんをまわり、amazonで検索し、
次巻が刊行されるのを心待ちにしていた
唯一のコミックだった。

もうカイにも阿字野にも逢えなくなると思うと
寂寥感が胸に刺さる。

いや、そんなことないのだ。
我が家の小さな図書館の前にたたずめば、
そこにカイも阿字野も彼らを取り巻く
多くのキャラクターたちが存在する26冊が並んでいる。
そう、いつだって逢えるよね!

待つ悦び、ときめき、部屋を満たすピアノの音色、
爽快感や感動、そして夢をありがとうございました!

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

生きてるって悪くない!

誕生日


4月1日、松本城のソメイヨシノが花開き、開花宣言が出された。
観測史上もっとも早い開花とのこと。

樹々が芽吹き、草花が彩りを飾るこの季節に、
ん十数年前、わたしの命も芽吹いた。

そんな誰しも心が明るくなれる季節の、おめでたいはずの誕生日。
なのに……

ここ数年はロンリーバースデーなのである。
独りで過ごすことが当たり前になっている
1年に1度だけのアニバーサリー。

それは今年も変わりないものの、
プレゼントがいくつか運ばれてきたのである。

定期購入しているサプリメント会社さんからは
相田みつをさんの詩が載ったハンドタオル。
毎日お世話になっている
無添加化粧品会社さんからは、セレクトカタログ。

そして毎年本人の手作り作品を送ってくれる
学生時代からの友人はソーイングパース。
別の友人からはわたしが好きだからと、
オリーブの苗とワインにブルーチーズを添えて。

さすがにオリーブは極寒の信州で育つのだろうかと
不安もありつつ、でも何年かのち、
実ってくれているよう願って育ててみたい……
ん?、違う、きっとこれは試練かもしれない。
過酷な冬を乗り越え、小さな苗が育つかどうか……

どの贈り物も心のこもった嬉しいプレゼントが、
わたしのロンリーバースデーを温めてくれる。

あ〜、生きてるって悪くない!

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

大人の教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?   池上 彰

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人類の永遠の疑問である
「人間はどこから来て、どこへ向かっているのか?」
そのときそのときで「現代の教養」として発展してきた
「リベラルアーツ」の歴史を振り返りながら、
過去から未来までの教養とはなにかが説かれていく。

リベラルアーツとは、文法、修辞学、論理学、算術、
幾何学、天文学、音楽の7科目で、学問の基本を指し、
人を自由にする学問という意味がある。
この教養を身につけることで、
人は偏見や束縛から逃れ、
自由な発想や思考を展開できる。

では、教養とはなにか?
教養を身につけるべき大学は、社会に出て
新しいことに対応できるスキルを教えるべきで、
それが教養であり、社会に出てすぐに役立つ即戦力や
専門的なことではなく、すぐに役に立たなくてもいいこと、
長い人生のなかで自分を支える基盤になるものを
学ぶ場所である。

自分がどういう存在なのかを見つめ、
自分自身を知ることが現代の教養。

そして宗教、宇宙、人類の旅路、人間と病気、経済学、
歴史、日本と日本人という、
著者が考える現代の自由7科を説いていく。

目次
序章   私たちはどこから来て、どこへ行くのか? 
      -現代の教養七科目
第一章 宗教 
      -唯一絶対の神はどこから生まれたのか?
第二章 宇宙 
      -ヒッグス粒子が解き明かす私たちの起源
第三章 人間の旅路 
      -私たちは突然変異から生まれた
第四章 人間と病気 
      -世界を震撼させたウィルスの正体
第五章 経済学 
      -歴史を変えた四つの理論とは?
第六章 歴史 
      -過去はたえず書き換えられる
第七章 日本と日本人 
      -いつ、どのようにして生まれたのか?

知っているようで、実は知らなかった事柄に、
「へぇ〜、そうだったんだぁ〜」と、
そのたび感嘆の声が漏れ、
自分が知らなかった知識を得ること、
それこそが本書のタイトルだと実感できる1書。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

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Hollyzard

Author:Hollyzard
本が恋人です。
料理は大嫌いですが、でも実は天才なんです(笑)。
外でおいしいお料理に出会うと、勝手にアレンジしてマイレシピにしてしまいます。