東京リベンジャーズ1 和久井 健

リベンジ

ニュースから流れてきた懐かしい名前、
橘直人(なおと)と橘日向(ひなた)。
ふたりは激化する東京卍會の抗争に
巻き込まれ死亡したという。

ヒナタは中学時代の彼女だった。
それも26年間の人生で唯一の彼女だ。

あれから女性と付き合ったことはなく、
ボロアパートに住み、年下の店長からは
バカ扱いされているタケミチ(花垣武道)。
これまでの人生を振り返っているとき、
タケミチはホームから線路に突き落とされた。

気がつくとそこは中学2年生だった世界。
12年前の今日にタイムリープしてしまったらしい。

ひさしぶりにヒナタの顔を見たら、
涙が止まらなかった。
ヒナタを死なせてはダメだ。
過去に戻って現代を変えてヒナタを救おう!

逃げてばかりでダメダメだった今までの人生。
生まれ変わって、
「もう2度と譲れねえものがあんだよ」と、
どんなやつにも楯突いてダサい不良の世界で
暴れるタケミチのヤンキー青春ファンタジー。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

無限大ガール 森 絵都

無限大

両親から受け継いだ長身と運動神経のおかげで、
高校2年の相川早奈(あいかわさな)は
複数の部から請われ、日替わりのハケン部員として活躍中。
飛び入り参戦に必要なのは、器用、無難、ノーミスだ。

実はこっぴどい失恋の痛手を埋めるために、
部から部へと毎日代打で駆けまわっていたのである。

そんなある日、演劇部からも助太刀を頼まれ、
二つ返事で安請け合いしてしまった早奈は
台本に書かれている脚本名を見て凍りついた。
藤見仁平(ふじみじんぺい)、
それは失恋相手の名前だったのだ。
殺傷能力無限大のひと言で終わった恋。

彼を忘れるためのハケン紀行が、
皮肉なことに彼にたどり着いてしまった。
「まだ好き」と「忘れたい」ふたつの気持ちに翻弄され……
さあ、どうする早奈?

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

かわうその自転車屋さん  こやま けいこ

カワウソ

そこは坂の上。
ピザが美味しいカフェのような自転車屋
ストラーデ・ビアンケ。
店主のかわうそはとても自転車が好きで、
その歴史や性能に詳しい。
でもカフェに間違えられることが悔しい。

ある日、小山バクがキツい坂を登ってやってきた。
彼は夢を運ぶ寝具「ふとんの漠」の営業マンで、
新しく担当した地区を回っている途中、
自転車がパンクしてしまったのである。

店主のかわうそはカフェめあてではなく、
自転車修理の来客に喜びつつ、
水浴びしながらのパンク修理に夢中。
彼はかわうそなので、チューブの穴を探すために
水に入れることが嬉しいのだ。

お礼を伝え、営業に戻ったバクは、
快適になった自転車を漕いで口ずさむ歌の
ノリも最高だと意気揚々。

愛用の自転車は長い距離を長い時間かけて
旅をするためのランドナーで、
興奮して喋りすぎると眠くなる自転車屋のかわうそ。
走りは超一流で正義感が強く、
キレると怖い羊のヨウコさん。
メッセンジャー・自転車便の「ネコノテ」。
シマノ・ベーカリー・シマリスの縞野さん。

ストラーデ・ビアンケを巡り、
かわいい動物たちが登場するアニマルサイクル物語。
自転車好きや、自転車を知りたいと思う人には必見。

折りしもアウトドアには最適の季節。
新緑の安曇野をサイクリングしようかな!と、
思えてくる1書。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

SHORT NOVEL COLLECTION

短篇

『潜る妻。』
接待がキャンセルになり急遽帰宅すると、
妻の姿が見あたらない。
玄関にはパンプスがあったし、
キッチンからはカレーの匂いが漂っている。

不自然な思いを抱きながら、
ふと床に目を遣ると、
シュノーケルがゆっくり潜行していた。
すぐに妻だと直感する。
そして床からシュノーケルが消えると、
彼女はトマトの輪切りを再開していた。

いつから床潜りをするようになったのか
判然としないが、妻は気分が悪くなると
床下シュノーケリングをしているようだ。

触れてはいけない気がして、
気づかない振りをしていた。
出ていかれるよりはマシだと思っていたから。
しかし、ある日……

妄想なのか現実なのか、
いちばん近くにいるはずなのに、
実はいちばん遠い存在かもしれない夫婦の
あるいは男女の物語15編が描かれた
超短編小説集。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

聖☆おにいさん1 中村 光

聖

目覚めた人・ブッダと、神の子・イエスは
世紀末を無事に乗り越え、下界で休暇を満喫中。
アパートをシェアし、電車に乗り、
浅草見物に遊園地と、俗世を体感。

苦しみのない幸せな夢の国・天国と極楽浄土。
神さまとて、その楽園に想いを馳せる。
しかし下界の楽しさも看過できず、馴染んでいくふたり。

そんな俗界で、つい衝動買いしてしまうワガママなイエス。
でも、そのワガママに救われるという徳の高いブッダ。

笑いのなかに見え隠れする神の教えと救い。
祖であるふたりが送るコメディメッセージ。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

果たして…… ⁈

イタリア

ため息が出るほどイタリア女性は美しい。
1月に渡伊したときの衝撃は大きかった。
おとぎの国から現れたような美顏が、
平べったい顔の日本人であるわたしの目の前で微笑む。
まるで天使の笑顔だ。

アブルッツォ在住の友人のおばあちゃんも綺麗だった。
80歳を過ぎているのに、艶肌と彫りの深さは健在である。

ときどきそのおばあちゃんの顔が脳裏にちらつく。
あのとき言われたひと言とともに。
「わたしは歳だから日本語は覚えられない。
あなたたちは若いし、イタリアに来たんだから
イタリア語を覚えなさい」……ごもっとも。

そして教室に通うことを決意。
しかしないのだ、イングリッシュはいたるところで
目にするのに、イタリアンが。

そんな折り、いっしょに渡伊した友人からメールが届いた。
「ありました、教室。イタリアン雑貨を扱っているお店を
併用しているんだけど、なんとアブルッツォ州の
雑貨が中心なんだそうです」と。

お〜、なんという偶然!
いやいや偶然ではなく、これは必然だな ‼︎
もう、なんとしてでも習得せねば。

アブルッツォの友人に報告のメールを送ると
すぐに返信が届いた。
「へぇ、習うんだ〜、イングリッシュで挫折したのに?」
あっ、忘れてた……

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

祈りの幕が下りる時   東野圭吾

祈り

秋保温泉で旅館の女将をしている友人から頼まれ、
宮本靖代は田島百合子を
スナック・セブンで雇うことにした。
東京で生活していた百合子は36歳で離婚し、
12歳の男の子を残して仙台にやって来たという。

それから10年後、
百合子は客の綿部と付き合いだしたが、
ときおり体調が悪いと店を休むようになった。
そして暮れも押し迫ったころ、
台所の冷たい床で息絶えていた。

綿部に連絡すると、彼は
「葬儀には出られないが」と言って、
百合子のひとり息子の居所を調べてくれたのである。
が……渡部の口から出てきた、
百合子の息子の名前とは……
なんと警視庁捜査一課の加賀恭一郎だった。
えっ ⁈ かの加賀さんが ⁈

知人から勧められるまま、
『加賀恭一郎シリーズ』だとは知らず、
予備知識もなしに読みはじめた。
もともと東野氏の著書だから期待度は高かったけれど、
加賀さんの名前が目に飛び込んだ瞬間、
さまざまな展開が脳を満たし、
胸ときめきつつページを進める。

謎だった加賀の幼少時代、その辛かった境遇、
日本橋にこだわる理由などか明らかに……
言わずと知れた人気シリーズ、
そして期待を裏切らない1書。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

色鮮やかなビーツで

ビーツ


スーパーではなかなか手に入らない。
運が良ければ、道の駅で出逢えることもある。
ロシア料理のボルシチには欠かせない野菜であるビーツ。

外観は赤かぶに似ているが、真上から包丁を入れれば、
実全体に真紅が広がり、
煮込むとスープは鮮やかなピンク色に染まる。
ビタミン、ミネラル、鉄分や食物繊維が豊富なうえ、
調理してお皿に乗せれば食卓が華やかになる。
非の打ちどころのない食材である。

そんなビーツに魅入られていることを知っている友人が、
先日イタリアからお土産だとビーツの種を買ってきてくれた。
意外な到来物に「お〜、あ〜りがとう!」
と、喜んだのはいいが……

裏面に書かれている説明書きは
イタリア語だからちんぷんかんぷん。
そこで即ネット検索。
涼しい気候を好むビーツはちょうど今ごろが蒔きどきらしい。

よおし、さっそく培養土を買ってきて野良仕事だぁ!
2か月後の色鮮やかな食卓を想像して、
ひとりニヤけてしまう……クックックッ!

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

口裂け女あらわる!〜昭和怪奇伝説〜 呪みちる

口裂け

1970年代末、その街では口裂け女の噂が世間を騒がせていた。
夕闇がせまるころ、マスクをかけたコート姿の女が
「私キレイ?」と話しかけ、返事をするとマスクをはずし
「これでも ⁈ 」と、耳まで裂けた口をさらけるのだという。

整形手術の失敗で口が裂けた女が自分の醜さに狂気し、
100mを3秒の速度で追いかけて、カマで口を裂くという噂に、
小学生たちは震えあがり、みな塾に行くのを嫌がった。

しかし、よし子は母に許してもらえず、
恐怖心を押し殺して塾へ向かったのである。
薄暗い帰り道、自転車を漕いで急ぐよし子の前に現れたのは、
カマを持ってマスクをかけたコート姿の女だった。
そして……

あの懐かしい昭和の怪奇伝説が
恐ろしいイラストとともによみがえる短編ホラー集。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

イタリアのにゃおちゃんディディ

猫


魔女の手先であるという迷信が
存在していたからか、
かつて欧米では黒猫は不吉の象徴とされていた。

時計台から投げ落としたり、
黒いという理由だけでなん万匹もの黒猫が
殺害されたり、という時代があったという。

そんな悲劇を嘆き、黒猫の迷信を払拭しようと
制定されたのが、イタリア黒猫の日で、
11月17日には黒猫主役のイベントが開催されるとか。

そういえばイタリアで訪れたほとんどのお宅には
ネコちゃんがいた。
ネコ大好きのわたしには嬉しいかぎり。

どこかイタリアっぽく気品漂うネコちゃんを抱いていて、
ふと疑問がよぎる。
例えば日本語で「ワンワン」は
イングリッシュでは「バウワウ」。
では日本語で「ニャンニャン」はイタリア語では ?
ディディちゃん、鳴いてよ〜

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

ツィス 広瀬 正

ツィス

人口増加率が全国1位の神奈川県では、
公害問題もひとごとではなくなっていた。
なかでも騒音が特に際立つという。

C市にある病院の精神科医・秋葉は、
更年期うつ病の患者だった逸見の娘・のり子から
耳鳴りがすると相談を受けていたが、
しばらくして彼女はツィスの音が聞こえると言い出した。
それはピアノの中央少し右寄りの黒鍵(ドのシャープ)の
音より小さく純音だと、のり子は言う。
彼女は絶対音感と人並みはずれた聴力の持ち主だった。

ほとんどの人の耳には届かない微音だったツィス音は、
一定のカーブで次第に大きくなり、
注意力散漫による火事や事故が相次ぎ、
ノイローゼになって自殺者も出るという事態に
見舞われるようになった。

やがて大都会・東京にまで波紋が広がるツィス音。
壊滅や混乱を撒き散らしたツィス音の正体とは?

しかし影響を与えたのはツィス音だったのだろうか?
ツィス音を通して人間の高慢や
欺瞞も見え隠れするパニック小説。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

華やかなのはどっち?

タコライス


とてもタコライスには見えない、
ヘルシーでおしゃれなワンディッシュ。

ときどき年老いた母を連れだしてランチに出かける。
実家の近くの中華料理かお豆腐専門店、
あるいは和食店でローテーションを組むのだけれど、
たまには未知のお店を探そうとネット検索してみた。

珍しい店名は何語なのか、どんな意味なのかと
思いを巡らせながら向かっている最中、
ふと記憶の断片がちらついた。

そういえば地元放送局の番組で紹介されていたような……
AMIJOK……名前の由来はオーナーの姓を逆さにしたとか。
そしてそのオーナーは前職の同僚だったのだ。

懐かしい顔と華やかなタコライス。
どちらも楽しみつつ、心の声が叫んでいた。
キミは偉い!
一介の会社員から一国一城のオーナーになったんだね ‼︎

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

ザ・ファブル1 南 勝久

ファブル

6年間で71人しとめた殺しの天才ファブル。
今年は特に殺りすぎたので、
大阪で身を隠すことになった。
プロの殺し屋が一般人に溶け込んで、
普通の人間を学んでこいとボスは言う。

昔から付き合いのある大阪のヤクザ真黒(まぐろ)組に、
助手兼運転手とともに佐藤兄妹として世話になるが、
その組の若頭がファブルを
こころよく思わず監視させ追い出しをはかる。

本業は休業中なのに、どこにいてもチェックを入れる。
言葉遣いも無礼千万、趣味なしのファブル。

たったひとりで10人からの組長組員を2分で全滅、
急所をワンショット。
何人もの命を奪ったあと、
平然とお笑い芸人ジャッカル富岡を観て
大笑いする天才殺し屋は一般人になりきれるのか?
南勝久氏が描く長編コミック第1巻。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

本格辛口かぼすハイボール

かぼす


あまり大きな声では言えないが、
特技?はキッチンドリンキング。

昔、職場の先輩が言っていた。
「ビールを片手に包丁を持つと、
右手の動きが滑らかになるのよねぇ」と。

その台詞を語る彼女の顔を思い出しながら
「ですよねぇ!」と、誰もいない空間に
相づちをうちつつ、トントン包丁をすべらせる。
毎夕の日課だ。

こんなドリンカーなので、お店で新商品や
珍しいアルコールを見つけると、
それまでせわしなく食材を探していた足が
ピタッと止まってしまうのだ。

今日もいつものスーパーで買い物中、
目の片隅に写った缶の前で、しばしかたまった。
黄緑から緑色にグラデーションがかった缶に
後光が差しているように見えたかぼすハイボール。
ためらうことなくそれをカゴに入れ、レジへ進む。

帰宅してまな板と包丁を並べ、プルタブを引き、
「とりあえずハイボール」と渇いた喉に流し込む。
そして右手に包丁を握って、ハタと気づいた。
あっ、食材を買ってくるの忘れた!

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

最後は臼が笑う   森 絵都

臼

妻子持ちの男に騙され、借金まみれの男に貢ぎ、
アブノーマルな男にいたぶられ、
高校時代から酷い男に弄ばれてきた桜子。

友人たちは「桜子の男運を変える会」まで結成したが、
「善良な男に愛されるより、
あかん男に騙される方が萌えるんや」と、
まるで意に介さない。

ところが40歳を目前にして、その会に緊急招集がかかった。
愛しいところが少しもない完全な悪に出会ってしまったという。

地味で平凡で没個性、無機質で冷たく暗い目をした男。
仕事帰りの電車で毎夕同じ車両に乗るその男は、
たびたび老人とは言えぬ女性に席を譲り、
当惑から傷心へ深化する女性の表情を観察していた。

女性たちに「そっちへ行ったらあかん」と
心のなかで叫びつつも、
惹きつけられていく桜子は彼の前に立った。
当然のように席を譲ってきた男を、
桜子はラブホテルに誘った。

陰鬱な部屋での35分間……その男に愛しむべき1点はなく、
桜子にとって生涯初の例外で汚点となったにもかかわらず、
男はその後も平然と同じ電車に乗り、
桜子には一瞥もくれない。

男への憎悪が頭をもたげ、会のメンバーを集めた。
そして下品な悪行へ向けた怒りの復讐劇が始まるが……
思わぬ展開に溜飲が下がるおとなの恋愛短編物語。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

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Hollyzard

Author:Hollyzard
本が恋人です。
料理は大嫌いですが、でも実は天才なんです(笑)。
外でおいしいお料理に出会うと、勝手にアレンジしてマイレシピにしてしまいます。