詐欺の帝王 溝口 敦

帝王

中間管理職然として物腰も穏やかな
本籐彰(ほんどうあきら・仮名)は、
1976年に九州で生を受けた。

経済的に恵まれた家庭環境で育ち、
1995年東京の名門私大へ入学。
大暴力団幹部の子息らと知り合い、
イベントサークルなどで
金儲けのすべを学び、イベント界を席捲。

やがて学部を次席で卒業し、
大手広告会社に就職するが2003年に退職。

そして山口組系の五菱会が
警察に睨まれているのを知り、
ヤミ金融を開業したことをきっかけに、
事業的才覚とさまざまな世界の人脈を駆使し、
詐欺の世界で名を馳せていく。

オレオレ詐欺の帝王といわれる本籐への
取材を通して、裏社会の闇が明かされる。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

母は強し ⁈

ねこ

普通にイタリアではほぼ全家庭に
犬や猫がいる……ような気がする。
友人宅に同居しているのは
チェコスロバキアンウルフドックという大型犬と
5匹の猫。

前回イタリアを訪れたとき、
彼らのなかで気になったのが
1匹のお腹が大きな猫だった。

「生まれたよ」
今日、そのイタリアの友人から
写真付きメールが届いた。
仔猫たちはお母さんのおっぱいに夢中で、
どんな顔をしているのかさえ
伺い知ることはできないし、後ろ姿だけ見ても
猫であるのかすら判然としない。

なのにわたしの身体は弛緩する。
ただただ、その存在を間近に
感じることができる友人が羨ましいと思う。

写真という二次元の世界に釘付けになりながら、
いちばん目を奪われたのはママ猫の目だ。

母性の悦びと、母だからこそ仔猫たちを
敵から守る闘争心が見るものを威嚇する。
哀しみを帯びた幸せ。

ここにも孤高の強き母がいた。

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

針子少女 雨森ひろこ

針子

焼却炉のなかで、制服が燃やされていた。
テニスの部活中、勇気を振り絞って
イジメを注意しただけなのに。
その日から山根ちやがターゲットになってしまった。

ハブられ、ヒソヒソとあからさまに陰口を叩かれ、
孤独に心が壊れそうになるちやだったが、
自分と同じ空気のような存在の鹿野小夜子に気づく。

制服の下にドロワーズを履いていたのを見て、
彼女と友だちになりたいと願うちやも
ロリータパンクが好きで、毎日人形カスタムしたり、
服を縫ったりしていたのだ。

学校は檻だ。逃げることのできない監獄。
本当は怖い。
でも口にしたら「怖い」に飲み込まれてしまう。

ロリータを着ることが精神安定剤だという小夜子と、
服と人形が鎧のちや。
イジメと闘う少女たちの勇気&友情物語。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

初夏の香り

山菜

ほんの1か月前には桜と雪の共演があり、
春と冬が同居していた。
今、桜の木は緑に染まり、
山は自然の恵みに覆われる。

コゴミにコシアブラ、たらの芽に行者にんにく。
この季節しか味わえない旬の山菜。

時間に余裕があればトレッキングをしていたし、
山菜採りもいいなぁと考えていた矢先、
思いもかけずコシアブラをいただいた。

ポビュラーな天ぷらは山菜の旨みを
最大限に生かした料理だと思いつつ、
敢えて酢味噌マヨ和えに挑戦する。

コシアブラを塩茹でし、
マヨネーズ・酢・味噌・みりんで和える。
ほんの数分で完成する簡単レシビ。

でも……
お〜、なんて美味!
ほんのりと苦味が広がるなかに
マヨネーズの酸味と味噌のコクがインパクトを放つ。
初夏と山の香り。
ビールがすすむわ〜‼︎

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

GREEN BOOK

グリーン

カッとなるとすぐ手が出てしまう。
見ていてハラハラする。
ハンバーガーにドッグ、摂取する食物の量は尋常ではない。

舞台はアメリカ。
主人公のトニーはイタリア人。
そして彼は黒人が大嫌い。

トニーには愛する妻と子どもがいる。
彼らを守るために働かなければならない。
だから大っ嫌いな黒人がボスになることに
甘んじたのだ。

ボスとは孤高の天才ピアニスト・ドク・シャーリー。
彼が奏でる音色は聴くものすべてを
幻想の世界へいざなう。
その音が響いた瞬間、戦慄が走り琴線が震える。

生まれた場所も、育った世界も、受けた教育も、
知識も経験も価値観も対象的なふたりは……

ピアノを通じて社交界や政財界とも親交のある
天才ピアニストであるのに、ただ黒人というだけで
いわれなき暴言や迫害を受けるが、
それを受け入れ敢えて立ち向かう勇気あるドクと、
いつしか人種という国境に反発するトニー。
そのふたりに芽生えたのは……

ハッピーエンドで終わって欲しい、
そう願うからこそドキドキがおさまらず、
最後まで目が離せない感動のアカデミー賞受賞作。







テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

ありがとう、お母さん!

母の日

母からメールが届いた。
「素敵な贈り物、ありがとう」と。

ひと月ほど前に悩んでいた、
今年はなにを贈ろうかと。
カーネーションの花束も王道で良いのだけど、
少し変わった品にしたい。

あと何回プレゼントできるかと考えるからか、
単なる自己満足なのか、そんなことを思いながら
探していて、これだ!と即決できる商品に巡り会えた。

人感センサーライト付きブリザードフラワーである。
実用的だし主役の花々も楽しめそう。

ちなみにカーネーションの色別花言葉は
赤=母への愛 ピンク=感謝の心
オレンジ=純粋な愛 白=尊敬、とのこと。

花言葉など知る余裕もなかっただろう、
忙しく立ち回ってきた母。
伝わらないのかもしれないけれど、愛情を込めて
母の日にありがとう!

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ジャンル : 日記

思いどおりの人生を創るためのお金の鉄則10か条 和田 勉

お金

ほとんど知識や教育を受けていない日本人の
お金に関する概念は、
貯めることがベストと考えられている。

高度成長期の日本なら、まじめに働き貯蓄していれば
自ずと財産は増えるが、年功序列・終身雇用・高金利が
過去の幻となった現在では、
お金を増やす方法を自ら学ばなければならないのに、
投資という運用方法は皆無。
つまり、投資=リスク=危険、の図式になっているのである。

まずはお金持ちの考え方を真似しよう。
お金持ちはなるべくリスクなく安定的に緩やかに増やす、
コップから溢れたお金を使う。

目的意識を持って数字を把握。
得意なことをお金に換えるスモールビジネス、
副業ではなく、複業が必須。

お金はエネルギーであり、
目に見えない流れ(フロー)が大事、
つまり出す方が先で、出せばまわりまわって入ってくる。

お布施や寄付をケチらない。
寄付をすることで自分が磨かれ、
今まで以上に豊かになれる。

そういえば、と妙に納得できる。
そんな経験が何度かあった。

だから今日近くの神社へ足を向け、コインではなく紙幣を賽銭箱へ。
そしたら……ふふふ

お金は貯めるな!と豪語する著者が、
お金という生き物について詳細に解説。

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

夏の訪れ

じょうねん

それは突然やってきた。
どこからともなく聞こえてくるカエルの鳴き声。

過去に例をみない新時代の大型連休。
前半は天候不良だったが、
初夏を思わせる晴天に恵まれた後半に、
近隣の農家は田植えを済ませたようで、
早苗が顔を出す田んぼの水面には
逆さ常念が映っていた。

その下にはどこから集まってくるのか、
数えきれないカエルたちが
自分たちの季節がやってきた悦びを声にして
奏でているのだろう。

それは私の想いとリンクする。
薄暗いウッドデッキにたたずみ、
その声を聞きながらたそがれる。

あ〜、今年も大好きな季節が
やってきてくれた、と。

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

端午の節句

かぶと

床の間に悠然と構える凛々しい鎧兜。
風にたなびきながら泳ぐ鯉のぼり。
今日は端午の節句、男の子のお祭り。

その昔、というか、かなり昔の2300年前の
楚(現・中国)でのこと。
屈原(くつげん)という正義感と人望あふれる
政治家の死を悼み、彼の死後、
魂を守るべく行った風習が年中行事となって
端午の節句になったらしい。

それとともに、気候の変化が激しいこの季節は
体調を崩しやすいため、
災厄や病気を回避しようと菖蒲やよもぎを用いて、
大切な命を守ったとか。

月の端(はじめ)の午(うま)の日、
つまり毎月5日だったのが、午と五が同じ音から
5月5日が端午の節句とされたとのこと。

歴史的由来ももちろん興味深いけれど、
なにはともあれ、ちまき寿司と柏餅ですよね!

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

猫のとらじの長い一日   今川はとこ

とらじ

オスのキジトラで元ノラ猫のとらじは
猫エイズに罹っていた。
30代独身一人暮らしでOLの飼い主と
いっしょに暮らしはじめて7年。
その頃から発熱が頻繁になり、余命3日と宣告された。

その日の朝、部屋の隅でうずくまっていたとらじは
低体温状態となり極度の貧血に陥り入院した。
輸血してなんとか家に戻ることができたその日、
それは9月最終日の長い1日だった。

ウチの子になったときから、腕枕でいっしょに寝て、
人見知りだけど食べ物につられて顔を出す。
猫エイズなので外には出られず、寂しがりやで
飼い主が出かけようとすると、
じぃ〜っと無言のまま見つめているとらじ。

余命宣告されてから漢方ライフがはじまり、
便秘が酷くて摘便したり、食いしん坊だったのに
食が細くなり、体重が減っていった。

延命させていることが
とらじを苦しませているのかもしれないと煩悶しながらも、
どうしても生きていて欲しくて、死に向かっているとらじに
強制給餌し漢方薬を飲ませ……

昨年8月に我が家のルル(パピヨン犬・享年18歳)も
逝去した。
入退院を繰り返し、わたしたちのために
少しでも長くいっしょにいてくれたのだ。
だからきっととらじちゃんも ……

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

時代の狭間でなに思う?

しらさぎ

ゴールデンウィーク真っただ中だというのに、
その日は朝から霧雨。
とりあえず買い物に行こうと15歳になる
ゴンちゃん(ワゴンR)に乗り込んだ。

兼業農家の方は連休中に
田植えを済まそうとしているのだろう、
近隣の田んぼには水が張られている。
その脇道で深くアスセルペダルを踏んだ瞬間、
ブレーキに切り替えた。

「お〜、白鷺!」
彼(彼女?)に気づかれぬよう、
助手席の窓を開けてパシャパシャ。

そういえば今日は記念すべき令和初日。
水面に映った純白の我が姿を見つめながら、
シラサギちゃんも感慨深い思いに浸っているの……かな ⁉︎

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ジャンル : 日記

5年日記 と 天中殺

日記

今日はついてない。
1日中嫌な気持ちをひきずってしまった。
そんなことを日記に綴りながら、
ふと上の段に目がいった。

つけているのは5年日記。
その3年めなので、同じページには昨年と
一昨年の同じ日のできごとが記されている。

すると、なんと、上の段もその上の段にも
あまり良い日ではなかったことが書かれていた。
うわっ、1年のうち今日は天中殺 ⁉︎

でも、あれ?天中殺って?
と疑問が過ぎり調べてみた。

「12年に1度、2年間。12か月に2か月間。
12日に2日間というペースで、
天が味方をしてくれない時期」とのことだった。
ありゃりゃ、恥ずかしい……

とりあえず……
わたし(子丑)の天中殺は来年で、
今年から運気が離れていくらしい。
でも案ずるより……そのことを知って
備えることが大きなポイントだとか。

備えあれば憂いなし。
腰低く謙虚に、でも期待は大きく……です!

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テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

実見 江戸の暮らし 石川英輔

江戸の暮らし

昔を知ることは難しい。
当時の文書を通して推察するにしても、
書かれている内容が真実かどうか分かりにくいし、
ごく一般的な生活を書き残すことは
ほとんどないからである。

庶民の日常を知るために探してたどり着いたのが、
小説の挿絵や地誌類の挿絵と
絵本類だと語る著者が、絵を通して
江戸の暮らしを解説する時代ガイドブック。

目次
『江戸を絵で見る』
『江戸の食さまざま』
『江戸の魚河岸・青物市場』
『江戸の酒』
『江戸の着物』
『明かり』
『江戸時代のお金』
『明六ツ、墓六ツの世界』
『旧暦の世界』
『あとがき』

テーマ : 本の虫
ジャンル : 小説・文学

HAPPY EASTER

卵

21日、出社すると、
机の上に茶色の紙袋が置かれていた。
中をのぞくと、
カラフルなフィルムが貼られたゆで卵が
緩衝材に守られるように鎮座している。
クリスチャンの同僚からのプレゼントだった。

最近少しずつ一般的になってきたイースター。
十字架にかけられ処刑されたイエス・キリストが
復活した日。
その日が日曜日だったため、春分の日以降、
最初の満月の次の日曜日に祝うらしい。

生命の誕生を意味する卵をペイントした
イースターエッグ。
復活祭ではスプーンに乗せて競争したり、
探し当てたりと、卵が遊びに使われるとか。

食い意地のはったわたしは、といえば
早くパクッと口に入れたいと欲しつつ、
アートな卵に見惚れていた。

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

なまらうまい ! たんぽぽちゃんの昭和ごはん  青沼 貴子

たんぽぽ

そこは北海道函館市。
時代は昭和40年代。
雪深い町にいつも美味しい匂いのする一軒の家。

伝統的な料理担当のおばあちゃん・まつえ。
家庭料理担当のお母さん・よしえ。
モダン料理担当の母の妹・てつこ。
それに小学3年生のたんぽぽと小学6年生の兄。
内地へ単身赴任のお父さんも合わせて6人家族。

北国の冬の定番、白菜の浅漬けと塩辛のみで作る
塩辛だい鍋からはじまり、独特の鉄板鍋で焼く
ジンギスカン、大人が不在中、兄妹でこっそり作る
禁断のバターかけごはん、新巻鮭のアラで作る
具沢山の三平汁などなど。

昭和のごはん、北海道名物ごはんの数々が、
北海道なまりを交え、
ユーモアたっぷりに紹介されるグルメコミック。

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プロフィール

Hollyzard

Author:Hollyzard
本が恋人です。
料理は大嫌いですが、でも実は天才なんです(笑)。
外でおいしいお料理に出会うと、勝手にアレンジしてマイレシピにしてしまいます。